きなりな食卓

「きなり(生成り)」とは、何も手を加えていない天然素材そのままの状態のこと。素材そのも…

きなりな食卓

「きなり(生成り)」とは、何も手を加えていない天然素材そのままの状態のこと。素材そのものを活かした料理を心がけ、一緒に食卓を囲む大切な人たちが、きなりな状態でその人らしい光が増すような食卓を願い発信していきます。

最近の記事

15分のわたし時間

わたし時間 1日のうちのほんの15分が、残りの23時間と45分を支えていたりするのではないかと思うことがあります。 例えば、 音楽を聴くことだったり、 ぼーっとする時間だったり、 コーヒーを飲む時間だったり、 お風呂にゆったり浸かったり、 ゲームや読書、テレビの時間かもしれません。 自分を支えてくれている時間というのか、リラックスの時間というのか、そういった「わたし時間」は、きっと誰しもが持っていそうな気がします。だけど、なんとなくその時間を過ごしていたり、気付いては

    • きなりな食卓を支える道具 ~包丁~

      包丁との出逢い わたしの手元にやってきてくれた最初の台所道具は、包丁でした。 「京の台所」と言われる錦小路にお店があるその包丁屋さんを知るキッカケは、日本食料理人の父を持つ友人から。友人が語る、彼の父親の仕事ぶりや包丁への憧れが、そのままわたしの憧れにもなり、「いつかこのお店の包丁を買うんだ!」と学生時代に決めたことを今でも鮮明に覚えています。 後に、400年以上もの間、途切れることなく、刀鍛冶の伝統と技術が受け継がれてきたことや、一生使ってもらうものを、という想いで

      • 大根葉とおじゃこのふりかけ

        大根葉とおじゃこのふりかけ わたしが作るふりかけの中でも1、2位を争う人気だったのが大根葉とおじゃこのふりかけだったね。 多分話したことはなかったけれど、学生時代に、友達のおばちゃんから直々に教えてもらったふりかけです。 残念なことに流通の事情で、大根の葉は、切り取られて売られているので、なかなか、手に入ることが少なかったけど、見つけた時は、必ずこのふりかけを作っていたね。 葉のない大根は、写真のように葉と大根(白い根の部分)の付け根から1~2cm残して切って、水につ

        • かぼちゃのごま和え

          かぼちゃのごま和え お弁当のおかずにもよく入っていたでしょう『ごま和え』。どんなごま和えを思い出すかな?  ほうれん草のごま和え とか   いんげんのごま和え  とかかな? Google検索してみると、これから夏を迎える季節に美味しいアスパラガス、オクラなどもあるけれど、アスパラやオクラのごま和えは、あんまり食卓に並ばなかったね。 もう1つ時々作っていたのが、かぼちゃのごま和え。ごま和えにしだしたのは、かぼちゃとごまの風味が合うから。という理由以外にもう一つ・

        15分のわたし時間

          「きなりな食卓」はじめました

          きなりな食卓 「きなり(生成り)」とは、何も手を加えていない状態を指す言葉だそうです。綿や麻などをあえて白くしたり、何色かに染めたりせずに、天然素材のありのままの状態のこと。   わたしは料理を作るとき、調味料を過度に使わず、重ね煮や蒸すといった調理法を利用することで、出来るだけ素材をそのまま活かして頂きたいと思っています。そしてそれは、食卓を一緒に囲む大切な人たちへの願いでもあります。たくさんの色、強い色が溢れた社会で、自分が分からなくなったり、周りにあわせて疲れたりす

          「きなりな食卓」はじめました