舞台「ハリーポッターと呪いの子」と演劇における地の文

はじめに

 くいなだ。
 突然の質問だが、諸君は二代目モノは好きだろうか。
 NARUTOの続編、息子が活躍するBORUTO。
 一部の主人公の孫ジョセフが主人公を張る、ジョジョ二部「戦闘潮流」。
 初代の功績や人生、血のつながりに悩みつつも、その意志を受け継いで前へと進んでいくのが魅力といえる。第一部で登場した敵と再びまみえる、第一部で張られた伏線が回収されるなどの展開に燃えないものはせいぜい塩やガラスくらいのものだろう。
 最近でいえば葬送のフリーレンも、ある意味二代目モノといえるかもしれない。
 しかしだ。
 初めから想定されていたものでないと、基本二部は一部を超えることはない。これは私が経験から導き出した鉄の法則である。三部作の二作目がこけやすい最大の理由は、一作目で完結する予定だったのに無理に引き延ばそうとし、三作目での回収に向けて伏線張りに徹底するせいなんじゃないのか、とも邪推する。後付けが綿密に練りこんでから作られた原作を超えることなど、あってはならない。もしそんなことがあるのなら、その作者は即興で物語を考えた方がきっと成功する。リレー小説で天下獲れる。
 閑話休題。
 本日鑑賞した舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」は、全七作で完結するハリー・ポッターシリーズ外伝ともいうべき作品で、主人公はハリーの息子アルバスである。
 出たよ。
 二代目だ。
 生まれて始めて読んだ小説は賢者の石、11歳の誕生日には紅の汽車に乗れなくてガチへこみをし、原作はもう何周したかもわからないほど生粋のハリー・ポッターヲタクであるくいなは、当然6年前の時点で既にこの劇の脚本に目を通していた。しかしというかやはりというか‥‥‥
 いまいち燃えなかった
 話は面白い。紅の汽車の魔女、エイモス・ディゴリーのその後、ハリーたちの大人姿など原作の深掘りは言うまでもなく、ハリーの毛布と惚れ薬を使ったトリックや黒幕の正体には心躍った。しかし、この作品だけは小説ではなく脚本だった。セリフ回しと簡単な動作だけ。いずれにせよ、正当な後継作品なのに購入せずに済ませ、読んだのもそれ一回きりだった。だから今回、舞台で再度見るべきか非常に悩んだ。決め手? 
 結果、少ない貯金を切り崩して、いざ赤坂の地へと発ったのである。決め手? まあ、その、忠告されたんだよ。ある人に。
 で、見てみたらだ。

 マーリンの髭。
 舞台で見たら全然違った。

 というわけで今回は、観劇初心者が舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」を観た感想を、印象深いシーンとキャラクターを中心にまとめる。大衆ウケを狙うのであればネタバレなしと言いたいところだが、私はハリー・ポッターヲタクのくいな。妥協はしない。忖度もしない。言いたいことをそのまま出力する。したがってハリー・ポッタービギナーはもちろん、「呪いの子」の概要も知らない君も、次の小見出し一章で帰したまえ。すまないが、今回のnoteは頭の中を整理する意味が強い。
 読書が苦手なら映画でもいいが、私は小説版を強く薦める。結構端折られてるからな。貧乏学生に朗報だ。在りし日のくいなは、ブックオフで100円払うと炎のゴブレット以降がすべてセットで手に入った。あの分厚い本が8冊で100円。コスパがおかしいよな。できるだけ安く文字を目に入れたいというこだわりがあるのであれば、やはり小説版を薦める。

