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超孤独死社会

知り合いの方の感想を読んで気になったので読んでみた。
元々特殊清掃に興味があって、空き家の整理問題なんかも関係あるので…

この本で取材されている現場は、ゴミ屋敷の中で起きた孤独死がほとんど。遺体の痕跡と大量のゴミは嫌だけど、大量の汚物が嫌だな…丸出しの使用済みオムツが山積みとか…

一人を謳歌している人たちが、突然亡くなったらどうするのか。今は独身一人暮らしの人がたくさんいて、コミュ力があって人間関係のある人たちはいいけど、それがない人たちはどうなるのか?
公的な支援は限界がある。
ある日突然自分が死んだら、そこそこ巨大な腐敗する有機物の塊になってしまうことを、自覚した方がいいなと思った。

特殊清掃現場から見えてくる、その人の物語に、心揺さぶられる。
こうなる前にどうにかできなかったのか、とは誰もが抱く感想だろう。
一人ぼっちで日々を乗り越えるので精一杯の人たちが、暗くない未来を想像できる世の中になればいいなと願うばかり。
アパートの隣の部屋で、隣人が腐敗しているという状況が、少しでも減りますように……無理なのかな……

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