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2022-2023シーズンコンテスト結果報告(Toastmasters Club)

春:スピーチ(日英)秋:論評スピーチ(日英)な2022-2023シーズン

トーストマスターズクラブは、その一年を毎年7月1日から翌年6月30日としているのね。だから年をまたぐ形になるので(この表記が正式なものかどうかはわからないけれど)いわゆる昨期は2022-2023となる。

昨期のスピーチコンテスト関連の結果報告、まだどこでもしていなかったことに気づいた。せっかくだから note 記事にして報告をしていこうと思う。

2022-2023シーズンは、秋(2022年)に論評スピーチコンテスト(日英)が開催され、春(2023年)にスピーチコンテスト(日英)が開催された。

当然、参加した。全てに。

論評スピーチコンテストとは?スピーチコンテストとは?

論評とは、披露されたスピーチに対してフィードバックを行うことなのね。最大3分30秒という時間内にフィードバックを収めないといけなくて、コンテストでは何点かの項目が審査基準となっていて。たとえば披露されたスピーチに対する分析であったりとかね。

コンテストでは、テストスピーカーと呼ばれるスピーチを披露する者(当然、この人もトーストマスター)がいて、その人がスピーチを披露する。出場者(コンテスタント)は、そのスピーチを聴いた後、別室に隔離される。そして一定時間(5分)、論評の準備を行う。そしてあらかじめ決められた発表順に呼ばれていく。一定時間が経過した後は、出場者は準備に使った紙などを見ることは許されない。脳内のみが作業場となる。

1番目に呼ばれた出場者は、それ以降の出場者の論評を観ることができる。最後の順番になってしまった出場者は当然、誰の論評も観ることができない。

1番目に呼ばれた方が有利なのか、最後に呼ばれた方が有利なのか、それは・・・わからない。というのも、最後に呼ばれた場合、発表されるその論評が「二番煎じ」のような形になってしまう可能性があるから。しかし最後に呼ばれるということは、脳内で作業する時間が一番多く与えられることになる。

この辺りが、論評スピーチコンテストの妙というか勝負のアヤになってくるのかな。

スピーチコンテストはもう少し単純で。5~7分のスピーチ(最大7分30秒)を披露して、やはり各採点基準をもとに順位が決まっていく。どんな内容を語ってもらっても一向に構わないのだけれど、傾向として上位ラウンドに残っていくスピーチは「自分語り(パーソナルストーリー)」をベースにした普遍的テーマがメッセージとなるものが多い。

これ(テーマが普遍的なものになりがちなこと)がトーストマスターズクラブが有する特徴であると同時に弱点でもあるのではないかと思ったりしている。これはまた別の機会に記事にしたい。

論評スピーチコンテストは、全て国内(2023年9月現在、日本は一つのディストリクトという単位なので「国内」という言い方が当てはまる・・・が、数年後は二つのディストリクトに分かれるため、「国内」じゃなくなる)で完結する。

スピーチコンテストにおいては、日本語スピーチコンテストは国内で完結、英語についてはその後リージョンラウンド・セミファイナルラウンドとあり、最後は世界各国から選ばれた10名のスピーカーによるファイナルラウンドが待っている。

ロマンあふれるね、世界大会での優勝なんて。

喜餅の結果はいかに?

2022-2023シーズンは、ほろ苦い結果で終わったよ。

論評スピーチコンテスト 日英ともにディヴィジョンラウンドまで進出、英語で二位。

スピーチコンテスト 日英ともにエリアラウンドで敗退。
※いわゆる「全国大会」(ディストリクトラウンド)までクラブ→エリア→ディヴィジョンと、三つのラウンドをこなしていく必要がある。

2015年4月に入会して、その年の秋に開催された論評コンテスト以来だね、エリアラウンドで(日英ともに)敗退したのは。

色々な意味で考えさせられたね。ショックではなく。

論評スピーチコンテストについては特に何もないのだけれど、スピーチコンテストに。

「観」のズレ

一昨年(2021-2022シーズン)、Facebook(個人) でジャッジ批判ともとれる書き込みをした。

自分のスピーチの何がいけなかったのか、知りたくて。

過去にとあるコンテストの審査方法に対して批判めいた書き方をしたことがあって。それ以来の結果に対する批判になるのかな。

入賞した者の順番が(自身の予想したものと)違って出てくることは今までもありえたし、そこはジャッジの好みによるところが大きいと思っていた。けれどその時は、そんな差異じゃない大きなものだったから。

