飲まない香港人
先日、香港に4日間程滞在する機会がありました。
香港はこの時期過ごし易いんですよね。
12月でも気温は17〜19度くらい。
夏は蒸し暑いんですが、この時期は香港の海風も心地良く感じます。
そして香港の方はとても親切。
タクシー乗り場で車を待っていると、「何処に行くの?それなら緑色タクシーが安いからあっちで待った方が良い」と親切に教えてくれます。
また、電車の券売機と睨めっこしていると助けてくれたり、本当に助かりました。
親切であることも間違い無いですが、それ以外にも、英語が第2言語ということもあって、香港人にとっては、外国人に話しかけるハードルも低いのかもしれません。
何の不自由も無い香港滞在でしたが、1つ日本との大きな違いを発見しました。
香港人はお酒を殆ど飲まない。
ある日のディナー、現地人と外国人両方が参加するパーティに出席しました。
私の円卓は、たまたま私以外は全員香港人。
円卓の中央にはビール缶も幾つかあり、数人はビールをグラスに注いで乾杯をしました。(もちろん私もそのうちの1人)
Cheers!!
グラスのビールを勢い良く3口程飲んだところで、異変に気付きます。
自分以外乾杯の後にビールを飲んでる人がいません。
飲んだとしても、多少グラスを舐める程度。
「乾杯の後はグラスを空けるのが正解?半分くらい残すのが正確?」と注意を払っていたのですが、まさか舐める程度とは…
その後も、彼らのグラスからビールの減らないこと、減らないこと
最初は周りに合わせていましたが、喉が渇くので、普通に飲み始めました。
でも自分だけがおかわりしていて、なんだか恐縮してしまいます。
とうとう最後まで2杯目に手をつける人は、私以外いませんでした
自分は恐縮しつつも、350ml缶を3本空けました(普段ならもう少しいきますが、やっぱり周りのペースって大事ですね)。
それを見て「飲みますね〜」と嬉しそうにしてくれます。
最後は円卓に余ったビール缶を、「香港のビールを気に入ってくれて嬉しいから持って帰って」と袋に詰めて渡してくれました。いや〜、有難い。
普段はそんなに大量には飲まないのですが、香港に来ると酒豪になった気分。
そんなこともあり、翌日以降もレストランでお酒を飲んでいる人を自然と探してしまいます。
結局滞在中、レストランでお酒を注文している人は、1人もいませんでした。
家では飲むのか?と帯同してくれた香港人に聞いてみても、家でも週に1回くらいとのこと。また先のレストランでの振る舞いを見ても、飲んだとしても一杯くらいなんだろうなぁ、と想像します。
自分は周りに流されないぞ(飲みたいだけ)、と思い、入ったレストランでメニューをパラパラとめくりますが、ドリンクメニューがありません。
店員さん聞くと、メニューを持ってきてくれました。
テーブルに常設してないんですね
帯同してくれた香港人は、一杯だけ付き合ってくれましたが、私達以外のテーブルでお酒を嗜んでいる人はいませんでした。
しかし酒が無くとも同じテーブルで1時間、1時間半と居座り、楽しそうに談笑している姿を見ると、飲み会という概念が無い健康な生活も良いかもしれないなぁ、と感じます。
香港に限らず、飲みの位置付けは国によっても様々です。
改めて、日本は飲みによるコミュニケーションの比重が高い国だと感じました。
おわり
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