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【鬼滅の刃】善逸の『一つの事を極めること』がとんでもない力を発揮する話

吾妻善逸(あがつまぜんいつ)は、無限城にて、元兄弟子である獪岳(かいがく)と対峙し、見事に勝利を収めます👏

この善逸と獪岳(かいがく)の戦いから多角化戦略のポイントを学んでいきます。『一つの事を極める』ことの最強説を説きたいと思います。


善逸と獪岳は、両者とも、雷の呼吸の使い手ですが、

善逸は、壱の型『霹靂一閃』という一つの型しか使うことが出来ませんでした。

一方で獪岳(かいがく)は、壱の型は使えませんが、弐の型から陸の型まで、5つの技を体得していました。

壱の型しか使えない善逸

壱の型だけ使えない獪岳

不完全な者同士の一騎討ち⚡です。

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ちなみに、
壱の型以外は、壱の型の応用であり、技のバラエティーに富んだ獪岳の方に武がありそうに思えます。

しかし、壱の型しか使えなかった善逸が勝ちました。

理由は、以下の通りです。

①善逸は、基本となる壱の型を専門特化して極めたことで、最強のオリジナルの技を編み出すことが出来た。

②獪岳は、基本の鍛錬を怠った故に、応用技をいくら繰り広げても致命傷を負わせることが出来なかった。

この点、
以前、マネすることの重要性を解いた記事を書かせて頂きました。


師匠のマネを徹底的にすることは、全ての基本であり、基本を徹底的に極めることで唯一のオリジナルが形成されるというお話です。

『一つの技を極め抜け』という師匠の教えを徹底的に行ったことが善逸だけのオリジナルの技を編み出すことが出来たのです。

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その時の記事は、以下をご覧ください。


さて、今回は、視点を変えて経営戦略で用いられる、専門特化と多角化の関係性の観点から考察します。

専門特化することも多角化も大事。具体的な事例や順番などを解説していきます!!


【🌻専門特化と多角化の関係】


専門特化とは、『選択と集中』とか『一点突破』といったりします。一つの領域に経営資源を集中投入して小さな市場で戦う戦略です。

多角化とは新たな市場又は新たな商品を、開拓して複数の市場、商品で戦う戦略です。

(ここでは、複数の技を使うことを多角化と言わせて頂きます。)

善逸は、壱の型に専門特化しており、その上で、壱の型を応用して新しい技を作って多角化を図りました。


一方、獪岳は、当初から、壱の型以外の型に力をいれ、複数の技による、多角化戦略を取っていました。


ここで、
経営視点では、
単一事業だけをやっていると、経営環境(周りの環境)の変化に取り残されるリスクがあるので、多角化戦略を取ることは重要です。

技術革新が著しい現代では、常に自社商品の優位性は簡単に陳腐化されてしまうからです。


では、
どのような順番で多角化戦略に打ってでればいいか
この模範となるのが、善逸であるという話です。


【🌻専門特化してから多角化する】

そもそも、専門特化と多角化とは、相反するような戦略だから、どちらか一方の戦略しかとれないと考えられがちです。


しかし、ドラッカーは多角化するためには、まず、専門特化することが重要であるといっています。すなわち、専門特化してから多角化を目指す順番が良いと言っています。

専門特化することで得られた知識や経験が、別の市場又は新商品で差別化につながるからです。

善逸が編み出した漆ノ型『火雷神』は、一つの型を極めたことによって得られた知識や経験から編み出した善逸の唯一の技です。これは、壱の型を専門特化した善逸にしか作ることが出来ない差別化された新商品といえます。


ここで、
専門特化から多角化して成功した企業の例を見てみましょう。

(アップルは専門特化→多角化)


アップルは、創業者のスティーブジョブスを追い出した時期がありました。

しかし、スティーブジョブスを追い出した後、特徴のない商品のラインナップを広げた結果、倒産寸前に追い込まれました。

ここで、再度、ジョブスを経営者として呼び戻し、多種展開していたPCを1種のみの製造に専門特化しました。

その上で、『強みを生かして』、携帯、時計、ソフトウェアと多角化戦略に打って出て、今の地位を築きました。まさに善逸の戦略ですね。


一方、専門特化せずに多角化した例を見てみましょう。

(ダイエーは当初から多角化)

小売業の盟主と言われた昭和の大企業ダイエーは、なんでもそろっているスーパーマーケットという地位を確立して、全国展開を成し遂げました。

しかし、ダイエーは全ての商品が揃っているがどれも中途半端な状態という顧客評価を受けてしまいます。

また、本業である小売業には全く関係のない、プロ野球やレジャー、ホテル、教育機関、金融など様々な事業に多角化に乗り出しましたが、どの事業もうまく行かず、衰退の一途をたどることになります。

これは、まさに、基本の型が出来ないうちから、中途半端にいろいろ手を付けた獪岳と同様ですね。

つまり、
『なんでもできるはなんにもできない』と同義なのです。顧客から、相手にされなくなってしまいます。

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ここから学べることは、多角化戦略に打って出る前に、しっかり専門特化して、その自分の『強みを利用して多角化』することが重要であるということです。

ノウハウがないのに、多角化に出ても、大した力をつけることが出来ないのです。

善逸は壱の型しか出来なかったから、逆にそれを強みに徹底的に壱の型を強化することで、漆ノ型を編み出したのです。



【🌻専門特化するには誘惑ばかりだけど我慢】


しかしながら、専門特化することが重要であると分かっちゃいるけど、
世の中なかなかうまく行かないものです。

何かを始めた時、色んなことが目に留まり、気になります。

テニスを始めて、錦織圭がエアケイをやっていたら、マネしたくなる。
応用やかっこいいテクニックを早くやりたくなっちゃう💦

資格の勉強をしていても、他の専門学校のテキストが気になったり。もっと現場で生きる勉強が気になったり💦

早くうまくなりたい、早く成長したい。早く知識を得たい。

その気持ちよくわかります😓

だけど、

基本を怠って、応用やテクニックに走ってしまい、色んなことに手を付けると、
結果として、
獪岳のように、何もできない人間になってしまうのです。

何か成し遂げたいと思うなら、やはり最初は我慢です。

我慢して努力したら、善逸のように、『あれ、ここは人より優れている』という得意な点が見つかるはずです。

得意な点が見つかったら、

その強みを極めて、他の分野にチャレンジしていきましょう。

きっと、誰にもマネできない圧倒的な能力やキャリアが得られるはずです。

『一つのことを極める🌟

その先には、あなたの大きな可能性が待っています。

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【最後に】
最後まで読んでいただきありがとうございました😍
貴重な時間を頂き、本当にありがとうございます🤣
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今後も有益な記事を書いていきますので、どうぞよろしくお願いします🤲
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