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「自販機で仕事は買えない。」育休復帰2週間を振り返って

8月下旬に約10ヶ月の産休・育休から復帰し、早2週間ばかりが経ちました。

この2週間を一言で表すと・・・

仕事、ねぇーーーーーーーー!!(Nothing)

です。

いえ、もちろん遊んでいたわけではないんです。
ここで言う「仕事がない」というのは、「他人に用意されたタスクが存在しない」ということです。

それはもう、戸惑い、手探りな日々でしたが、そんな中でも「私の力は間違いなく今の会社に必要なはずだ!」と自分なりに思えるようになってきました。(もはやそう思わないとやってられないって状況とも言えるのですが)

この2週間を振り返るとともに、「ない仕事をつくること」について書きたいと思います。

未経験の広報ポジションへ異動

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産休前、私はマーケティング会社のメディア事業部で4年ほど編集やライターを務めていました。
一応、マネージャーとしてチームを持っていた時期もあります。

そんな私が、出産を経て復帰したのは、なんと「広報」という未経験畑。

※いわゆる出産後のキャリアダウン的な異動ではありません。
経営方針の変更や、休んでる間に後輩が成長していたことに伴うミッションチェンジです。

2020年、新型コロナウイルスという非常時下で多くの企業が働き方の変更を余儀なくされ、私の会社でもこれまで通りの営業スタイルはとれなくなっています。

人柄やアイスブレイクといった対面営業による効果が弱まるならば、初回から指名されるブランド力を持っていないと新規の顧客開拓は難しくなるでしょう。

そこで、私に与えられたミッションは広報活動の中でも、現場の営業活動を後押しできるような「ブランディング」というわけです。

広報は未経験ですが、これまで培ってきたコンテンツプランニングやライティングのスキルを活かせると思ったので、5月頃に異動の話を聞いた時は「やりがいありそうじゃん!」と、楽観的でした。

いてもいなくても、どうにかなってしまう場所

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そして8月。いざ新しい世界へと扉を開いたわけですが・・

そこに用意された仕事は、ありませんでした。

仕事どころか全体戦略もなし。何をすべきか、白紙の状態です。

なぜこんな状況なのかというと、うちの会社にとっての広報とは
「いた方がいいのはわかってるけど、いなくても事業はまわる。適任者が見つかれば任せようかな」的な認識で(おそらく)、
残念ながらほぼ全くと言っていいほど体系づくられていませんでした。

(これまでも何人か広報はいたのですが、全員動き方が違い、資産がほぼ受け継がれていなかったという・・)

ということで、私に与えられたのは
「いなくても困らない。けど求められる理想は高い」という、
なんとも孤独なポジションのみだったのです。

ここから自分の進むべき地図を作り、装備を整え、ひとつずつステージをクリアしていかなければ、そもそもやるべき仕事がないという・・。

復帰初日から、「こりゃあ、やっべえなw」と途方にくれました。

そもそも仕事は、自販機から出てこない

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ふと、以前うちの社長が言っていたセリフが頭をよぎります。

大抵の人は、仕事は自動販売機のようにボタンを押せば出てくるものだと思ってる。そこに飲み物を補充しようとしたり、自動販売機を作ろうとしたり考える人は少ない」(あやふやですが大体こんな感じ)

私は社会人になって以来、ほとんどの期間でクライアントのマーケティング支援業務に直接関わってきました。

それはすなわち、常に”お題”を出されるということであり、仕事というのはどこからともなく無限に供給されるような感覚が、たしかにあったかもしれません。

が、当然、そんなわけはないのです。

仕事というのは、誰かが問題を見つけなければ生まれない

その「問題を見つける」というスキルは、実はなかなか難易度が高いということを、

「いてもいなくてもさほど困らない」という立場になって、あらためて実感したのです。皮肉なことに。

未来を想像する

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ここまで読んでいただくと、「具体的な仕事くれないと困るよ!ぷんぷん!」と愚痴っぽく感じたかもしれませんが、そんなことはないんです。

むしろ私は、この状況をなかなか楽しんでいます。

最初こそとまどったものの、未来を想像し、どうすればそこにたどり着けるか逆算で考えることは、実はひそかに自分が「向いていること」だと思っていたからです。

何を隠そう、私のストレングスファインダー※1つめは、「未来志向」

文字通り、「未来」をイメージする才能があるはずなんです。きっと。たぶん。きっと・・。

※才能診断的なアレです。

仕事をつくる準備

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そんなこんなで、仕事を作るための準備にあてた2週間。

やったこととしては、

・広報チームの結成と役割分担
・自社の強み、弱みの分析
・社内メンバーにヒアリングし、現状とモヤモヤの把握
・短期と中長期の戦略策定
・戦略に基づく今期のロードマップ策定

・・・みたいな感じです。

ようやく直近のタスクと呼べるところまで形が整ってきました。スケジュールを立てられて、少しほっとしています。(いわゆる仕事っぽくなってきたよ・・!涙)

とはいえ、まだ何も世に成果を示せたわけではないので、やっとスタートラインなんですけれどもね。ふぅ~・・。

未来のスポットライトを創りたい

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以上が、「育休から復帰した新米広報、ない仕事に直面した2週間」の模様でした。

私に任されたのは、いまは「いてもいなくても、何とかなっちゃう役割」かもしれない。

だけど一見してわかりづらいからこそ、予定調和ではない大きな可能性があるはずだと思うんです。

やるべきはただの広報ではなく、「会社の未来を照らす新しいスポットライトを創ること」だと。

そう信じて、自分にエールを送りたいと思います。

がんばれ、新米広報ーー!!



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