「変化のある繰り返し」を切り口に、工夫してみる~勉強、料理、コーディネート
何かを身に付けようと思ったら、練習が必要です。
特に、同じことを繰り返す反復練習が必要です。
これはどんな分野でも同じです。
プロサッカー選手でも、小学生のサッカーの練習でも、毎回、パスやトラップなどの基本的な練習は行います。
野球だって、プロだからと言ってキャッチボールをしないことはありません。
学校でも、何回も漢字を書く練習をしました。
しかし、この基本的な練習は、「つまらない」「あきてしまう」ことも特徴の一つです。同じことの繰り返しになるからです。
では、もう少し、楽しく練習できないでしょうか?
効果的に繰り返すことはできないでしょうか?
そこで
カギとなるのが「変化のある繰り返し(反復)」です。
繰り返しの練習は変わりありませんが、その内容に変化をつけることで、「飽きてしまう」ことを防げます。
あるいは、体感としては「新しいことをしている」ことになり、集中して取り組めるようになります。新鮮さを感じるからです。
「変化のある繰り返し(反復)」は、勉強でも生活でも、応用範囲が広いです。
いくつか、考えてみました。
1 九九の暗記(練習)
子供の頃、何回も何回も唱えて覚えた経験が誰でもあると思います。
小学校算数の要の内容だからです。
ただ、大切な内容はとはいえ、何回も唱えていくとやっぱり飽きてしまいます。
そこで「変化」をつけます。例えば、次の通りです。
・上がり九九 ×1から順番に×9まで
・下がり九九 ×9から順番に×1まで
・1個とばし九九 ×1、3、5、7,9までいき、×2,4,6,8の順で唱える
・ランダム九九 例えば家族に、「9・7(く・しち?)などと問題を出してもらって唱える方法です。
他にも「すらすら九九」として、1~9まで唱えるのに、どれだけの時間がかかるかタイムを計るのも、目標が出きて面白くなります。
2 漢字の練習
漢字も子どもの頃、何回も書いて覚えました。
担任の先生によっては、「ノート1ページに同じ漢字をとにかく書いていらっしゃい」と言う宿題もあって、なかなか書くのが大変だった思い出もあります。
その時は、だんだんと飽きて、例えば「材」と言う字であれば、「木」だけ、先に書いて、後から「才」を書き足すという裏技(笑)で乗り切った時もあります。
でも、それで、漢字が得意になったかと言うと、下を向くしかありません。
漢字も「覚える内容」に違いがあると大人になって分かりました。例えば次の通りです。
1 漢字の形を覚える段階
2 漢字の読みと形をセットで、漢字の「意味」を理解する段階
3 熟語として、使い方を覚える段階
4 作文や日記の中で漢字を使える段階
ひたすら漢字に書く練習をしても、「形」を覚えるだけは、日記や作文の中に使えるようになりません。
なので、
「形」→「熟語」→その漢字を使って「短文を作る」
などの変化をつけて、最終的に、日記や作文の中で漢字を使えるようにできると効率的な学習になるのではないかと思います。
3 料理(同じ材料が多い時)
じゃがいも、ニンジン、玉ねぎなどの野菜がたくさんあって、食べ切る前に腐ってしまいそうな時。カレー、ハヤシライス、シチュー、肉じゃが、ポトフ・・・などのように、同じ野菜を使いつつ、味付けを変えてローテーションで料理をして野菜を使い切ることにしています。同じ味ではないので、飽きずに食べられます。
また、以前、家庭菜園でオクラを栽培していました。
7月に入るころは、1つ、2つ収穫できるぐらいでしたが、八月に入るころには、あちこちにできて、大量に実がつきました。そのままにしておくと皮がかたくなって、食べられなくなるので、どんどんと収穫しました。そして、オクラを湯がいての「おかか和え」を作りました。
しかし、毎日、毎日では飽きてしまいます。
その時は、味付けを「醤油」「白だし醤油」「ワサビ醤油」にしたり、切り方を輪切り、斜め切りに変えたり、鰹節に刻みネギを入れたりと、少しずつ変化を付けました。
材料が同じでも、料理の仕方や味付けの変化で、随分と違った食事を楽しめます。
4 服のコーディネート
職場で制服が無い時、毎日の服装をどうするかは結構迷うことが出てきます。
特に朝の忙しい時間帯で迷うと、時間のロスも大きくなります。
そこで、事前に1週間分の服をコーディネートしてハンガーにかけておきます。
そして、毎日ローテーションで着まわしていきます。
こうすると、服選びで迷う時間を減らせます。あるいは、毎回、同じ服を着続けることも減らせます。やはり服も、たくさん来て、洗濯するごとにすぐに消耗してしまいます。
ローテーションさせながら、期間を開けて着ると長持ちします。
もちろん、あくまでこれが「基準」のコーディネートなので、寒さやその日の予定に合わせて、必要なものがあれば、付け足したり、かえたりすればOK。
逆に、あらかじめ決めておいたコーディネートを「崩す」ことが、気分を変える事にもなります。一石二鳥です。
こんな感じで、勉強でも生活でも「変化のある繰り返し」という切り口で、工夫してみると、時間をうまく使えたり、効果が高まったり、いいことが増えてきます。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです
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