脚本と舞台の違い

 ああ、まだ帰らなくていいってば。これ結論だから。新聞みたいな逆三角形構成だから。
 舞台を見て、脚本を読んだときには得られなかった感動を味わった。その理由を帰りの新幹線で考えたところ、当たり前のことに気づいた。
 感情が伝わったからだ
 脚本には台詞と簡単な動作だけ。もちろんそこからある程度の感情は読み取れる。内容にことば選び、動作の緩慢などなど、手掛かりはあるにはある。でも、小説との大きな相違点として、地の文がないというのは苦しいと感じた。
 しかし舞台ではどうだ。
 声が入る。大きさ、トーン、震え。スコーピウスの絶叫やあいつの嘆願なんかは今でも耳に焼き付いている。
 細かな動作が入る。セリフ主以外が動く。スコーピウスを気遣うハーマイオニー、9と4分の3番線の魔法使いたちの歩き方ひとつとっても、そこには性格や背景が感じられる。脚本にはなかった地の文を、舞台俳優たちが発射し続けているんだよ。
 これら感情の塊を一斉に浴びせかけられ、地の文を矢継ぎ早に刺され、はじめて僕の中で「ハリー・ポッターと呪いの子」が完成したように感じた。あまりいい席ではなかったけれど、人生でも指折りの幸福な時間だった。
舞台は高いと思ってた。いや、実際高い。1万円なんてポンと出せる金額じゃない。でも。
 舞台の価値はもっと高かった
 いいか、舞台に一度行け。どれだけ言葉にしても伝わらないんだよ、この興奮は。水面から初めて顔を出したような、だとか、雨の日の一瞬ひょっこり現れた快晴だとか、そんな言葉遊びはいくらしても伝わらない。
百聞は一見に如かず。目が覚めるぜ。
 以上。おわり。さあさあ、魔法界を知らないマグルは帰った帰った。




もういい? まだ? そう‥‥‥。





‥‥‥。
みんな帰ったか?
あ、お前は残るの?
じゃあ共有しようぜ。






お気に入りシーン

開始5分

 最初にハンカチを濡らしたのは、キングズ・クロス駅で紅の汽車に乗るシーン。死の秘宝のラストシーンとつながっている。この時点で、始まって5分と経っていない。舞台にまだ呑まれていない周りからすれば、感動シーンでも何でもないのに必死に嗚咽を殺そうとする学生にさぞ当惑したことだろう。私自身、困惑した。理由が分からないまま、目尻を熱いものが伝う。慌ててハンカチで吸いながら、徐々に理解ができてくる。キングズ・クロスは実家なのだ。9番線と10番線の間に飛び込むのを怖がる新入生、慣れた雰囲気の上級生、ローブを翻して闊歩する魔法使いたち、車内販売魔女に笑い声混じる車内‥‥‥。100回見た。ご無沙汰しております、と頭を下げたくなる。そんな安心感、郷愁がくいなを襲った。このあとネームドキャラの演者をほめちぎるけど、くいなの胸をド初っ端から打ったのはモブ魔法使いの演者たち、あなたたちだよ。

車内販売魔女戦

 ハリー・ポッター原作で、いつも紅の汽車で車内販売をしていた魔女の正体について触れる深掘り。セドリックを救出するため紅の汽車から脱出しようとするアルバスとスコーピウス。しかし彼らの前に、いつもの車内販売魔女が立ちはだかる。「カボチャパイはいらんかねえ?」。怖い怖い。列車の上だよ!? なんでカート曳いてきてるの!?
 しかもこの車内販売魔女、戦歴がやばい。なんと就任から現在に至るまで、誰一人として汽車から逃したことが無い。ジェームズ・ポッター&シリウス・ブラック、フレッド&ジョージすら下車を断念したという。教師すら手を焼く新旧悪戯コンビをたった一人で両方撃破しているのだ
 躊躇なくアルバスとスコーピウスにも火を放つし、爪が『鋼の錬金術師』のラスト姐さんみたいになる。こいつ人じゃないな。誰だこいつ採用したの。英雄の息子が死んでもおかしくねえ。
 ともあれ、アルバス&スコーピウスは途中下車に成功する。君らは誇っていいよ。あるいは魔女が腰でも痛めていたのか。

 あとその爪どうやって伸ばしたの!? いつの間に!? 魔法!?

