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そうだ、詩を描こう。

   国語のノートのように、縦書きでモノを描きたいと思った今、私の頭の中では右手の小指から下の手は鉛筆の色が写ってうっすら黒くなっている。


  区切り線が好きだ。
モノゴトを分割し、上段の話は無かったことに出来る(気がする)。
  そんな事はまず、ないのだが線引きされた文は段落と言うカテゴライズに収まる。
それは弁当箱のスミに流れた少しのソースを必要とする具材の声だったりする「ほら、見ろよ。底が綺麗になったぜ」
  今日、私はヤンデール人になった。
私の中にある縦書き社会で順序よく筆記体を忍ばせた時、あの人は横書きで私の活字を乱しに来たのだ。縦書きと横書きの世界観に、私の心は黒文字で塗りつぶされてしまった。


   愛をつらつらと
   愛を幾度となく
   愛を声高に
   愛してと言う叫びを
何行にも渡って書き記したのに
ByeByeと言う横書きに変えてしまったのは君だった
   
  黒く塗ったアイライナー
  君が言ったアイイラナイヤー
  黒い涙はオチナイヤー

目の前に積んであるラス・ハリス
いつからだろう縦書きが読めない
滑る目は文字と喧嘩していたし
字は網膜にも脳裏にも引っ付きやしない
ある日読んだ内容を努力根性で字にしたためた
  横書きだった
私は縦書きの本を君と同じように横殴りにしてまった身勝手さに泣いた
君はいつだって知らない分からない
君はいつだって考えたくないぼーっとしていたい
君はいつだって私を横に置いてくれたのに
私はいつ上から下に落ちたの?

  ILoveYouを言わない君
  大好きを言ってきた私

きっとそれはアーメン
十字を切る記し



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