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トイレ掃除で運が開ける~経営者のマル秘開運術!?   

「トイレ掃除をすると仕事やお金に困らなくなる」
 
 これは、小林正観さんがずっとトイレ掃除にまつわる事実を集めて検証した結果、出てきた言葉です。
 
始まりは、アメリカの富豪たちが世界中に人を派遣し、3つのことを調べさせたことに起因します。
 
1 不老不死の薬・食べ物・方法はあるか。
2 貧乏人が必ず金持ちになる方法はあるか。
3 金持ちが金持ちでいられる方法はあるか。
 
 そして、得られた結論は、
 
・不老不死については、そんなものはない。
・金持ちには共通項があった。
 それは、トイレのふたが閉まっていたということ(笑)。
 
 正観さんもこの結論に爆笑したとか。
 そして、笑い話として、講演会のあちこちで話したそうです。
 
 すると、トイレを掃除するようになったら

「臨時収入があった」
「手がきれいになった」
「健康になった」
「前向きになった」

などなど、想像できないような楽しいこと、よいことがやってきたと報告する人が増えたとか。
 そこから、

正観さんはトイレ掃除には、何か良いことを引き寄せる力がある、潜在意識と関係があるのではないかと考えるようになったそうです。


 トイレ掃除をすると仕事やお金に困らなくなる~まとめればいいことが起こる、運が良くなると言い換えられます。
 
 実際、厳しい競争に明け暮れるビジネスの世界、経営者で、(トイレ)掃除をして開運したという人はたくさんいます。例えば・・・

・松下幸之助さん


 パナソニックの創業者で、「経営の神様」として有名です。
 また、私財70億円を投じて設立した松下政経塾(現在につながる、数多くの政治家などを輩出)においても、入塾者に徹底した掃除を命じました。

松下政経塾では政治学の勉強はしないでいい。誰よりも朝早く起きて、身の回りの掃除をしっかりしよう。これが第一の勉強。

と言われたようです。
 ただ、当時、塾生たちは受験エリートばかりが入塾していて、「掃除は雑用」という意識が高いため、「そんなことして、どんな意味があるんですか」と聞いてきたそうです。
 なみなみならぬ掃除へのこだわりを持つ幸之助さんは、さまざまな機会、さまざまな言葉で納得させようとしたそうです。
 たとえばは、次のような内容です。

・(意味が)分かってからやるのではなく、やれば分かる。
・掃除ひとつできないような人間だったら、何もできない。
 皆さんはそんなことは、もう、「三つ子の時分から知っている」と思うかもしれないが、ほんとうは掃除を完全にするといことは、一大事業です。
・掃除から政治はいかにあるべきかというところまで、発想できる。

 幸之助さんは、掃除は商売や政治の真髄を極める道に通じるという意義を感じていたのだと思います。
 
 ちなみに、この松下政経塾の出身者に、野田佳彦元首相がいます。
 そして、「国会(議事堂)をきれいにする会」で活動中です。
 最近では2022年11月30日に実施されました。
 参加した国会議員さんから「気持ちを整えて志を新たにする機会になった」との言もあったそうです。
 国会日程を調整しながらの会の運営で、なかなか実施は難しいようですが、それでも、党や派閥も関係なく、国民と共に一緒になって国会をきれいにしていく(掃除する)動きがあることに、何か希望を感じます。

・本田宗一郎さん

 自動車メーカーHONDAの創業者です。
 一人の技術者として、興味深いエピソードも多いのですが、トイレ掃除にしぼると次のような話があります。
 
 まだ、創業してそれほど時間が経過していない時、宗一郎さんは、古くなった工場を購入します。
 修繕するところがいっぱいあるような工場です。
 その工場を見て、片腕の一人だった藤沢武夫さんにこう言います。

まず、水洗トイレをつくらないかんな

 もちろん、当時のHONDAに資金がたくさんあったわけではありません。
 トイレ以外にもたくさんの修繕箇所はあります。
 そこで、藤沢さんは「トイレは最後でよいのではないでしょうか?」と聞きます。
 宗一郎さんは、そこで一言。

人間の入れるところと、出すところを綺麗にしなかったら
どうして、綺麗な商品が生まれるのか

 そして、大金を投じて当時、最新の水洗トイレを入れたそうです。
 また、「汚い工場から良い製品は生まれない」として、白色は汚れが目立ち、できるだけきれいにしていこうという意識が生まれるということで、作業着を白色で統一し、トイレも工場の真ん中に設置したそうです。

・鍵山秀三郎さん

 自動車用品販売業であるイエローハットの創業者。「日本を美しくする会」の相談役でもあります。
 鍵山さんは、一人で自転車に品物を積んで売り歩くところから起業。社員が増えてきたころ、外回りで侮辱を受け、うっ憤をためて帰ってくる社員のために、 

 トイレの中だけでも社員にほっとしてもらいたい
 せめて、綺麗な環境を作って、心を穏やかにしてやりたい

との思いから掃除、特にトイレ掃除を始めます。
 始めた当初は、批判も浴び、「うちの社長はトイレ掃除しかできない」と言われ、トイレ掃除をしている鍵山さんをまたいだり、すぐ隣で用を足したりする社員もいたとか。
 それでも、掃除の力に確信をもっていた鍵山さんは毎日、続けます。
 
 すると、10年目ぐらいから手伝ってくれる社員が現れます。
 
 20年目には、お客さんの信頼も集め、社業も伸びます。さらに、いったいどんな経営をしているのか、どんな掃除をしているのかと、社外から「掃除の研修」を受けに来る会社も増えたとか。
 
 30年目には、掃除の力にいたく感動した田中義人さんの力も得て「日本を美しくする会」を発足。岐阜県の大正村で行われた「第1回掃除に学ぶ会」で感動された参加者の多くが、自分が住む地域でも自主的に活動を始め、全国、今では海外にまで広がっています。
 
 最初に紹介した小林正観さんは、

「倒産する会社の庭や駐車場は必ず汚れている」

という法則も紹介しています。また、

「社長さんトイレ掃除を始めると、売り上げが上がったり、新規の注文が舞い込んだりして、会社が急に忙しくなる。業績が上がることが多い」

とも言っています。

 ここからは私の勝手な想像です。
 
 実際「日本を美しくする会(掃除に学ぶ会)」では、なぜ、トイレ掃除か?として、次の5つの効用を上げています。
 
1 謙虚な人になれる
2 気づく人になれる
3 感動の心を育む
4 感謝の心が芽生える
5 心を磨く
 
 謙虚な人であればあるほど、威張ったり、人を喜ばせる事にも手を抜いたりしないでしょうし、気付くことが増えれば増えるほど、仕事も生活の質も格段に上がります。さらに、感動や感謝の気持ちをもって(下心からではなく、自然と)人と接することができれば、自分の「味方」も増えるでしょう。会社の信頼も厚くなるはずです。

 「トイレ掃除」という、ある意味、人から「臭い、汚い」等と敬遠されやすい「下座行」によって、

威張ったり、天狗になったり、横柄、傲慢になったりする心をおさえ、バランスをとる働きがあるのではないかと思います。そして、信頼を得るもとになり、いい縁、運を引き寄せていくのではないかと思います。

会社の経営者に限らず、どんな職業、人間でも、開運術としてもトイレ掃除に意味がありそうですし、実際、私も経験し、確信しています。
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです。

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