鈴木卓爾 ~「セトウツミ」鳴山の父と「容疑者Xの献身」のホームレスが同一人物だったら?

2016年の公開映画「セトウツミ」第一話目のコワイ先輩、鳴山とその父親のエピソードを観ていて、このオッサンどこかで見覚えのある役者さんだけど誰だったっけ?

調べてみると”鈴木卓爾”さんという映画監督もされている俳優さんでした。
で、どこで観たのかと思えば、ガリレオの映画第2弾「容疑者Xの献身」に出ておられました。役名なしのホームレスという設定で…
観た方はご存知だと思うのですが、この方は序盤で○されてしまいます。特に誰に怨みをかったワケでもなく、全くの他人の遺体役として…

「容疑者Xの献身」は2008年に劇場公開され、「セトウツミ」は2016年に劇場公開された作品で、いずれも劇中で細かな時代設定がなされていません。
ここでちょっと思いました。
この二人が同一人物だったら?と…

※ここからは両作品のネタバレも含んでいますからまだ観ていない方でネタバレ禁の方はご遠慮ください。
もちろん「容疑者X…」の方で○されてしまうので「セトウツミ」のエピソードの方が先です。
                 〜〜〜

一人息子の養育費を払い終えた鳴山 父は離婚の原因ともなった会社の倒産による債務返済のため、心機一転で上京した。
だが折からの不況で50代に吹く追い風は無く、程なく資金も尽きてホームレスに…
仕事もないのに早起きの習慣だけは身についてしまっていた。
いつものように朝の缶集めの手伝いを終えた後、川縁で佇んでいるとある男が声を掛けてきた。

「あなたに頼みたい仕事があるんです。」

男の指示されるまま、簡易宿泊所で1日を過ごし夜になって用意された自転車で移動することに… 🚵‍♀️


鳴山はいつの間にか父と連絡が取れない事に氣付いていたが、卒業後に就職した運送の仕事に追われていた。
元々、意に沿わぬ人に従う事に我慢出来ないタイプだったので、ある程度仕事を覚えたら独立することを考えていた。

そんなある日、警察から連絡があった。
父親らしき人物が数年目に東京で殺されていたということを…
当初は別人と扱われていたが、父の所持品からDNAを鑑定したところ顔を潰され指紋も焼かれたた遺体が父親だという事が判った。

母に連絡したが関わりたくないとの事で葬儀は行わず、全て自分で焼き場で手続きを行い父親を荼毘に付した。

貯金をしてようやく中古の4tトラックを買い、職場を辞め自分で仕事を見つけていった。
世間ではネット通販の全盛期で小口のシェアが増えていた。
不在であっても再配達を依頼せずとも時差で再配達をしてくれる姿勢がウケて顧客は急増ていった。
その代わり寝る間もなく多忙になっていた。

自分だけでは手が回らなくなり、以前の職場で氣が合ってた奴を誘って一緒に仕事をするようになり、目を掛けていた高校の後輩(瀬戸)も誘った。
事務職も手が回らなくなり事務員を募集したところ、遠方からの公募があった。

美里という自分より2〜3歳若い女性だった。
面接をしたところ、快活な性格に惹かれ未経験であったが採用することにした。
普通では考えられない程に業務時間も関係なく美里は仕事をこなしてくれた。

二人が親密になるのにそんなに時間は必要なかった。
ある時、日頃の労をねぎらい飲みに誘った。
なぜそんなに頑張ってくれるのかと問うと…母親が懲役中であることと自身が父親○の補助のための執行猶予中であることを明かした。
それは数年前に鳴山の父親が○されたあの事件だった。

               〜〜〜

二つの映画のストーリーを組み合わせたお話ですが…これはドラマになりますよねー

反響があるようでしたら続きを書きたいと思います。


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