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エッセイ:世間の88%は茶番というエンタメでできている。みんなマジメなんだね。もっとラクに生きればいいのにバカみたい

40歳を過ぎた頃から気づき始めたが、世の中は茶番だらけだった。その茶番に40歳手前まで付き合わされてきたのだから、たまったもんじゃない。

実は子どもの頃に、何となく気づいていた人もいるんじゃなかろうか。大人同士のくだらない化かし合い。それを真に受ける思考停止な大衆。「自分の頭で考えない日本式教育」に洗脳されちゃった残念思考大衆。私自身もいち大衆である自覚は大いにあるのだけれども、大衆を俯瞰的に見る能力を後天的に身につけたので、「アホだなー」って世の中を見る。

アホなくせにいっちょ噛みしてくる人いるよね。アホだからいっちょ噛みしするのかな。しかもいっちょ噛みしてくる人はXでもリアルでも、女性とか若い人とかにばかり「噛み」してくる。今日も昨日も見た。笑える。

僕はもういっちょ噛みをされないので、ちょっと寂しい。いっちょ噛みしてきたら、じゅっちょ噛みで返してあげるのに。

茶番に気づかない人はそれでいい。幸せ者だと思う。それで天に召されていくのは本当にに幸せな人生だと思う。もちろん皮肉で書いています。

世の中いろんなニュースが流れているけど、見出しだけで脳汁出して感情論でいっちょ噛みするとバカを見るよ。あなたにとって88%は直接関係ないニュースなのにストレス発散したいのかいっちょ噛みしてる。わかりやすさの極みが、好きなプロ野球団が負けたときのいっちょ噛みコメント。

「あの場面での交代はありえない」「あそこで抑えられないのなんてプロ失格」——あんたのストレス発散が選手のストレスになるって想像もつかない貧困な発想。

何が楽しいんだろうと思うけど、きっとスマホ歴浅くていろいろ発信してみたくてテンションアゲアゲなんだろうね。そっちの田舎の娯楽が少ないからしょうがないか。

プロレスファンを30年以上やってきて良かったと思っている。別にプロレスが茶番とかという意味じゃなくて、プロレスって会場に来ているお客さんに感動や興奮や怒りや哀愁を与えるエンターテインメントの完成形なんですよ。

10代の頃は好きな団体・好きな選手が勝つたび負けるたびに感動や興奮や怒りや哀愁をもらった。20代・30代と年を重ねるにつれ、勝ち負けよりも会場の盛り上がりや試合の終わり方に注目していった。常にお客さんに感動してもらうためのストーリーや試合展開、リング上での試合運び。プロレスの見方を突き詰めれば突き詰めるほど、世の中で起きている88%が茶番だと分かってくる。言っておくが、プロレスは茶番じゃない。エンターテインメントの完成形なんですよ。

世の中、バカなのにマジメな人が増えたよね。増えたというか、可視化されただけなんだけど、「サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ」と職場でドント節のひとつでも鼻歌かましちゃうくらいでいいのにね。戦後10年ほどの時代に生きていたら間違いなくサラリーマンやるよ。気楽だもん。いまは無理。老害・プチ老害にじゅっちょ噛みしちゃうから。

残り12%はハプニング。予想外の展開だ。どんなに緻密に計算・計画しても必ず予想外の展開が生まれる。予想外にこそ本質がある。予想外の出来事、予想外の反応、予想外のクオリティ。そこを面白がれる人間こそが、人生を楽しみ謳歌することができるのではないか、と僕は思う。

人生なんて12%のハプニングの連続だ。そのハプニングを楽しめばいいのに、バカでマジメな人は思い通りにいかない人生に怒り嘆く。怒り嘆いているストレスをいっちょ噛みという行為でストレスのはけ口にする。何のために生きているのだろう。あんたの何者かになりたいけどなれなった怒りと嘆きのエネルギーを、何者かになったヤツにぶつけて足を引っ張らないでおくれ。

もっとラクに生きればいいのに。僕なんて16歳からずっと夢見続けて生きていて、偏差値50以下の高卒で正社員にもなったことなくて、マイカーはおろか免許すら持ってなくて、マイホームも当たり前のように持ってなくて、結婚もしたことなくて、もちろん子どももいなくて、40歳を過ぎて黒髪じゃなくて、日本人の人生のこうあるべきを88%踏襲してないけれど、誰よりも幸せな人生を送っている。

目の前に飛び込んで切る出来事の88%は茶化しあいであり、化かし合い。エンタメだと思って俯瞰して世の中を見て、もっと人生を謳歌しましょう。



茶番に踊らされる人生じゃなくて、茶番を見て一緒に踊る人生を送ったほうが絶対人生楽しいから。







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