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低学年のうちからブランコ遊びをたくさん経験させることがだるま回り成功の鍵!

だるま回りとは、かかえこみ回りとも呼ばれる鉄棒の技の1つです。

学習指導要領解説「体育編」によると、
腹を鉄棒に掛けて前に回る支持系の基本的な前転グループ技の1つとして例示されており、中学年で指導することになっています。

こんな技でした↓

この技、できるようになると何回でもぐるぐると回転することができるのです。
まさに人間ジェットコースター!!


このだるま回りは、できるようになると中毒性がでてきます。
休み時間になると、不思議なことに、無性に何回でも回りたくなるのです。

では、このだるま回りはどうやってできるのでしょうか?
技を細分化しながら解説していきます。
だるま回りができるようになるために必要な技が9つあります。
前回は①~⑥までを解説しました↓


①つばめ
②腹支持
③ふとん干し
④ふとん干しブランコ
⑤ふとん干しブランコからのつばめ
⑥だるまさん
⑦ブランコの足
⑧フッハッの動き cat&cow
⑨だるまブランコ
⑩つばめ→だるまブランコ

今回は⑦のブランコの足についてです。
えっ?鉄棒じゃないの?と思いの方もいるかもしれません。
ですが、鉄棒とこのブランコは密接な関係があるのです。
まずはじめに下の動画をご覧ください。


ブランコに乗ったことは一度はあると思います。
ブランコに勢いつけるにはどうしたらよいですか?
足ですね。
足を曲げたり伸ばしたりすることで推進力をつけます。
足を曲げたまま、後ろにさがります。
一番後ろの最高到達点にいくまで曲げたままです。(図①)

図①

最高地点に到達し、前にいく瞬間に足を伸ばします。(図②)

図②

そして勢いよく足をまっすぐ延ばしつづけて勢いをつけます。(図③)

図③

最高地点に到達するまで伸ばしたままにします。(図④)

図④

最高地点に到達して、後ろの戻る瞬間に足をまげはじめます。(図⑤)

図⑤

そして、そのまま一気に曲げて推進力をつけて後ろにいきます。(図⑥)
あとはその繰り返しです。

図⑥

だるま回りの指導の前に全員ブランコ体験させておきます。
授業中でも休み時間でもいいので、事前に体験させておき、動画をとっておくとよいです。

だるま回りも回転する推進力をつけるために、足を使います。
ブランコと同じ理論で推進力をつけるです。
だるま回りでは、さらに足と上半身を連動させて回転の推進力をつけるのです。
ブランコでも実は足だけでなく無意識に上半身をつかって推進力をつけています。
後ろにいくとき足を曲げます。そのとき背中を少し丸めているはずです。
そして足を勢いよくのばしたら、背中を伸ばしています。
たまにブランコであごをあげて後ろに体を倒しながら、ブランコに乗ってる子をみかけたことありませんか?


あれは無意識に推進力をつけるためにやっているのです。
この動きが理解できないとだるま回りはできません。
低学年のうちにたくさんブランコ遊びをさせておくことがだるま回り成功のカギです。
そうすれば、3年生になってだるま回りの指導もうまくいきます。
逆にブランコ遊びなどほとんどやらずにだるま回りの指導をしても効果はほとんどありません。

以上、ブランコの足の説明でした。

次回は、フッハッの動き(cat&cow)です。

それではまた!



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