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純真な眼差しで連れて行ってくれる、これこそがファーストインプレなんちゃらなんだ

胸の前まで腕が運べるようになった赤子のだいごろう、エックスポーズがなんとも可愛らしい、喃語もぼちぼち出てきて「えーーークす」とか言いそうだから紅葉のこの時期に紅でも聞かせとこうか…季節感はなさそうだが

ファーストインスピレーションだかファーストスンスピレタッションだかが大切とかいうけれど自分一人の時と誰かがいる時じゃ随分違うと思った。
そもそも誰かがいればそんな瞬間を大切にすることすら忘れがちだ、セカンドなんて当たり前、二の次三の次、自分の直感なんつうのは何処へやら

誰かを思うファーストなんちゃらだってあるわけだし、直感的に相手と向き合うって事だろう、赤子や子供ってそういう存在なんじゃないかって思った。
赤子を連れているといろんな人から声をかけられる、すれ違いざまに視線を下さる方も沢山いる、紅葉を見るくらい自然と赤子を見ているのかもしれない

とっても元気のある子供たちがいた。公衆トイレで出会った彼らは「そこ空いてる」とか「空いてね〜」とかそんなことで盛り上がって絶えず笑顔だ、手を洗う時だってプシュっと泡で出てくるハンドソープの機械に向かって「もっとちょーだい」とか「もっともっと」とせがんで手のひらに泡の山を作って遊んでいた
私が横の洗い場を使うと見てほしそうにこちらの顔を見上げていた、あの感覚、友達化、一瞬にして童心へと連れていかれる、これぞファーストインプレッション!直感しょ!
そういうもんでしょ、赤子に話しかけてくる人たちって直感の達人なのかもしれない、自分の感覚を相手に近づけるには子供に触れるのが1番だ、子供もそれを知っている

今すごくいい時間が流れているな〜と感じる時って選べない、その瞬間の気候やいる場所、休みかもしれないし仕事に追われつつふと空いた時間かもしれないし、一人でいる時だったり誰かといる時だったり、遠くに聞こえる鳥の声、日に照らされて微かに見える埃、足元を歩く蟻、何が左右しているかなんて果てしなくてバタフライエフェクトだ
利己的な直感は結果を気にして結局損得勘定の道具になって、望んでいなければストレスに変わる、瞬間的なものを選び取る事なく感じたいなら子供に触れるのがいいと思う、いろんな気持ちに連れて行ってくれる

子連れ狼80キロ、風に吹かれてだいごろうと風車を回して行こう



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