見出し画像

Nocturne:Vampyr 作品解説

【Nocturne:Vampyr】
鮮血の芳香が漂う闇夜に舞い降りたその姿は、不滅の命を宿した永遠の誘惑者。
F3D 鬼宮魔桜

Foundation出品、LiberumArtコレクション。3DレンダリングNFT作品(静止画)第二弾です!

こちらは「NFTオバケ屋敷」の展示作品として制作しました。


最近はAIなんかでこういったセミリアル系の3Dレンダリング作品は比較的簡単に作れてしまいますが、やはり自分の手でイチから作ったものは隠しきれない「自分らしさ」が出るし、今回も私らしい作品に仕上がったと思います。

最初にオバケ屋敷のイベントに参加しようと思った時に、「怖いもの怖いもの…」がなかなかアイディアが出ず、それでも面白そう!って思ったことと、久しぶりの展示会で作品を作りたい!と思いまして、半ば見切り発車で参加を決めましたw 結局リクエストいただいたヴァンパイアモチーフにしたんですが、いや~かっこよいです、ヴァンパイアw おかげさまで私の作品のテーマとして厳守したい、イケメン&色気要素も存分に取り入れることができました…! ありがとう~。まぁ、若干、自分好みに寄せすぎてホラー感薄れてしまったのはご愛敬。


3D作品の工程

前回の初作品の作品解説にて、3D全体のざっくり工程はご紹介したので、今回は特にこだわった点をピンポイントで書きます。

↓↓↓↓ 前回の作品解説noteはこちらです。


髪の毛にornatrixを初使用

ornatrixとは3D各ソフトで使える「毛」の生成ソフトです。描画がきれいなのと、なんか個人的にmayaのxgenが気に入らないのでw、導入してみました!

Nocturne:Vampyr 髪の毛の作成方法

①まずはざっくりカーブを配置していきます。適当でいいですw

②カーブに沿ってメッシュを生成します。今回はカーブ1本につき3本のメッシュを作りました。カーブ自体とパラメータを弄り倒してイメージに近い形状を作っていきます。超地味で根気のいる作業です。

③ようやくornatrix適用。毛が生えました。適用直後は爆発して飛び散らかしてるので、ひたすらパラメータを調整していきます。カールやちぢれをほんのわずかに入れることで立体感が出ます。

④今回は静止画なのでカメラアングルを決めたら、毛先をバラつかせたり、よりイケメンに見えるようなナイスな髪型にすべく、ひたすら!ただひたすら!超地味に根気よく調整します。

⑤マテリアルも死ぬ気で何度も調整して、レンダリング!完成!!
今回は紫がかった黒を2種類使ってます。(赤いのはライティングです。)


きれいな瞳の作成方法

kimiya作品の人物の瞳の作成方法

これは今回の作品に限ってではないのですが、随分前からこんな感じで作ってますよ~というご紹介。いろんな教本だったり参考モデル見ながら長年かけてたどり着いたものです。(まだたどり着いてないかもしれないw)

眼球にきれいな輝きを表現するために、透明のメッシュを重ねます。図のようにわずかに凹凸を入れてあげることにより反射もきれいに出ます。私は昔からこの透明のメッシュに「makume」という名前をつけています。真似しなくていいですw

きれいな瞳には粘膜を!テクスチャと簡単な形状のモデル…ではなく、ある程度細かい形状をきっちりモデルで作って、反射をガッ!!とあげます。これ結構見栄えが全然変わるので重要です。個人的にはCG臭さがかなり抜けると思ってます。


Vrayライティング

今回用のVrayライティング

え~思ったよりとっちらかってたので、あまり参考にしないでくださいw
とは言え基本のライティング+アルファという王道スタイルになってます。
シチュエーションにもよるし、これが正解というわけではないですが、ちょっとだけでも参考になれば幸いです。

ちなみに超屋外の太陽光でもない限り、ライトには必ず減衰を入れてね。

①domeライト
アンビエントライト=環境光です。全体の明るさなんかを決めます。今回は作風的にかなり弱めの薄いピンクで設定。

②keyライト
メインのライトです。私は右斜め前から照らすことが圧倒的に多いです。こちらも今回はちょい弱めで、薄紫で設定。

③backライト
雰囲気づくりにとても重要です。キャラクターの外周を照らすリムライト的な役割も果たします。結構強めの赤で入れてます。

④fillライト
とても重要です!こいつに青色を入れて斜め下から照らしてあげます。

⑤Subライト
ここからプラスアルファのライテイング。右側面から強めに照らして、絵全体にメリハリをつけます。

⑥back2ライト
Sub2ライトでもよかったかも…Subに対抗して置く弱めのライトです。backライトの補助も兼ねてます。

⑦Topライト
上から下に光が弱まる感じになるようにほぼ真上から照らします。


Vrayコンポジット

今回は静止画なのでphotoshopで仕上げてますが、AfterEffectsなんかがよく使われるコンポジット作業。
レンダリングした状態から画像を弄るのは正式な工程です。最後まで手を抜いちゃダメ!ダメ絶対!

vrayコンポジット

とは言え今回は結構レンダリングで持っていけたので、使ったのはこれだけです。vrayで各コンポ画像を出力しましたらば、被写界深度マスクで遠いところは少しぼかしてあげます。アンビエントオクルージョン(AO)は今回は下半分あたりだけ入れました。

最後に4隅を暗くグラデーションした画像を乗算で重ね、白の覆い焼きカラーと、黒の焼きこみカラーをわずか5%程度で重ね、全体に紫色っぽいカラーを少し入れて完成!

まぁ場合にもよりけりですが、大体毎回こんな感じです。


ピンポイントのつもりだったのに、めちゃくちゃ多い!!これが3Dです。これでもメイン作業となるモデリング・UV・テクスチャ・スカルプトなどなど結構端折ってるからねw


現在の活動内容

以前に比べるとかなり緩やかにやってます。
ゲーム開発しつつ、たまにNFT作品出しつつ、自由にマイペースでやっていこうと…今のところは思ってます。

ゲーム開発およびNFTの情報については公式サイトがあるので、お時間あるときにでも是非覗いてみてくださいませ。

https://f3dproject.com/

また是非ツイッターフォローしてくれるとめちゃ喜びます!
あと、最近話題?のThreadsもほっそぼそ~とやってますが、まったくフォロワー増えないので、フォローいただけるとこっちもめちゃ喜びます!

Twitter→NFT・雑記
https://twitter.com/kimiya3D

Threads→好き勝手に創作物投下するだけ https://www.threads.net/@kimiyamaou

7/14(金)23:00よりfoundationにてオークション形式で出品します。
0.15ETHスタート、どうぞよろしくお願いします!


ここまで読んでくださいまして、ありがとうございました!!


▲●■ Foundation販売ページ
https://foundation.app/@kimiya-maou/f3dla/2

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?