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拝啓:インタビュー力がないと嘆く全てのビジネスパーソンへ

ニコニコ話す。これに尽きる。

この1か月前後でインタビュー記事の仕事が集中している。改めて分かったのだが、インタビュアーの質によってクライアントに納品する記事のクオリティは圧倒的に変わる。

インタビューの精度が低くて残念なものが多すぎる。特にウェブ媒体。熱量も感じないし、読んでいて全く心が動かない。「君は何のためにこの記事を書いたのだろうか」とがっくりうなだれてしまう。同じ書き手として、情けない気持ちにもなる。

「会心のインタビューができた」と自負することが年に数回ある。昨年の会心のインタビューのひとつがこれ。

インタビューは頭の回転が早ければ早いほどスキルが高い。私は先方から求められない限り、想定質問は作らない。求められて作っても、5〜10分でパパッと質問をしてしまう。想定の質問に対する答えなんて想定の範囲内にしか過ぎない。そんなのは誰でもできる。バカでもできる。

私と話したことがある人はわかると思うが、私は普段からインタビュワーみたいな姿勢で他人と接している。人が好きという好奇心もあるが、正直な気持ちを書くと、他人がしないような質問を投げることで「お、その質問はスゴイ」と思われたいだけなのだ。ぶっちゃけ、「オレ頭いいっす!」というメッセージを質問という行為で打ち出しているだけなのだ。

私にとって紛れもなく、インタビュアーとしての影響を受けているのは吉田豪さんだ。15年以上前にまさかのニュース番組のレギュラーを持っていた豪さんに私が作家的ポジションで半年ほど入らせてもらった。

豪さんはインタビューの極意を「プロレスみたいなもの」と語っている。さすが豪さん。

そもそも「えーそれでは最初の質問にまいります」なんて言い出すインタビュアーなんて、インタビュワーとしての価値などない。ある程度の取材テーマに沿って話はするけど話題から脱線するのはざらだし、むしろ脱線させないと良いインタビューはできない。

豪さんも著書などで書いているけど、そもそもインタビューに技術論はほとんどない。「ちゃんとあなたに興味持って聞いていますよー」的な関心と興味をどれだけ持っているかに尽きる。あと、「敵ではありません」と姿勢を見せること。

だから「インタビューが苦手です」という人は、基本的に取材対象者に関心がないのだ。もっと言うなら人に関心がない。持てない。

普段の生活でもインタビュー力があれば、確実にと言っていいほど生活は変わる。インタビュー力を上げるには「まず興味と関心と好奇心をもつ力を身につけましょう以上!」。関西人の「なんでなん?なんでなん?」と質問を連発できるようになるまで関心と好奇心を向上させるべきだ。

人間関係を築く上でも、インタビューでも、飲み会でも、お茶するときでも、場の雰囲気は大切にする。雰囲気を作ってから、良い切り口の質問をすると、相手は「なんでその質問をするんだろう。どんな答えがほしいのだろう」と瞬間的に思う。これが会話のテンポのベースとなっていく。

先日のインタビューも今年会心のひとつになった。得意とか苦手とかジャンルによってインタビューに差が出ると一般的に言われているが、事前の下調べをしておけば苦手など存在しなくなる。

世間であれだけ「聞く力」だの「聞く技術」をテーマにした書籍が本屋に並んではベストセラーになっているのは、それだけインタビュー力を磨きたい人がいるからだろうし、自己啓発本みたいに「読んでも力や技術は身につかない」からなんだろうな。気付けよ。人に出会って話を聞きまくるだけなんだよ。

インタビュー力はちゃっちゃと身につけたほうがいいですよ。人生を豊かにするし、一目置かれるようになるし、なんと言っても男女問わず人にモテるから。




インタビュー講座、やってみようかな。ニーズを調べてみよう。



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