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【小説】クお白チ 096【第一期】

差別の事を話そうかどうしようか迷ってた。クッキーも白も悪気はない。このまましまい込んでしまえば、それも時間と共に流れて行ってしまう事だ。俺が感じた事であり、彼女たちにはまったく関わりのない事。謝りたい気持ちを我慢する…
お「サッちゃーん。どうして黙ってるのぉー」
俺「ちょっと考え事をしてたんだよ…」
チ「また泣きたいんでしょ」
俺「みんなが帰る時に、また泣いちゃうかもな」
「………………」×8
おしゃべりのしゃべり方を真似して
俺「みんなぁーどうして黙ってるのぉー」
「あはははははっ」×8
香「ちょっとだけ教えてくれませんか?」
俺「なに?」
香「サッちゃんの好みを一つだけでもいいから教えてください」
小「それくらい、いいじゃないですか」
俺「じゃ、誰がどの弁当作ったか教えてくれるか?」
チ「交換条件を出されたんだよ…」
俺「だって、みんなで俺に意地悪してそのまま俺は泣き寝入りじゃん」
ム「みんな泣き寝入りだよ」
俺「ムックは痛いところを突いてくるんだよなぁ…」
「あはははははっ」×8
俺「じゃ、教えてあげます」
小「なんですか?」
俺「ショートカットでミニスカ」
みんなが平等に出来る事
お「クッキーちゃーんだから髪を切ったのぉー」
ク「えっ!あの…その…」
俺「二人ともないしょにしてたんだ?」
小「二人ですか?」
白「あーーー!」
俺「だ・か・ら・自分で罠に飛び込んでどうするんだよ」
白「………………」
香「先輩ずるいですよ…」
ク&白「ごめん…」
俺「香だって隠してたじゃないか。チトセ♪」
香「ごっ!ごめんなさい…」
俺「さて、五人仕返しできたな。まだ時間はたっぷりあるから逆襲は成功するだろうな♪」
ク&お「えーーーー!」
ム「私は言われても平気だもん」
俺「ムックのは最初から最後まで言わないつもりだから安心して」
ム「秘密だよね♪」
ク&お「ずるーい」
俺「あと、おしゃべりも安心していいよ」
お「よかったぁー私あんまりドキドキしないんだけどぉーヒヤヒヤしてたよぉー」
ク「おにいさん差別です」
かかった…飲みかけのコーヒーを一口飲んで、クッキーに差し出し
俺「クッキーコーヒー飲みたくないか?」
ク「のっ!飲みたくないです…」
俺「どうしたんですか?」
ク「ごめんなさい…もう言いません」
白が笑いをこらえてるのをチビが
チ「白ちゃん、なんで笑いそうなの?」
白「えっ!ちょっと思い出し笑い…」
ム「違う気がする…」
俺「俺は絶対に違うと思うって言うか、全部知ってる」
ク「おねがいです!言わないでください!」
白「おにいさんおねがいします…」
クッキーも白もこれを口に出すと、自分たちが胸をさわられた事まで白状させられる。クッキーや白以外にも、なん回も二人同時にターゲットにした事はあったじゃないか。俺の中のモヤモヤがスーっと消えてなくなる
俺「どうしようかな…二人が作った弁当だけ教えてもらおっかな」
ク「私は…」
話しをさえぎる
俺「嘘だよ。さてフォローです。みなさんクッキーと白を追求したのが分かったら、その人の手紙は破り捨て、電話には一切出ません」
「えーーーー!」×6
俺「俺は一回決めたら、考えを曲げないよ」
チ「そうなんだよ。この人、手におえないんだよ」
俺「なんでそんな事知ってるんだ?」
ラ「なんでチビ先輩は知ってるんですか?」
チ「あっ!サッちゃーん、お願いだよぉーフォローしてよぉー」
俺「二人で仕事してる時に話しただけ」
お「なんだぁーつまんないのぉー」
俺「チビ。こういうフォローもあるんだよ♪」
チ「死んじゃうかと思ったよ!ブーー」
白「おにいさんのチビちゃんへのフォローは完璧だけど、私たちのは違うもん…」
ク「ちょっとホッとしてるけど、追求される可能性は残ってるもんなぁ…」
俺「クッキーコーヒー飲むか?」
ク「あーーーーーーー!」
「あははははははっ」×7+俺
香「私ミニスカート持ってないし、髪もショートじゃないから悲しいです」
俺「ミニスカートは買えばいいし、髪は切れるよ」
香「明日、ミニスカート買って来ようっと♪」
お「私もぉーミニスカート買って来ようかなぁー」
俺「おしゃべりは持ってると思ってた。どこに買いに行くの?」
お「香ちゃーん。明日○○でも行かなーい?」
香「行きましょうか。チビ先輩は?」
お「明日予定があるんだってぇー」
チ「ごめんね…」
小「私も一緒に行ってもいいですか?」
ム「私も行きたい」
お「二人とも一緒に行こうぉー」
ム「やったぁ♪」
ムックが女子高生らしい喜び方をした。ニコニコしてる
小「クッキー先輩と白先輩とラブちゃんはどうしますか?」
白「私達は明後日二人で買い物に行こうと思ってたの」
俺「ミニスカートをな」
ク「言わないでくださいよー」
ラ「私は髪を切ってこようかな…」
お「じゃぁー四人で行こうぉーねぇー」
「はーい」×3
俺「ナンパには気を付けてな」
お「○○はぁーなれてるから平気ぃー」
俺「そっか」

一度目と二度目の別れってどちらが辛いんだろう…

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