見出し画像

世界は驚きに満ち満ちている。

妹は、数年前にインドネシアの方と結婚した。

三つ下の妹は、いつもどこか掴みどころのないぽやーんとした雰囲気を持ちつつ、めちゃくちゃ働きものだ。

私より見た目が大人っぽくて落ち着いているからか、幼い頃から私の方が妹に見られていた。

そんな妹は、小さい頃から海外への憧れが強くて、大人になってワーキングホリデーでドイツやニュージーランド、オーストラリアに行っていた。

中でも、オーストラリアのタスマニアが大好きで永住したいとよく言ってたほどだった。

妹は、どこか遠くの国に住むのかもしれないな。

男っ気もなく、自由気ままな妹にたまに日本で会うと決まって妹は「予定は未定だから」と言うのだった。

そんな妹が、ある日突然、北海道で出会ったインドネシアの方と結婚することになった。

そして、あれよあれよと新しい命を授かり、昨年の11月に実家の熊本で出産したのだった。

いつもマイペースで何事にも動じない妹だが、4,000グラムを超えるビッグベイビーの出産はとても大変だった。

結果帝王切開で出産することになり、その後も産後にひどい帯状疱疹にかかり、産後二ヶ月は実家で安静にしていた妹だった。

甥っ子を初めて抱っこする息子


三週間前に熊本から、北海道の家に赤子と二人で帰った妹。

アパートは、北海道のニセコのすぐ近くだった。

ニセコと言えば、パウダースノーの雪山。
雪山といえば、我が家の男子3人が大好きなスノボやスキーができる場所。

今年の冬休みは、パパは家で小屋作りに勤しみ、私は「認識技術」の勉強に勤しんだ。

スケートに一回連れて行っただけで、全然どこにもお出かけできていなかった。

その分お友だちをたくさん家に呼んで楽しく過ごしていたけれど、次男の「スキー行きたいなぁ」の声は私の胸の中にずっとあったのだった。


「……今度の三連休、北海道、行く?」

ふとした思いつきだった。
でも、夫の目がギラリと光った。

ニセコは、これまで何度も行きたくても行けなかった、スノボのメッカ。スノボが大好きな夫。

私の妹も近くに住んでいて、しかも車もスノボウェアも、雪山のパスポートも貸してくれるし、泊めてくれるという奇跡のオンパレード!

赤ちゃんの甥っ子に会えるのも滅多にない機会だし……


これはもう、行くしかない!


心に火がついた私たちの行動は早かった。
せっかくなら長く行こうと、学校にお休みを伝えて、夫も有給のためにたくさん事前に準備をした。

その他、宿やレンタルなど、すべて予約はネットで完了。(便利だなぁ)

なんとかかんとかしながら、
旅行当日を迎えたのだった。

しおりも作ったよ

雪景色をほとんど見たことがない息子たち。

小さいうちに、できるだけ色んな世界を見てほしい、触れてほしいなと思う。


世界は、驚きに満ち満ちているのだから。

雪景色に釘付け


大興奮!
無事に会えたー!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?