ポリジュース薬と逆転時計ゲット

 セドリック救出のため逆転時計をハーマイオニーの大臣室から盗み出す計画を立てる、アルバス、スコーピウス、デルフィ。そこで3人はお馴染みポリジュース薬を使って、それぞれロン、ハリー、ハーマイオニーに化けて魔法省に潜入する。
 あ‥‥‥ありのまま起こったことを話すぜ‥‥‥「3人は本当に変身した」‥‥‥何を言ってるのかわからねーと思うが、オレ自身何が起こったのか分からなかった‥‥‥早業だとか錯覚だとか、そんなチャチなものじゃあ断じてねえ。
 最初から二人羽織だったの!? でもあいつら変身直前に滅茶苦茶走ってたよ!? どうやったのそれ、魔法!?
見事変身に成功した3人はハーマイオニーの部屋へアロホモラで侵入。
 ちょっと待て。
 アロホモラで開いちゃうの!!??
 アロホモラとは、鍵を開ける呪文である。賢者の石で登場することから分かるように、基礎中の基礎の初級魔法だと言えるだろう。したがってアロホモラは通じないよう別の魔法をかけておくのが常識。「アロホモラ!‥‥‥開かない、どうしよう」は100回見た展開である。要するに、魔法使い相手にアロホモラで開く密室は「どうぞ盗みに入ってください」と言っているようなものなのだ。盗人諸君にいい情報だ。魔法省大臣の私室は、アロホモラで開く。
 逆転時計を手に入れるための謎解きも文殊の知恵浅知恵の寄せ集めで解けるようなものだし。これ戦犯は逆転時計を破壊せずしかもずさんな管理をしていたハーマイオニーなんじゃないの?

限界父×2

 戦犯二人目はケンタウロスのベイン。星の動きから運命を読み解ける彼らはまさに全知全能だが、恐らく彼らは具体的な話をすると死んでしまう。真面目な話、予言などで干渉するとまた運命が変わるのだろうが。
 黒幕はスコーピウスだと誤解したハリーは、アルバスとスコーピウスの仲を引き裂こうとする。ハリーらしくない行動だが、これは親子喧嘩とそれから生じる焦りが如実に表れていると言えよう。ハリーが将来的に権力をかさにしてマクゴナガル先生を脅迫するようになるなんて、逆転時計でうら若きくいなに告げてもたぶん笑われたろう。父を知らない英雄が息子とのかかわり方に悩んで苦しむシーンからは、たぶん青汁と同じ栄養が取れた
 ご存知ドラコ・マルフォイも、妻に先立たれ、息子は闇の帝王の隠し子だと憶測されて精神的に参っている。せせら笑いってこんなに悲痛になるんだな。
 父親たちの決闘からは、精神力が尽きたとき特有のうきうきが感じられた。ある意味、お互いにストレスを隠すことなくそのまま発散できる相手なのかもしれない。あとからジニーに怒られて渋々椅子に座るのもポイントが高い。ありがとう、滋味豊か。

逆転時計のデメリット

 過去にさかのぼれる逆転時計。実は原作三巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で登場している。そのとき注意点として指摘されたのは、過去の自分に極力出会わないことである。自分に殺されて存在が消滅しちゃうかもしれないからだ。ドッペルゲンガーになれる時計、D4C(無料体験版)。それが逆転時計だった。
 しかし「呪いの子」では、パラレルワールドの展開に重きが置かれている。
一回目の過去遡行では、
 ダームストラング衣装でセドリック妨害
→不信に思ったハーマイオニーがクラムとダンスパーティーに行かない
→ロンはやきもちをやかず、普通にハーマイオニーと仲良く踊る
→ロンはパドマと結婚
→ハーマイオニーとの間に生まれるはずだったローズ消失

二回目の過去遡行では、
 二回戦でセドリックを膨らませて恥をかかせる
→セドリック、虐められる
→闇落ちしてネビルを殺す
→ヴォルデモートの分霊箱であるナギニが生き残る
→ハリーが普通に負けて死ぬ
→暗黒時代、到来

 いや、波紋デカすぎない!? 風が吹けばイケアが建つじゃん(?)
アズカバンでバックビーク救えたのは滅茶苦茶なラッキーなんじゃないか? 一歩間違えればヴォルデモート復活とかダンブルドア急死とかあったんじゃないの!? そんなやべー代物を乱用していたのは‥‥‥ハーマイオニー、また君か。もう箒降りろ。