「悔しさ」・・・あふれでた感情は、これだったね。

でも、今回(2022-2023シーズン)の結果を受けて、考えをあらためないといけないと思った。

喜餅のスピーチ観が、違う。

少なくとも「コンテストスピーチ」に対する(ジャッジがもっているであろう)「観」と、違う。

「正しい・誤っている」ではなく「違う」のだよね。

2021-2022シーズンの時に感じた悔しさは、今回全く感じなかった。「あ、そうなのね」というものだった。

さて、どうしようか。閉塞感打破の選択は・・・。

2015年4月にトーストマスターズクラブの世界に飛び込んで9年目、閉塞感を感じていて。

それで一旦、3つの所属クラブから1つにさせてもらった。さらには北米(カナダ)のオンラインクラブに参加することになった。

すなわち現在、2クラブに所属している状態。

2015年4月にはじめて飛び込んだ栄トーストマスターズクラブ(言語は日英のバイリンガル)、そして名駅セントラルトーストマスターズクラブ(言語は英語)、この2クラブの更新をしない決断を。

残る1クラブは、ことのはトーストマスターズクラブ(使用言語は日本語)のみ。

閉塞感というのは、コンテスト結果だけではなく、クラブ活動への参加に対するものも含まれていて。

色々なものを自分で勝手に背負って、自身の感情を走らせていたところがあってね。そこからちょっとだけ、離れたくて。そして、純粋に英語落語家として、英語の使い手として、自分を追い込みたくて。

それで、ごめんなさい、退会させてください・・・と。

そして、今はオンラインだけどカナダのトーストマスターズクラブに所属することで、所属クラブは2クラブに。

このカナダのクラブは、記事を書いている時点でまだ1回しかミーティングに参加していないけれど・・・入って本当によかった。すでに自身に大きな肥しになってることを感じてる。

これもまた別の記事にしたい。

感じている閉塞感を打破するための新しい風は、今のところうまくいっているみたいだ。

「観」のズレは放置してよいのか?プロとしての「爪痕」

昔から好きだった(総合)格闘技観戦から学んだことの一つに、「負けてもまた呼ばれる選手」というものがあって。

勝ち負けじゃないところに存在価値というものがあること。プロとしての価値は、勝敗だけじゃないところにも、実はあるんだというもの。

それを考えると、コンテストの結果だけが価値ではなく、プロスピーカーとしての爪痕の残し方で新たな価値を残すことができるのかなと学んだのよね。

・・・そうはいっても、いざコンテストになったら上位ラウンドに進出したい。だってより多くの方達に、スピーチを届けることができるから。

とりあえずしばらくは「観」のズレは放置しておく。コンテストの採点基準だけは、もうちょっと意識して臨もうとは思うけれど、いざ本番になった際はしっかりと存在感を出せるようにしたい。

今シーズンは「ことのは」を盛り上げることが最重要課題

トーストマスターズクラブの話題としては、今シーズンはコンテストよりも「ことのはトーストマスターズクラブ」を盛り上げることが最も重要な課題なのだよね。

ことのは会長だから。

少人数のことのはトーストマスターズクラブ・・・少数精鋭とは聞こえがよい言葉だけど、このままでは今のメンバーが疲弊してしまう。

平日のクラブとして所属としては30名までもっていきたい。そうすれば毎回のミーティングに15~18名の安定参加を見込むことができる。

名古屋市並びに名古屋市周辺にお住まいの皆さん、多くの皆さんにとって母語である日本語・・・磨く必要ないなんて、思ってませんか?

それは・・・あえて申し上げます、誤りです。

言語の後ろにある「思考の瞬発力」「思考の柔軟性」、そして具現化される「豊かな表現」は、母語を磨く意識を持つことから始まります。

一度、ことのはトーストマスターズクラブに遊びにきてください。

あっ、コンテスト総括じゃなくなった(笑)

「継続」が、案外自身の得意技

トーストマスターとしての活動を、全てやめるという選択肢もあった。それを選んだ仲間も沢山いる。

自分は継続を選んだ。少し形を変えたけれど。

案外と継続することって、簡単じゃないからね。

そうはいっても所属クラブを減らしたし、海外クラブへも飛び込んだ。その変化(決断)が、よかったものだと・・・数年後振り返った時に思うことができるようにしたいね。

そしてコンテストも引き続き、挑戦するよ。

世界大会・優勝を目指して。




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