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#46【書籍】貯金すらまともにできていませんが この先ずっとお金に困らない方法を教えてください!

税理士の大河内さんと漫画家の若林さんの書籍です。

今回はこちらの本について書きたいと思います。と言っても、この本はこんな本でした〜と書いても、税の仕組みや投資に関する話をなぞるだけになってしまうので、実際に読んでみて、他の同様のお金に関する本と比較した際に、どんなところが良かったのか?というところを書いていこうと思います。

○他の家庭との比較ではなく自分自身を見つめ直すことに特化している点

お金に関する本の場合、平均的な家庭は共働きの2子世代で平均このくらいの支出の割合だから、これ以上の支出になるようなら見直しを、という論調が多い印象があります。

大河内さんの本は一切そういうところはなく、
対象はあくまで「自分」であり、
自分に必要なお金はいくらか、実際に給与から引かれてるものってどんなものなのか、という点にフォーカスしているので、非常に実用的。
平均に合わせる人生なんてつまんないですからね。自分の人生を生きるために、という点が本の構成にも表れている気がしてとても良かったです。

○投資信託の売却(出口)まで記述がある点

NISAはこんな仕組みで、積み立てで時間を味方につけてリスク分散もはかりながら、利回り○%を目指しましょう。積立に向いているのは投資信託で、それはチャネルによっても商品数が違うから、証券会社の口座で口座開設して、こういう設定をしたら購入ができます。

ここまでは大体どの本も書いてある。
大河内さんの本は、ここから、実際に利益が出たらどう取り崩していくのか、という点まで書いてあるんですね。で、このくらいの割合で取り崩すとむしろ年数かけて増えていくというお話も。この出口まで書いてある本は初めて読みましたので、参考になりました。

○コラムが充実している点

購入していてもしやめたくなったら。
投資を始めていきなりマイナスになったら、どんなメンタルでいたらいいのか、やっちゃいけないのはどんなことか。家計が苦しくなったら、投資はこういうふうに中断すると良い等。

実際に投資をするということを念頭に、いろんなケースの想定質問が掲載されています。他にも金融用語の解説もかなり丁寧に書かれております。

メンタル的なところは私も過去の記事に書いたとおり、超痛い目を見てるので、鉄壁のマイルールを敷いて当然現物のみで余裕資金でやっていますが、狼狽売りがいかに損するか、大切なポイントですよね。

そしてそして、1番良いところは、最初から最後まで漫画であるということ。

ビジネス本とかの漫画ってキラキラした少女漫画風の絵が多いような気もしますが、若林杏樹さんの本はテイストが違うので読み易いです。

大河内さんてVoicyのアイコンだとストレートヘアの印象ですが、モジャモジャなのかな?とか、ちょっと気になりました。

○どんな人におすすめ?

金融知識がゼロ〜投資経験なしの方に特におすすめですが、投資経験ありで改めて自分の得ている収入に対する税や社会保障、節税制度、投資についておさらいしたい人にも良いです。
唯一金融知識がしっかりあるという人には、
知ってることが書いてあるかなぁという印象。

「お金」のことを見直したくなったり不安を感じたら、手に取ることをおすすめ致します。

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