デルフィ戦

 シンプルに脚本が面白いよな。ハリーが宿敵ヴォルデモートに変身してデルフィをおびき寄せて、「ボコる」。しかし変身魔法はポリジュース薬と違って不安定だから、途中で変身に気づかれる。どうすんのよこれ‥‥‥。

 デルフィの怪演については下の登場人物コーナーでもいうけどさあ。最高だなあ!!
 デルフィが黒幕だってわかってても、登場シーンのデルフィは可愛かった。
 デルフィが黒幕だってわかってても、正体を明かすシーンはビビった。
 確かにあの悪のカリスマの血をひいてるよ。さんざん生かしておけない危険な強敵ムーブを繰り返しておいてさあ。
 それはずるじゃん。
父に! 父に会いたいだけだ!!
 はあああああああ。すうううううう。
 本当に悲痛な嘆願だった。どんな気持ちでエイモス・ディゴリーの下で介護してたんだろうな。どんな気持ちでこれまで過ごしてきたんだろう。そんなことについ思いを馳せてしまう、魔性の女がそこにいた。

登場人物語り散らかし

アルバス・セブルス・ポッター

 ハリーに一番近いっていう評価は正しいよな。ハリーも大天才ってわけじゃなくって、親子の事でも悩み続けて悩み続けて。
特に気に入った台詞は、逆転時計で過去改変をするときスコーピウスを誘った文句。衝突したあとの仲直りで、若干しおらしくなってるかなとか思うじゃん。
 でも「来てくれるかい」じゃなくて「来てくれるよね」なんだよ!!
 俺はBL趣味は全然ないんだけど、お姉さまたちが歓喜で沸き立っているのが判る。だれにも頼れないアルバスの、唯一全幅の信頼を置けるのがスコーピウス。カップリング成立!!っていう宣言かと思った。
 ハリネズミみたいに繊細で攻撃的。青臭さがここまで香る。
 逆転時計によって過去に閉じ込められた時、ハリーの毛布でメッセージを残すのを思いついたのはすげえ。あれマジで主人公してたわ。
あと再三言うけど車内販売魔女から逃亡成功は一生誇っていいぞ。フレッドとジョージが成し得なかった悪戯をしたって。
 いずれにせよ、お前の才能はポリジュース作成だけじゃないと思うな。

スコーピウス・マルフォイ

 本作品の主人公。
 アルバス? ああ、あれは右腕だよ。
 気弱で才能にあふれているわけでもなく、闇の帝王の隠し子とかいう根も葉もない大嘘を広められ、母親は死に父親ともそれほど話さず‥‥‥という不遇な男。作者にいじめられている。ローリング、いくらJKでも許されないことだってあるんだぞ。よくもまあこんないい子が育ったものだよ。パラレルワールドではドラコを濃縮したような奴になってたみたいだけど、むしろそっちが本流じゃないの?
 特徴としてはヲタクらしく尽きない知識欲くらい。最高のキャラじゃないっすか。
 脚本と舞台で一番印象が変わったのはこいつかもしれない。脚本を読んだときには、なんだこのメンヘラはってなったんだよ。頻繁にアルバスに対して「僕には君しかいない」みたいなこというし。
 でも舞台を見て根暗メンヘラじゃないって分かった。アルバスに対しては口調がとことん陽気だし、冗談もいうし皮肉も言う。心を許せるのはアルバスくらいだったんだな。だからアルバスを失うことを極度に恐れる。ああ、そういう解釈ね。だから躁成分強めのメンヘラなんだ。
 マジでマルフォイ父子がよかった。この劇、本編で冷遇されているマルフォイ族の救済の面もあったんじゃないのか?

