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韓国の過激フェミニズムについて

フェミニズムは日本を含め、世界的に過激化する傾向にあるが韓国は特に先鋭化しておりもはや男女平等ではなく女性至上主義ともいうべき領域に達している。韓国は元々、日本以上の男尊女卑社会だったが2000年代以降フェミニズムが急速に支持を集め、女性の権利向上を目指す政府機関も作られその様子に日本のフェミニスト達も絶賛していた。

しかし、実態としては女性に権利を与えるばかりか男性に与えられていた権利を奪い、韓国社会は男女対立が激化する事態を招いた。特に男性から不満が噴出したのが兵役後の就職斡旋が廃止されたことだった。この就職斡旋は徴兵に行く期間はちょうど就職活動時期と重なるため、政府が兵役後の男性のために設けた。しかし、これが女性差別に当たるとして廃止されたのである。これを機に韓国では女性を敵視する男性が急増、2022年の大統領選で尹大統領が当選する一因にもなった。

韓国でこれほどまでにフェミニズムが過激化したのは、韓国人の価値観が要因として考えられる。韓国社会は儒教的思想が強いため、序列社会であり基本的にそれに逆らうことはできない。しかし、それに逆らえる唯一の方法が被害者になることである。韓国では被害者は正義であり、正義と認められると序列上位に上がるのである。慰安婦や徴用工であれほど盛り上がったのもこの考え方が最大の要因と言える。

そして前述した韓国の男尊女卑社会が女性=被害者という考え方が広まったことで、女性の権利向上は正義の運動となり男性を虐げても良いという風潮になったのである。現在、男女対立は国家、民族の存続を危うくしている。2023年の韓国の出生率は0.7と凄まじい少子化で、ニューヨークタイムズはその原因を過激なフェミニズムによる男女対立と論じている。

フェミニズムの行きつく先がもし、民族延いては人類の滅亡を招く思想ならばジェンダー平等をこれ以上推し進めることは危険と言わざるを得ない。皆が正しいと思っていることが後になってみて大間違いだった事例は過去にいくつもある。フェミニズムがその事例に加わるのは時間の問題ではないかと考える。

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