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読書紹介⑭「掃除道」

まえがき 抜粋

心の余裕やゆとりがなくなると、人間はどうしても刹那的な生き方に傾いていきます。刹那的な生き方をする人は。目先のことしか関心が持てず、将来への夢や展望を失いがちです。そういう人の気持ちが、短絡的な犯罪につながっていきます。・・・徹底した掃除の実践に取り組んでまいりました。とくに、荒んだ人の心を落ち着かせ、穏やかにするためには、掃除をしてきれいにすることがもっとも効果的であるということを実感してきました。

感想

掃除の具体的なやり方なども紹介されていますが、何よりも実際に掃除活動を続けることで、起きた変化がつづられた体験記と言うところに、エネルギーを感じました。
「頭」で考えて、よいことだから・・・ではなく、実際に掃除を続けることで、どう良くなっていったのか説得力がありました。

掃除をするだけで、どうして黒字になるのか?学校が変わるのか?ちょっと、話を聞くだけだと何だか「怪しい」話に聞こえます。
しかし、実際にそういう出来事が日本全国で報告された内容ですし、逆に言うと、やった人でない(体験しない)と分からないことだと思いました。

あの大谷翔平選手もゴミ拾いについてインタビューを受けた時にこう言っています。「誰かが捨てた運を拾っているんです」。
あれだけ活躍している大谷選手が運を上げる目標の為に(実際、高校時代に書いたマンダラチャートの運の項目に「ごみ拾い」とあります)、ごみ拾いを続けていることを考えても、何かしら掃除のパワーを感じます。

大谷選手のマンダラチャート抜粋

鍵山秀三郎さんは、掃除を続けることの良さとして次の内容をあげています。

1 謙虚な人になれる
2 気づく人になれる
3 感動の心を育む
4 感謝の心が芽生える
5 心を磨く

特に何かを磨く掃除をすると、頭の中もだんだんとクリアになってきます。
実際「掃除は心磨き」と言われますし、お寺の修行の中で、掃除は大切な位置づけにもなっています。
掃除には不思議な(と言ってしまうと、あやしくなりますが)、その場や実践する人の心を変える大きな威力がありそうです

掃除の力について、大谷選手のようにマンダラチャートでまとめてみました。

掃除の功徳

著書情報

・発行所   PHP研究所
・発行年月日 2005年8月31日
・値段    1300円(税別)
*作者の鍵山秀三郎さんは、イエローハット創業者で「日本を美しくする会」相談役もつとめられました。創業以来続けている「掃除」に多くの人が共鳴し、近年は掃除運動が内外に広がっています。

皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです

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