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小さな女の子との小さなはじまり。

ある女の子に会った。
その子と会ったのは、久しぶりだった。


少し背が高くなったけど、ハニカム笑顔は変わっていなかった。

「ずっとななっぺに会いたがってました」

そう言ってお母さんはすぐに席を外してくれて、その子とゆっくり話すことができた。

「今さ、お仕事お休みしてるんだよね」

「うん、聞いた」

「そっか.……」

それ以上は、何も聞かないし、何も言わない。

子どもたちは大人が思っているよりも、ずっと何かを感じているし、わかっている。
それでいて、とても優しい。

「最近どうしてた?」

「うーん。学校も行ってないし、結構ひま」

そう言って女の子は、少し困ったような顔をした。本当は友達と遊べるなら、どこでもいいから行きたいんだとその子は言った。

「もしさ、私とこれから会うことになったら、どんなことしたい?」

まだ、これからのことは決まっていなかったので、そう聞いた。するとその子の口から、たくさんの「やりたいこと」が溢れてきた。

野の花を摘んで、お花の図鑑をつくりたい!
お料理してみたい!
野菜を育てたい!
折り紙とか段ボールで工作したい!
詩も書きたい!
お洋服作ってみたい!

目をキラキラさせて、その子は言った。

「え、え、え!!
それってほとんど私もやりたいこと思ってたことだよーーーー!!!」

今度は私が大興奮。

二人でキャーキャー言いながら、わくわくするねと言いながら、
「来週もまた会おう!」
と約束した。

夏野菜の苗もどんどん店頭から減ってきているから、来週は二人でさつまいもの苗を一緒に植える予定。

うちの近くには、私の野菜の師匠がいて、お花もたくさん植えているからそこに散歩に行ってもいいなと思う。

これからその子とのどんな日々が生まれるんだろう。

「先生」でも「スタッフ」でも「支援者」でもなく、
ただの大きなお友だちとして

これからよろしくね。



畑に咲いたお花と
次男かぶりつきの畑のピーマン🫑


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