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【#115】持続可能な働き方を実現するために〜『仕事は自分ひとりでやらない』〜

「仕事は自分1人でやらない」〜抱え込まず助けを求める技術「ヘルプシーキング」の教科書〜

最近読んだ書籍のタイトルです。

著者は小田木朝子さん。株式会社NOKIOO 取締役でVoicyの「今日のワタシに効く両立サプリ」を配信されている方です。配信のテーマは“家族”と“仕事”と“自分”を大事にしながら両立すること。仕事の役に立つヒントをたくさん配信してくださっています。

小田木さんも昔は長時間労働で自分でこなすスタイルで働いていたものの、育休復帰後に限界を感じて、抜本的に仕事の仕方を変えていったとのこと。

是非その変化のプロセスについて具体的に知りたい、自分も少しずつ変化していきたいと思い手に取りました。


この本を手に取るきっかけとしては、先月、ヘルプシーキングが重要だと思える出来事があったというのも大きな理由です。その時の記事はこちら。

委託先とは良好な関係を維持しているものの、学内のルールを守れなかったという話なのですが。ずーっと自分で頭の片隅にあった抱えない技術にたついて、しっかり身につけたいなぁと思い、いつも聴いてる小田木さんのVoicyを思い出して、本を購入したという次第です。

以下、書籍を読んで私がポイントだと感じた点を3つ紹介していこうと思います。


①全て1人でやらなければという意識は捨てる


こんな思い込み、皆さんもありませんか?これ、ある程度仕事がこなせるようになった人ほど、陥るんじゃないかなぁと思います。

協力を求めることで相手に迷惑をかける、仕事ができないと思われる、相手も忙しいよなぁ、みんなも頑張ってるんだからさ、これは自分がやるべきだ。

こんな思いが頭に浮かんでませんか?ということが書かれているのですが、まさに全て当てはまっていました。中でも私は特に「仕事ができないと思われる」「相手に迷惑をかける」という思い込みが強い気がします。

でもこれ、実は若手の時には全然考えもしなかったんです。

第二新卒で百貨店からコンサルに転職した時、今自分にあるのは人懐っこさだけだと思い、とにかく周りの人とコミュニケーションとりまくっていました。地方のプロジェクトでお客様の拠点に常駐し、月〜金までビジネスホテル、土日に帰宅して、翌週も新幹線で地方へという生活。ペーペーが仕事を続けられたのは、多分日々助けてもらいながら働けていたからだろうなぁと思います。コーディングできないですが、協力会社からアサインされたおじちゃんSEと組んでおり、その方にも大変助けていただきながら設計書を書いたりもしていました。

うまいこと助けてもらうには、日々のコミュニケーションがかなり大事であるという当たり前のことを改めて思い出しました。仕事とはいえ人と人との関わり合いですからね。だって人間だもの、というのは真理ですよね。

②訓練すれば誰でも助けを求めることができる

小田木さんは助けを求めるヘルプシーキングを「ビジネススキル」であると書かれています。

ビジネススキルなので、訓練したらみんなできるようになりますよということですね。

大事なのは緊急時より平常時の心がけと行動。普段から自己開示できてるか、俗人化するような仕事の仕方をしていないか。

加えて、チームという括りで考えた場合には、情報がオープンか、困りごとの共有の場があるか、常時から標準化を図ろうとしているか等。

困ってること相談する時間ですよ!というのを宣言して時間を取ることで「あ!助けを求めて良いんだ!」という雰囲気作りをしていく。困ったら相談できる雰囲気こそ健全な助け合いの風土を作る気がします。

③企画系の仕事こそ隙間時間で考えてさっさと展開する

仕事は、ルーティンと企画系の考える仕事に大別できますよね。で、企画の仕事でやりがちなのが、まとまって考える時間取ろうとしてしまう。

私もこれまではそうだったのですが、上手く行った試しがない。いざ時間を取ろうと思ってもなかなか確保できないままズルズル時間だけ過ぎてしまうと言う経験も、みなさん一度はあるんじゃないでしょうか。時間が取れたら取れたで、1人でうんうん考えていても大して良いものが出てこないという。

そこで小田木さんがオススメされているのが、企画系の仕事が来たらまずは30分やってみて、考えをメモにまとめ、完成まで3割以下の段階で周りに相談してしまうという方法。

早期に方向性のズレが認識できますし、他の人の視点も借りれるという。

良い成果物(企画)というのは、自分の理想100%のものを、どうだ!と出すのではなく、いろんな人にぶつけて知恵を拝借しながら叩いて叩いて、固めていくものですよね。

スマートにやろうという意識は捨てて、煮詰まった時には考えをみえるようにして(メモ)、騒いでみる、というのも結構効果ありますよ。

最近企画系の仕事をやっているので、この点は特に意識して、誰にどんな嫌な顔されても思ってることをぶつけまくって前に進めるということを意識しているだけで、前みたいに溜めてしまって悶々とすることがなくなりました。

以上、この他にも、書籍には周りと協力しながら仕事を進める上でのtipsが散りばめておりますので、真面目な方、ある程度仕事をやれる自負はあるけど仕事が集中してきてて辛いという方に、特におすすめです。

是非気になる方は手に取ってみてください!

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