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フリーランス超生存戦略:サザエさんの「三河屋のサブちゃん」たれ。


「私は一体、何者なんですか?」

先ほどまで友人たちとお茶をしていて、実験サンプリング的に作った新しい名刺を見せた。文章を書いたり広報PRのコンサルなどをする肩書きをつけて活動しているが、2023年はその枠を遙かに超える仕事をした。

自身が企画して開くことができたイベントもあれば、依頼を受ける形で書籍編集をしたりクラウドファンディングページを作ったり。そのスキルをハッシュタグにまとめてみたら、マジで何者かわからなくなっていた。

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ずいぶん前から「きむ兄は結局、何者ですか?」と質問されて端的に答えるのに苦労していたが、新しい名刺の裏側にハッシュタグを20個ほど並べるようにしてから、ますます何者かわからなくなってしまった。

実験サンプリング的に作った名刺なので伝わってるかどうかはさておき、自らが持っているスキルは8割ほど言語化できたと思っている。

「究極のよろず屋」は展開できるようになった

ここから次の段階になると、自らサービスを作って営業をかけてトライアンドエラーで回していく段階になる。このビシネス構築がまだ苦手分野なので、2024年に目標を立てるとしたら、ビジネス作りだろう。

その上で、自分のポジショニングを考えたとき、「究極のよろず屋」という言葉が浮かんだ。フリーランスは各々に得意な専門分野があって、駆け出しの頃はその分野で活躍し、人間性を磨いていくが、キャリアを積んでくると、横断的にスキルを身につける必要性に駆られる。

「100万人に1人の存在になろう」的な本が数年前にヒットしたけど、これに近いイメージである。ライティングだけできてももう弱いし、広報PRのコンサルだけできても弱い、マーケティングの知見だけあっても弱い。

弱い部分をグラデーションにかけてミルフィーユのごとく階層化し、唯一無二のキャリアを積み重ねていかなければならない。コーンフレークに牛乳をかけるがごとく五角形の能力バランシートを伸長させていかねばならないのだ。

よろず屋から三河屋への鞍替えを図る

「フリーランスはよろず屋たれ」という流れから、さらなる目標として「フリーランスは三河屋のさぶちゃんであれ」を言語化した。

「三河屋のサブちゃん」とは、かの国民的アニメとして50年以上日曜夜6時半から放映している「サザエさん」に登場する三河屋の御用聞き・三郎さんである。

もう数年まともにサザエさんを見ていないので、果たしていまもサブちゃんが出ているのかわからないけど、「ちわ〜!三河屋です〜!」のかけ声と共にサザエさんの家の勝手口を絶妙なタイミングで訪れて、磯野家に足りない品を聞いては注文の品を持ってきてくれる。

もはや御用聞きという言葉が令和の世の中では死語になっている感じもあるが、よろず屋を言語化したとき、「これって待ちの姿勢だよな。それってフリーランスとしては良くないよね」と感じた。

で、さらに考えて浮かんだのが「三河屋のサブちゃん」だった。

定期的に顧客に「最近どうすか〜?」と気軽に連絡できるような状態を作る。自分が常に動いて連絡を取っていくような関係性を作っていかないと、詰むのだ。

これは自戒的な意味も込めて書いている。前職のときは事務所に所属していたのでマネージャー兼営業担当がいたので、こちらからは基本的に動く必要はなかった。もちろんキャリアを積んでいけば直接オファーが届くこともあるが、基本的には受け身の姿勢だった。

振り返ってみて、この姿勢は自分のステップアップにおいて大いなる反省点だった。

きっとサブちゃんは三河屋の住み込み店員として、「ちわ〜!三河屋です〜!」というかけ声とともに、磯野家だけでなくご近所中を回って関係性を構築していったのだろうと推測する。

人に会う、とにかく人に会う

私が事務所を離れて完全に独立した頃、放送業界の仕事を果たして獲得できるかと、それなりの不安があったが、不安解消のために独立後1ヶ月で20人ほどの方とランチをした。

仕事の話というより、とりあえずいろんな業界の方のお話をすることで外の世界をもっと知っておく必要という考えのもと、たくさんの人と個別に会った。

その中で、「メディア露出を目指したPR講座をやってみませんか?」というお誘いをいただき、講座を展開することができた。「そうか。世間にはこういうニーズ、つまりは困りごとがあるのか。ふむふむ」と大変勉強をさせていただいた。

私はモノづくり・クリエイティブの世界でやってきたので、ライター・デザイナー・エンジニアといった職人肌タイプのフリーランスの皆さんと毛並みが違うんだなーと。

フリーランスの皆さん、もっと自信を持とう

全てのフリーランスは客観的な自分のポジションを知っておく必要がある。過少評価でも過大評価でもない、客観的な評価を知っておく必要がある。自分自身で客観的な評価をするのは非常に難しい。過小評価をしがちな人が多いので、友人・知人から客観的な評価を求めるのがいいだろう。

そんな私も過少評価しがちな人間である。だからこそ、よろず屋はできるが、積極的に声をかけにいく「三河屋のサブちゃん」にはまだなりきれていない。

営業職を経験した方からみると「なりふり構わず、やんなさいよ」とお叱りの声を受けそうだが、もっと皆さまの評価を客観的に聞いて自信を持たないといけない。

それをナチュラルにできる「三河屋のサブちゃん」はフリーランスにおいて重要な営業スキルを持っていることがわかる。

早く私も三河屋のサブちゃんのように「ちわ〜!きむ兄でっす!」と言える自信を身につけないといけない。

きょうもこれから、人に会ってきます。精進します。



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