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川沿いの道を行く

おはようございます、こんにちは、こんばんは。ウバといいます。ご訪問ありがとうございます。宜しかったら読んでいってあげてください。


長崎県に佐々町という町がある。人口14,000人程の小さな町だ。
そこには佐々川という延長21.9㎞、流域面積85.98㎢の二級河川が流れている。下流から約1.5㎞にわたってサイクリングロードと呼ばれる道が川沿いにあり、たくさんの人が散歩やジョギングに訪れる。

特に2月下旬〜3月上旬にかけては、道沿いに咲く300本の河津桜が見頃を迎え、より多くの人が訪れる。

今年は強風の影響で河津桜も早々に散ってしまっているが、穏やかな道だ。
「まぁ、葉桜も悪くないか」と歩いてると、ベンチに座って休まれている老夫婦に声を掛けられた。
「おはよう。今日は久し振りに晴れて、気持ちのいい日ですねぇ」

「おはようございます。そうですね、せっかくなので歩きに来ました」

「ふふ、桜は散っちゃったけどね。お兄さんは何歳?」

と、他愛のない会話を少しした後、再度歩き始める。なんで最初の質問が年齢だったんだ?と考えるが、どうでもいいか。
それよりも気持ちのいい朝だ。

右手に葉桜、左手に菜の花。そんな景色の中歩いてるが、その他にはなにもない景色。川を挟んで反対側に"地域最大級"を謳うパチンコ屋があるくらいか。それもここ数年の話だ。
とにかく、なーんもない。

こんな時「ここには何も無いけど、"なにもない"があるなぁ」と、思うようにしている。

所謂、都会と呼ばれる場所にはないものを、我々は持ってるぞ。と、言いたいのだ。
決して負け惜しみではない。ただの事実だ。それ程になにもないのである。

この文章を書いてる人が住む佐世保市も同じだ。なにもない。とはいえ、大手スーパーも衣料品店もある。美味しい料理屋も多くあるし、電車だって通っている。佐世保バーガーやレモンステーキといった名物まである。
だか、やはり都会には勝てない。東京や福岡などから見たら、田舎だ。とことん田舎。もう、悲しくなるほど田舎なのだ。

佐世保に限らず、地方と呼ばれる地域は、例外なく人口減少という問題を抱えている、らしい。少子高齢化も進み、若者が都会を目指す。そんな時よく目にするのは、「この街には、こんなものがありますよ?こんな場所があって、こんな便利な街です。こんな魅力あふれる街です。皆さん移住のご検討を」だ。
でも、どんなに持ってるものを語ろうが、やはり都会には勝てない。武器の数が圧倒的に足りないのだ。
だから、いっその事"何も無いがある"を武器にしてはどうだろうか?
「この街には、都会にはない"なにもない"がありますよ。どうです?移住のご検討を・・・」
やっぱり駄目か。

とか、考えながら歩く川沿いの道。見渡す限り"なにもない"だらけだ。


ここまで読んで頂きありがとうございます。
少しだけ自分語りを・・・
「これ日記だ。エッセイとは呼べないなぁ。」
自分で読んだ感想はこうでした。エッセイを書きたいと始めたのに、まだ日記書いてるなぁと。私は、この文章で何を伝えたいのか?まだまだ、まだまだですね。でも、書いてる時は楽しかったりします。
改めまして、読んで頂きありがとうございました。
それでは、佐世保の隅っこからウバでした。

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