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春はピンク♡/ジタンキモノ 着付けに何分掛けますか?【キルモノvol.48】

キルモノvol.48

春はピンク♡


ジタンキモノ 着付けに何分掛けますか?




編集後記

春だし、ピンクだよなあ〜。なんて呑気に考えてる間に桜も散り、妙に暑いし、
っていうかゴールデンウィークもうすぐだし、その頃って洋服でも半袖だったり初夏じゃん!!!

って思って今回は ジタンキモノ と2本立て特集にしました。
お楽しみいただけたでしょうか?
文章中、矢の字結びと言ってますが、私の中ですごく曖昧で 「吉弥結び」なのかも?とか その辺よくわかんないんですよね。
矢の字の結び方もよくわかってないまま、こんな感じだったっけ?で結んで今に至ります。
そして帯結びの名称って人によって違ったりするから、名称に私はあんまり興味がなくて…。
タレ先が斜めだと吉弥?
吉弥結びってそもそも名古屋帯とか昼夜帯で結ばイメージが私はあって。江戸時代の女形の吉弥さんが考えた結びのはずで、それは半幅帯のこの形とは違うんだよな多分。
ちなみに未だに、角出しと銀座結びも違いがよくわかりません。なんとなくあの形になればいいと思って結んじゃう。
普段着で自分で着る分には良いと思っています。
(人に着せる時はちゃんとするよ!)
記事にするにあたり、半幅帯の歴史が気になってきました。
名古屋帯は一般化したのが昭和に入ったくらいのはず。大正の頭くらいに考案されてきたけど普及せず、関東大震災のあと 簡単に締められて軽いと言うことで広まったと言う説があります。
私の手持ちの戦前の本でも、新しい便利な帯というような紹介のされ方で仕立て方が載ってます。
じゃあ半幅帯はいつからあるのか。
「おしん」では、田中裕子さんになったあたりの少女期から半幅帯を矢の字に結んでいたように思う。(その前の子供の時は帯の印象がない。子供おんぶしたりしてるし)
美容師の修行時代も半幅帯だったと思う。お師匠さんはどうだったかな。
私はお師匠さんの縞の着物に憧れて、仕事の時は縞の着物にしようと思ったのです。
(縞・無地・格子・矢羽根で茶系または紺を基本的には着ることにした。)
半幅帯の起源自体は江戸時代らしい。
手持ちの本もちょっと見てみたけれど、あまりよくわからず。
昭和12年の本を眺めていたらこうあった。

平常ふだん場合ばあひ花嫁はなよめあさばん化粧けしゃう着附きつけ

朝のお召し物は、シミなどができても惜し気のないものであること、帯は、半幅帯に背負揚しょいあげをするとか、文化帯(お太鼓の形を作りつけたもの)を背負ふしょうとか、とにかく、手っ取り早く出来るものをつけて羽織を召し、サロンエプロンでもちょっとおつけになれば、如何にも宿の妻らしくて、優しいものです。

昭和12年主婦之友新年號付録花嫁さん全集

ここで気になるのは、背負揚。
その時によって、帯揚げの事を指すこともあれば、今で言う帯枕のことを指す場合もある。
おそらくここでは、帯枕のことかと思われる。
前の方のページと照らし合わせて見てみたが、帯枕のことを背負揚として紹介しているページがあった。
とりあえず背中をふっくらさせてお太鼓風にして羽織を着て誤魔化そう!という趣旨だと思う。
お太鼓=きちんとしている。という価値観なのかな?背中がぺたんこだとみっともないとかあったのかな?

半幅帯の上にどのように枕をつけていたのかが気になる。
疑問が尽きないですね。

仕事着として着物を着るようになって、考えることは
いかに早く着られるか。(いかにして睡眠時間を確保するか)
着付けやヘアメイクを仕事にしているので、いかんせん朝が早い。
3月などはほぼ毎日早朝3〜5時起きである。
じゃあ着物を着なければいいじゃんと思うかもしれないが、私にとっては着物の方がメリットが多いのだ。

・シルエットが同じだから、組み合わせさえ考えて準備しておけばいい。(洋服だと着てみないと丈のバランスが悪かったりとか、準備がめんどくさい)
・着付け師だということがわかりやすい。
早朝、家の周りを着物の人がウロウロしてたら、着付け師か超不審者か幽霊の3択だと思う。
着付けを依頼した心当たりがあれば、私の顔を知らなくても あ、着付け師が来た。と思ってもらえるかと。
・ヘアメイクの依頼の人にもアピールしやすい。
大体の人が、普段から着物なんですか?と聞いてくれるし、着付けの依頼も受け付けてますよ。って話になりやすい。
・面倒ではあるが、着物の方がテンション上がるし仕事モードになる。
気分は大事!!

もちろん依頼内容によっては黒いスーツで行くこともあるけどね。

話が逸れたが、そんな感じで朝手早く着付けをするのが日常になってきた。
気づいたら10分もかからず着られるようになっていたし、自分にとって着やすい着物(サイズや素材など)締めやすい帯、使い回しのきく小物が見えてくる。
そんな中で、今まで持て余していた短い帯が急に救世主のように思えてきたのである。
前だったら、変わった結び方とか、ボリュームの出る可愛い結び方をしたかったけど 仕事着には必要ない。サクッと結びたいのだ。そんな時にはぴったりだ。
ちなみに私は別に細くない。本当に普通かやや太い部類だと思う。身長155センチ、体重55〜57くらい。私の身長だと美容体重はもっと軽いはずだ。体脂肪率もそれなりに多い。
なので、細いから短い帯を推してるというわけでは全くない。
私はアンティーク着物も身幅が足りてないのを無理して着てることが多いしね。
今まで箪笥の肥やしになってた短い帯を使うきっかけになったら嬉しいです。
普段の着付けの様子をおまけ動画にしてみました。
5倍速バージョンと、実際のスピードのものとあります。
実際のスピードの方は解説(ってほどでもないけど)も入ってます。
よかったら合わせてご覧くださいね♪

ではでは、また次のキルモノでお会いしましょう。


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