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「子供はつくらないの?」「うっせぇわ」

以前noteに書きましたとおり、我が家は子どもをつくらないことに決めました。

しかし昔の電波少年のロケみたいに「私は結婚しましたが子供をつくりません」というプレートを首から下げて生活しているわけではありませんので、子供についてどう考えているのか他人からは全くわからないでしょう。

それでも最近はそのへんのデリケートな部分に触れる人は少ないだろうし、それがマナーなのだろうなと思っていたのですが、

「子供はつくらないの?」
とある知人に聞かれました。

あまりに突然、あまりにストレートすぎて、私はその時なんと答えたか正確には覚えていません。
ただ、問答を終えたあとにとても疲れたこと、やり取りの中で相手に「子供はいいわよ~」「親に孫の顔を~」と言われたことを覚えています。

そして自分が逆の立場だったら、子供については決して聞くまいと心に刻みました。


皆さんも、お願いですから周りの人が結婚しても「子供を作らないの?」という質問はしないでください。その人との関係が知人・親戚レベルの人であれば、なおさらやめておくべきです。
ほぼ間違いなく、この質問をして場の雰囲気が良くなることって無いんですよ。
無難に今日の天気でも話題にしたほうが絶対にいいです。

我が家のように、結婚をしても子供のいない夫婦がいます。
しかしその事情は千差万別です。
これからつくろうという家庭は別かもしれませんが、

つくらないと何度も話し合って決めていたり
実は出産についての意見が違い喧嘩中だったり
経済的に出産は厳しいと悩んでいたり
年齢のために諦める寸前だったり
いま不妊治療を必死に頑張っていたり

子供をつくらない夫婦の内情は十人十色です。

身体的な問題で子供を作れない夫婦もいますし、中には周りに言ってないだけで流産死産を経験された夫婦もいるはずです。
そういった人に対しての「子供は作らないの?」という問いかけから受けるダメージは計り知れないものがあることでしょう。

子供いない夫婦が答えたい本音は「大きなお世話です」とか「うっせぇわ」なんですが、相手との人間関係を壊さないようにいろいろ言葉を選び、なんとかやり過ごさなければなりません。話し終わったあとには疲れますし、話の中に混ぜたくもない嘘を入れることになるので妙な罪悪感も覚えることになります。一方的にダメージを食らう罰ゲームみたいなものなんです。

一方で「子供つくらないの?」と質問したほうは、それがどれだけ人を疲れさせるか知らず、『むしろ良い世間話をしてやった』みたいなふうに思って、また別の子なし夫婦に同じ質問を続けることになります。はやく本音に気付いてもらいたいものです。

今回のような質問を1回言われただけでいろいろ考えてしまったので、
同僚や親戚から定期的に子供について聞かれるご夫婦については心中お察しいたします。

もし、近くに新婚の夫婦がいましたら、子どものについて質問は控えて暖かく見守ってあげてください。
それがお互いにとって一番穏やかに過ごすことが出来る手段なのですから。