現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全 感想

●本を読む目的:
 様々な本を読み知識をインプットしていかなければならないものの、日々を過ごす中では時間がなく、本を読むスピードを上げたいと感じている。1ページあたりを読むスピードが遅いというよりは、「必要な部分を取捨選択する」であったり、スマホや他の作業に気を取られて「集中できない」点に課題があると感じており、タイトルにあるように「集中できない」を活かす方法を見つけたい。

●印象に残った内容:
・「持続しない集中力」「散漫力」を利用してしまえばいい
 「自分には集中力がない」と考えるのではなく、価値の転換をし「自分には散漫力がある」と思うことで自分には価値があると考える。やはり自分は「○○がない」とできない理由を探してしまう節があるので日々の生活でも意識して転換したい。「5分しか集中力が続かない」のではなく、「5分は集中力が続く」から、それを繰り返す方法を考える。

・優れた書籍は、1冊で「多様な視点」を与えてくれる
 「コンサルタント流読書術」とは逆(1冊の内容の9割はムダ)の内容。

・【いま読むべき本の選び方❹】「向いていない」「無理だ」と思ったら、いったん潔くあきらめる
 「コンサルタント流読書術」でも、書籍のレベルと自分のレベルがあっていない。または教科書を読んでしまっている。本自体が良くない場合は本を読むのをやめるべきと記載してあった。

・【わたしの読書スタイル❷】とにかく小刻みに読む
 「自分で読書する時間と場所を決めつけてしまうと、読書に使える時間はどんどん減っていっ」てしまうとあるが、実際カフェに行くことを条件付けとしてしまうのは、読書の時間を減らしてしまうので良くない。「コンサルタント流読書術」でも、隙間時間で読書をすること、またその短い時間で得られた情報をもとに、その時点での仮説・結論を出すことが有用とされていた。

・考え方を大転換する──集中しなくても「タスク」がはかどればいい
 「集中できなくても、まずはやってみる」は他の本にも書いてある内容だし、やりはじめると自ずと作業するのは経験的にも理解ができる内容。ただし、「軽いタスクをブートストラップとして活用する」というのは「重要なことからやり始める」とは矛盾する内容。内発的動機づけに基づいてやる気を持って仕事をするのがベストだが、どうしてもできない時は上記の方法を取るのが良いだろう。

●すぐに取り入れられる改善・アクション
・「集中力がない」のではなく、「5分は集中できる」と転換し、どうしたら5分の集中を繰り返していけるかを考える。
・とにかくやり始める、行動する。

●出典:
佐々木 俊尚. 現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す! 東洋経済新報社 2022年

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