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政府をあてにする人々

菅前首相はある記者会見で「自助・共助・公助」を目指す社会像とした。しかし、これに対し左派系のマスコミをはじめ各所で批判が相次いだ。「国民はこんなに疲弊しているのに自己責任とは何事か」と。菅氏はもちろん自己責任で何とかしろと言っているわけではない。まずは自助で、それで厳しいなら共助、まだ厳しいなら公助と段階を踏んで支援を求めるべきだという主張である。

自助・共助・公助と言われて憤る人々というのは、はっきり言って公助をあてに、つまり政府をあてにしているとしか言いようがない。これらの人々は定期的に給付金を出せとX(旧Twitter)でトレンドに上げる活動をしている。その一方で、感情的な政府批判を積極的に行っている。やっていることは、子供が親に駄々をこねているのと同じだ。

私は正直、そのような政府批判をしておきながら他方で政府を頼るのは筋が通らないと考えている。例えば、昨年末に話題となったcolaboはその代表例だろう。colaboは寄付金だけでなく、東京都の公金によって運営されている。一方、保護した少女たちを辺野古基地の反対運動に連れて行ったり、同団体の代表が反政府的な活動をするなどしている。

こうした政府から支援を受けながらそれを足蹴にする姿勢はとても褒められたものではない。また、政府に依存する状態は日本にとっていいことではない。政府が支援枠を増やせば当然それを維持するために税金が必要となり、それこそが利権となる。人々も、政府に頼るばかりで受け身の姿勢となれば社会が発展するとは到底思えない。

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