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自分というフィルターを通して”個性”を大切にしていく。

物持ちの良さをよく褒められたことがある。それはある意味嬉しい反面、自分なりに不安もある。次の一歩に踏み出せてない感覚もある。現状維持が本能的にも落ち着いてしまうのだ。例えばiphone。いくら性能高いスマホを世に繰り出しても、「現状で十分じゃない?」と胸の高鳴りを少し抑えている自分がいる。きっと性能も良いと思うし、価格も手頃で大変使いやすい製品だと気づいてはいるものの、チャレンジをすることに一歩が踏み出せずにいる。

ガジェットが好きで幅広く揃えたデスク周りも、基本インフルエンサーのアドバイスを言われるがままに素直に買った製品ばかり。自分が揃えたデスク周りも誰かのデスク周りに見えてしまう。「ぼくは、モノマネをしているだけなのか?」。感情を自ら逆なでしながらも、「じゃあ自分のオリジナリティを出してこうよ」と、前を踏み出す勇気はなかった。

そんなとき、とあるライターの一つの言葉が心の奥深くになじんできた。「個性は意識しなくても出てくるもの。自分たちには水道のフィルターのように、個性を出そうとしなくてもフィルターを通して、自分の色で水が出ていくもの。」古賀史健さん。”嫌われる勇気”の書籍を執筆したライターさんだ。古賀さんは、youtubeでのライター講座のさなか、質問者へ、ゆっくりと丁寧に、言葉を選んで話した。自らの経験も踏まえて出された、まさにフィルターを通した説明だった。

モノマネもまた良いではないか。こうしてブログやSNS等で発信しているうちに、ぼくのフィルターも洗練されていく。そのフィルターから出た言葉がまた誰かの心をすき通ったら素直に嬉しいものだ。

今日は傷んでいた車のメンテナンスが終わり、今から引取に出かける。愛着も湧いた15年選手の”SUZUKIワゴンR”。実に人生の10分の1以上を共に過ごすことができた。自然と握る力が熱くなるハンドル。右へ左へ、帰路に向けて「次の車もワゴンRかなー」と心に決めたところだ。結局は、また同じクルマに戻る。でもそれでも良い。個性そのものは、時がたってもブレずに有り続けてくれている。

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