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死ぬその日までスキンケア

スキンケアは、皮膚の完全性をサポートし、その外観を強化し、皮膚の状態を緩和するさまざまな方法です。それらには、栄養、過度の日光曝露の回避、および皮膚軟化剤の適切な使用が含まれます。by Wikipedia

要はスキンケアが大事ですよ!という記事です。なぜ死ぬときまで?っていうと、私が老人ホームに勤めていた頃、保湿をすることでご老人たちの皮膚を守っていたからです。たとえ寝たきりになっても、ご老人たちの乾燥した皮膚に保湿クリームをぬり続けました。たかがスキンケア、されどスキンケア。スキンケアは単なる美容の一環ではなく、人間の最期の日まで必要なケアなのです。

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01:美容の視点からみるスキンケア

美容ではスキンケアは大事な土台です。すっぴんの状態がいかに整っているか、いないかで、メイクの「もち」や「のり」が変わってきます。せっかく良いファンデーションを使ってもすぐヨレてしまってはガッカリしますよね。私がコスメにハマりたての頃は「高いファンデーションなんだから絶対ヨレないはず!」という過度な期待をコスメに対して抱いていました。なんと浅ましい!おのれの肌を見直してからモノを言え!と、当時の自分に言いたいですね。その日の化粧のノリの良さは、「昨日までの自分の努力の答え」になります。ここで言う努力とは、スキンケアのことです。ガタガタの土台であれば、どんなお高い化粧品をのせたところで簡単に崩れます。だいじなコスメを生かすも殺すも、自分のスキンケア次第、となります。

なので、今の私はスキンケアに重点を置いてます。せっかく集めたコスメを最大限活かしたいから!

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02:看護の視点からみるスキンケア

私は現在新米の看護師です。医療の現場でも、スキンケアは立派な看護ケアになります。皮膚は人体最大の臓器です。この臓器は、ご存知の通り外からいちばん刺激を受けます。私たちが普段何かにぶつかったくらいで皮膚がなんともないのは、適度に湿潤し、バリア機能が保たれているからです。それがバリア機能低下してしまうとどうでしょう? ダメージを受け、ひどい場合には傷を負います。冬場にあかぎれが起きる原因の一つは、皮膚が乾燥しているからです。これが高齢者だと、老化で皮膚のバリア機能が低下しているので、少しの衝撃で、皮下出血や表皮剥離に繋がったりします(痣や皮膚がべろんとめくれることです)。

ところで、私たち人間の老化現象は細胞にプログラムされている、という説があります。つまり老いていく限り『バリア機能の低下』からは逃げられないのです。そのためにスキンケアを行います。外部刺激から臓器を守るために、死ぬその日まで。

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03:"適度"なスキンケア

つまり美容でいうスキンケアも医療におけるスキンケアも同じ!外部刺激から守るためのものです。美容でよく聞く外部刺激は紫外線や摩擦などがありますね。

スキンケアというと、保湿のイメージが強いですが、「ふやけた皮膚(過度な湿潤)」もバリア機能が低下した状態です。健康な私たちが普段刺激をバリアできているのは「適度に」「湿潤」しているからです。「わたしめっちゃ乾燥肌〜!」といって過度にうるおいマスクを使用してもあまり良い状態にはならないと思います。美容において、その辺のさじ加減は、個人差がある上に、市場に魅力的な商品がたくさん出回っているので見極めるのがとても難しいです。その点では、下記のうさよしさんのnoteが目から鱗でした!参考にさせていただいております。

美容で目指すスキンケアは、一応は「健康」の範疇なので、最適解の範囲がとても狭いんですね。高齢者の場合だと、既に健康から逸脱していて、もうとにかく乾燥してる!皮膚落屑!保湿せよ!の一択なので、迷いませんが…🤔 ニキビなど炎症が起きている場合も、健康の逸脱、つまり医療分野なので皮膚科にかかるのが正解です。炎症は立派な症状です。保険適用で良い薬剤があります。診断によっては抗生剤やビタミン剤も処方されます。たかがニキビで…なんて思わず、まずは受診することをお勧めします。

適度なスキンケアは「バランス」が大事です。乾燥しててもふやけててもバリア機能は保てない。うさよしさんのnoteにあるように、過度なスキンケアが「健康」な状態から逸脱させることもある。01でも書いたように、翌日の化粧のノリ方で、今のスキンケアが効果的なのか、判断材料の一つになるかもしれません。

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04:良いスキンケアはスキン(肌)をケアすることだけじゃない

スキンケアが「肌に与えるだけのもの」だと思いがちですが、そんなことはないです。

↑ここにほとんど項目が書いてあったので載せておきます。ひとつ足りないとすれば「ストレスを溜めないこと」ですかね。現代社会だとまず無理そう🙄

大事なのは〜!食事・睡眠・排泄!

この3つは人間にとって大事な営みです。バランスの取れた食事、十分な睡眠時間、便秘をしないこと。仕事で何人も看取ってきた自分からすると、究極的な言い方ではありますが、人間は栄養を摂らないとそのうち死にますし、寝なくても病気になり、排泄ができないと身体中に毒がまわって死にます。介護の業界で、医療を必要としない高齢者に提供する最低限のサービスは、食事・睡眠・排泄です。どれが欠けても死にます(言い方が雑すぎる)。そのくらい大事な要素ですから、つまりどれが欠けても、肌に影響が出る、とも言えます。

美容で目指す最適なスキンケアは「健康」な状態であることが必須です。食事睡眠排泄が欠けるということは、これまた雑な言い方ですが、「不健康」なので、もちろん目標からは遠ざかりますね。より良いスキンケアとは、「肌に与える」だけが"正解"ではなく、「健康を維持する」ということが"前提"なのです。

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