着物のイメージと個人的希望
私が着物に興味を持ったのはテレビで芸能人が着物でかわいい半衿をつけていたのを見た時です。
着物の堅苦しいイメージがおしゃれでかわいいものに変わりました。
私は趣味で洋服や雑貨品を手作りしています。
近所の布屋さんには外国人向けなのか、和風柄の布がいっぱいおいてあります。
さらに、インターネットで「服地から着物を作ればワンピースを買うより安い」という記事がありました。
これはもう、私に着物を作れと言っているようなものと思い込み和裁を始めてみました。
簡単にできると思ってしまい、着物に関する本を何冊か入手し、読んでみたが、読み方すらわからない単語だらけで、意味を調べるところから始まりました。
「袷」という字も読めないぐらいでした。
和裁の本を読んでも全然わかりません。
しかし、かつての日本人は自分で仕立てて着ていたものだから、作れないはずがないと、とりあえず本の通りに作って、それでもわからない時はインターネットで検索してなんとか作り上げることができました。
NHKの朝ドラ「カーネーション」では見よう見まねで洋服を作っていましたが、私は和服を見よう見まね作っている、真逆です。
日本人なのに、日本の文化なのに、作れない、着られない、わからない。
和裁教室、着付教室、教えてもらわないとならない文化。
かつてはすべての人が着物を着ていたのに、今ではパーティ、茶道、華道、日本舞踊など着物を着るのに理由が必要になっているのが悲しいです。
私としては、なんでもない日にふだんから着物を着たいです。着物に割烹着で家事をする「サザエさんのお母さん」のように。
汚れてもよい、着古してもよい、雨にぬれてもよい、洗えてリーズナブルな着物がいいです。
雨下駄に瓜皮でかわいくしたら雨の日も苦にはならないです。
「おとも」より断然かわいいです。
正装ではダメでしょうが、もっといろいろなアイテムが、着方が、増えてくるといいですね。
ワンピースのように着物を着るという選択肢が増えてくる時代がくることを祈っています。