デルフィ

 ヴォルデモートの真の隠し子。タイトルの「呪いの子」ってこいつかよ。ミスリードすげえよ。
 まさに怪演と呼ぶにふさわしい演技だった。デルフィは父親を復活させて世界を破滅させようとしている巨悪なんだけどさ、それ一口では語れないよね。デルフィはヴォルデモートがハリーを殺そうとして自爆するのを防ぐため、過去にさかのぼってそれを防ごうとする。そこでハリーたちはことが起こる前にヴォルデモートに変身してデルフィをおびき寄せるっていう作戦をとるんだけどさ、デルフィは変身したハリーを父だと信じて疑ってないんだよ。しかも最初に口にした情報がさ。
 「私はあなたの娘です」なんだよ。
 そんなこと言ったら怪しまれるし説明も必要になる。ハリーを殺すなっていう本題に入る前に殺されるかもしれない。でも口にせずにはいられなかったんだ。あのシーンのデルフィは、世界を揺るがす悪魔の子じゃなくって、間違いなく一人の娘だったんだ。いざヴォルデモートの正体が変身したハリーだとわかるとあの激昂ぶり。この豹変ぶりが魅力的だったけどさ、辛いよ。

ハリー・ポッター

 我らが前作主人公。でも、この劇では「大人になったな」より「変わらないな」が勝った。
 それもそのはず、ハリーは父親を知らないまま父親になろうとずっと奮闘しているんだよ。ラストシーンでこの事情は明言されるんだけど、それ以前の劇中でもその苦戦ぶりは伝わった。父の威厳の出し方を知らないけど息子が心配だからアルバスの行動に制約をつけたり、冷静なジニーにめちゃくちゃ説教されたり。弱みは魅力だよな。
 こいつは両親を知らないまま成長して、その苦しさは世界一知っている。そんなやつにデルフィを倒させるな。脚本担当に人の心がない。
いや、本気ではないよ? 味わい深いよ? でも孤児を谷底へ突き落す役目が孤児に課せられているのを見るのはあまりいい気がしなかった‥‥‥。

ドラコ・マルフォイ

 ありがとう。それしかいう言葉が見つからない。最高の演技だった。
 マルフォイも孤独だったんだな。そうだよ、ハリーはさんざん孤独がどうだと語るが、お前は親友いたじゃん。マルフォイ見てみ?
 高慢であろうとするんだけど、不運の風が整えた髪をかき乱す。ゆえに父親らしい愛が際立つ。そんな良いキャラだった。殴られれば殴られるほど強くなる。ウルージさん?
 最終決戦ではこいつをハリー・ロン・ハーマイオニーの三人衆に加えてくれたの神。胸が熱くなった。クラッブとゴイルも地獄で泣いとるわ。悪霊の火に焼かれながらな。

ダンブルドア

 アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドア。
調べずともダンブルドアの本名くらい言えて当然である。間違っていたら謎のプリンスの毒の盃飲み干します。
あのさ。こいつ台詞が良すぎない!?
時を超えるもの。絵具と記憶と、愛じゃよ
 うわああああああ!!! あああああ!!!
わしも、愛した者を害してきた
 ぐっはああああああ!!!!!!!!!!!
 ファンタビ履修します(賢者タイム)

ロン&ハーマイオニー

 どの世界でもくっつけ。

スネイプ

 恩師。出てきた瞬間、もう何度目だろうか。何かが頬を伝った。
「その守護霊‥‥‥リリーの‥‥‥」→守護霊の雌鹿登場 でボロボロになった。たぶんあの世界でも密かに戦っていたんだろうな。最期のシーンも覚悟決まりすぎだろ。怖いよ。リリーが。若かりしスネイプに何したらこんなジョジョの登場人物ができるんだよ。
 マント世界一似合ってた。翻すためだけに5秒おきに方向転換してくれ。

n回目の終わり

 ありがとう、ありがとう。
 地の文の大切さが良く分かった。演技という無数の地の文が突き刺さったよ。舞台、良いなという話でした。
 ふだんハリーポッターを語る機会なんてないから、ここに捨てられて楽しかったです。
 おっといけない、忘れてた。このままでは俺は舞台に行った記憶を無くしてしまう。(回転する逆転時計)
 忠告しに行かなくちゃ。
 過去の自分に、迷ってないで早く舞台に行けってね。(バシュンという音とともに消失、同時に暗転――)

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