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コミュ力入門①〜学校では教えてくれないな〜

最近よく、「コミュニケーション力が弱いんです〜」とか「思ってる事を言葉にするのが苦手なんです、どうすればいいですか?」、「伝えたでしょ?なんで伝わってないの?」などの言葉に触れる。
今日はそんなコミュ力で悩んでいる人に自分なりのスキル向上方法を書こうと思う。かなりガチだから目から鱗とまでは行かなくても、目から鼻くそくらいにはなると思う。

今日は⓪と①だけ

私からすれば、こういう発言をする人は「言葉にまつわる認識」が甘い。
というより、歌詞を作り、脚本を作り、交渉し、本気で恋愛し伝え合い、哲学にて言葉を研究し、”伝わる”伝える”について日々考えている自分から見れば、あまりに認識がズレている。

そういうコミュ力悩み系の人の特徴パターン

①基本的に伝わらないのは他人のせいにしている
②自分の言葉を客観的に聞いた事がない
③いつも同じような人と話している
④伝え方が上手い人とあまり接していない
⑤でぶしょう
⑥自分が話している時の表情を見た事がない
⑦相手のことを見ていない

このくらいかな。

あと言葉も結構間違っている。
例えば、「伝える」と「言う」を混合している。
こういう人の認識は「言う」=「伝わった」ことになっている。でもこれは大きな間違い。
「伝えたんだけど伝わってなかった」というのはそもそもあり得ない。
それは伝えた気になっているだけ。そして伝わってないのは自分の言葉選びと時間と場所とタイミングと相手の心を見てない事が理由。

言ったらから伝わるわけではない。
言われれば簡単なんだけど、結構多くの人が気が付かない。

伝える学。自分流にまとめると大きく6つポイントがある。

思考対象.001

今回はできるだけ君に伝わるように書こうと思ってるだからゆっくり読んでほしい。会話の凸凹と書いた図なんだけど、中学生以上の人には理解できる文面にするつもりだ。

まず①の前に、⓪について考えよう。
ゴールは自分が伝えたい事が相手に伝わる事だな。
ここを大前提にしよう。

でも相手ってのは全く考え方も感じ方も、見てきた世界も、育った環境も違うわけだから暗闇のような存在だな。特に言葉となると、その言葉に対する人それぞれの解釈があるわけだから、さらに難しくなる。まず相手に言ってることが伝わるという前提でモノを話す人は、確実に失敗する。相手は闇で、自分の言葉が的に当たってちゃんと”伝わる”という事は至難の技だと思ってほしい(でもほとんどの人がここなんだな。)

だからまず構えとして、あなたの言葉を聞いてる人は、耳で聞いてるだけで伝わっていないってのが99%だと思った方がいい。聞いている、と、伝わっているは全く違う事だと分かっていただきたい。そこからスタートしよう。

すると①にいく。
①は思っていることを言語化する能力だな。
まず自分が思っていることを言語化することだ。

でもね、ここにもすでに落とし穴があるんだ。

思っている事と感じている事は違うよな。
思っている事はそれを言葉にできる事だ。だから言葉の語彙や使い方が下手な人はそもそも”思っていること”そのものが「思えてない」ってことになるんだ。
難しい表現だと思うが、現実は「思ってる事が正確に思えてない」って人が多い。言葉でちゃんと思ってる事が思える人は、なかなかいないんだ。

例えば前こんな質問が私にきた。

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この質問をしてくれた方はいい人なんだろうと思う。純粋で感情的な人だと憶測できる。多分優しいんだろうな。ちょっとした教材にされる事で気を悪くしないでくれよ。

でも、この文章には何を言語化したいのか。という重要な部分が抜けているんだな。
気持ちなのか、音か、匂いか、辛さなどの感情か、思ったことなのか、感じなのか、恋心なのか、良心の呵責なのか。すでにこの人はこの文章の中でさっき言った、「書けば伝わる」ミスをやっちまってるわけだ。だから、よく文章の意図が伝わらない。何を言語化したいのかが伝わらない。同時にそれは今までこの人が、他人に重要な部分を抜いても伝わるだろう、と言うコミュニケーションをしてきたことの裏返しなんだな。
そりゃ言語化できてないし伝えられてないと思うよ。

で、多分この人は、私の回答で、何を言語化するのか?と聞かれて、自分でもわからなくなってると思う。それはそもそも何を言語化したいのかが分かってない事になるな。

だから、これは思ってる事がすでに正確に思えてないって事なんだ。

この場合まず、思ってる事をちゃんと思えるようにするためには
思ってることに対して考えることだ。
例えばAさんがBさんの万引き癖に対して思っている事を伝えたい場合(やめてほしいと)、まずは思っている対象(ここでは、Bさんの万引き癖について)を明確にしてそのことについて考えるんだ。
思考は対象がないとできないという癖がある(こういうのを教科書に載せてほしいんだが)、あと絶対言葉を使う。なんの対象もなく、言葉も使わずに考える事はできないからね。

この時、やめてほしいと言う気持ちCに対して5つの言葉しか持たない人と
1000の言葉を持つ人がいた場合、相手の気持ちに伝わる言葉を紡ぐ可能性が高いのは1000の言葉を持つ人だということは分かるだろう。

そして自分が思っている事をちゃんと整頓できるのも言葉の数が多い人だ。

語彙力を増やすのは、自分の気持ちを整理するために必要なのであって、本質的には他人に伝えるためじゃない。

自分の気持ち、思っているが整理されてないのに、他人に自分の”思っている”ことを正確に伝えられるわけがないだろう?
整理されてないのに、とにかく感情一辺倒で吐かれる言葉は「無駄撃ち」と自分は言うんだけど、別れ際のカップルの感情的な会話が代表的だな。何千発、何万発打とうと一生当たる事はない最悪な状態だな。永遠の空回りだ。

さて①で、思っている事を言語化する場合、まずそのことを本気で思う必要があるな。

ちゃんと思っている事を明確にする。
思う対象を考えると、言葉が出てくる。それを何度も何度も噛み砕いて、時間をかけると、ゆっくりと自分の思っている事が言葉で明確になってくる。すると思ってる事が明確になる。ここでちゃんと思ってることを思えてる。

この時点で半分、言語化の準備はできている。

その確認が済んだら、ちゃんとそれを時間をかけてもっと考える。
Bの万引きが嫌のなのか、やめてほしいのか、なんでやるの?と言いつつ、やめさせたいのか、なんで悲しい気持ちなるのか、全部ちゃんと自問自答する。

そんでやっとこさ言語化されてくる。
ここまでですでにかなりの労力と努力、時間を費やす必要がある事がわかると思う。
だからまずステップ①だけでとても骨が折れるんだ。でもこの「言語化」は全ての基礎だから、ここをおざなりしたら後が苦しくなる。

基礎ができてないと応用ができないようにこの基礎は重要だ。
だからこれはもう技術なんだ。その認識を忘れないでほしい。
だからアマチュアとプロみたいに上手い下手があるんだ。

この辺りからゆっくり始めていこう。

また来週。

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