世界一 赤飯炊いて お祝いやぁ
小豆が好きです。
母方の祖母がとにかく小豆が好きな人で、お彼岸におはぎを作ったり、誕生日には赤飯(正確にはうるち米なので小豆ごはん)を炊いたりしてくれていたそうです。
私が物心のつく頃には高齢で、そんな姿を見たことはありませんでした。ただ、おはぎを20個(!!)買ってくるよう頼まれたり、小豆のアイスキャンデーはよく食べていたのは覚えています。カッチカチの。
「お祝いに赤飯」は知っていましたが、気に留めることもなく大人になりました。妻はマメ類が大好きな人です。
マメ類は健康にも良いということで、食料品店で小豆を手に取りました。
浸水いらず、茹でこぼすだけで炊ける小豆。生の豆から小豆を調理したことがなくて、そんなことも知りませんでした。
決してマメな部類ではない祖母、はっきり言ってズボラな祖母。そんな祖母がマメに炊いていたことも腑に落ちました。
下茹でした小豆をミニタッパーで小分け冷凍してストック。
薄型タッパーにも入れて冷凍、割って使おうと思ったらまるで石板。これは善哉に使おう。
これでいつでも、赤飯でも小豆粥でも善哉だって炊ける。ええやん。
折角なら何かのお祝いに炊きたいと思っていたところの、WBC日本代表の優勝。
世界一!! 赤飯炊いて お祝いやぁ!!!
小豆の香りが台所に満ちて、炊飯器が炊きあがりを告げる。ほんのり桜色のごはんに、皆の顔もほころぶ。
赤飯って、こんなに美味しかったっけ。いや、それだけじゃない。こんなに幸せな気持ちになるなんて。幸せの味を噛みしめて、侍JAPANの勝利をお祝いしました。
思えば、赤飯を仕込むときから喜びを噛みしめていたのです。お祝いの気持ちを込めて、炊飯器のスイッチを押していた。準備の時間までも、幸せを盛り上げてくれる貴いものになっていました。
あのズボラなばーちゃんは、そんなことこれっぽっちも思ってなかったやろけど。
もうすぐ妻の誕生日です。
赤飯と あなたの笑顔 これからも
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