見出し画像

読書記録#25 『銃・病原菌・鉄』


本書はヨーロッパ人が南北アメリカやオーストラリアなどといった大陸を次々に征服して多くの植民地を築くことができた。

ではどのようにしてヨーロッパ人は次々に大陸を征服していったという謎を解き明かしていくのが本書となります。

特にマチュピチュで有名なインカ帝国のアタワルパとヨーロッパのピサロの激闘は本書の肝であり本の表紙にもなっております。

同じ人類史であるサピエンス全史とは違う視点から描かれているので、大変学びになります。

ヨーロッパ人が世界を征服できた要因は3つありそれは本書のタイトルでもある
・銃
・病原菌
・鉄
この3つの兵器を持ち合わせていたから他の大陸を征服出来ました。

著者は単にヨーロッパ人は遺伝子的に優れていた訳ではないと言う事を主張しております。

ではなぜヨーロッパ人だけがこの3つを持っていたかというとヨーロッパ人は大陸における環境が恵まれていたからです。元々は人類とのはみな平等であり、狩猟採取生活をしておりました。

しかし、時が経つにつれて大陸ごとに差が出てきました。15世紀あたりから大陸ごとに差が出てきており15世紀は大海賊時代に当たります。

大海賊時代に関しては知っておけば考え方や感じ方は変わるのでないかと思うのでそれらに関しての本を読んでみよう思いました。

特にヨーロッパ人が住むユーラシア大陸の人々は3つの利点があり、
・栽培しやすい植物があった
・家畜化に向いている動物がいた
・横方向に長い大陸
この3つの利点があり、ユーラシア大陸の文明が発展していき銃・病原菌・鉄の3つの武器を手に入れることができました。

では銃・病原菌・鉄どのようにして手に入れることができたかを書いていきたいと思います。

現在人類が家畜化に成功しているのかは動物は調べた所世界に140万種いるとされており、人類が家畜化に成功した大型哺乳類は14種類とされており、主要家畜とされているのが5種類しかなく単純に歴史を振り返り人類が動物を家畜にする事は非常に難しいと感じました。

動物を家畜化できるかどうかと言う基準も本書では述べられており、家畜に向いている動物は非常に数が絞られると思いました。

植物に関して同じ理由であり、家畜化に成功してるので農業を家畜に手伝ってもらえるのどうその分農業も発展していきます。

ここで大事なのが、家畜化できる動物が多く人間と触れ合う機会が多いということです。となれば当然病原菌が蔓延してしまうとなります。ですが、時間と共に病原菌に対する免疫が持てるようになります。

戦いで他国を滅ぼしたのはほとんどは病原菌とされております。病原菌は銃や刀などと言った物理的な武器よりも非常に強力な武器だと感じました。

『銃・鉄』
ヨーロッパ人が住むユーラシア大陸は横長の大陸であり緯度に大差がないです。緯度に大差がないと言う事は気象の条件がほとんど変わらず栽培に向いてます。

なので、違う地域で育てた物を自分の地域で育てることができ、それがユーラシア大陸のあらゆる箇所で行われていきます。

そうなるとユーラシア大陸の人類は農業が発展していき移動生活から定住生活になり、食料の問題もなくなりストックできるようになりました。

食料をストックできると言う事はその日ぐらいしではなく時間に余裕が生まれます。その時間を別の物(国を強くするために武器を作ったり発明したりするなど)に使い銃や鉄が発明されました。

最後に
本書は1万3000年についての謎を丁寧に書かれており非常に学びにつながりました。

ヨーロッパ人が征服できたのは、遺伝子が優れていたという事では終わらせずに様々な視点から考えられており、物事を表明的だけではなくあらゆる視点で見ることが非常に重要だと感じました。

本書は定期的に読み返しより理解を深めていければと思います。

◎目次
プロローグ——ニューギニア人ヤリの問いかけるもの
第1部——勝者と敗者をめぐる謎
第1章.1万3000年前のスタートライン
第2章.平和民と戦う民の分かれ道
第3章. スペイン人とインカ帝国の激突
第2部——食糧生産に関わる謎
第4章.食糧生産と征服戦争
第5章.持てるものと持たざるものの歴史
第6章.農耕を始めた人と始めなかった人
第7章.毒のないアーモンドの作り方
第8章.りんごのせいか、インディアンのせいか
第9章.なぜ、シマウマは家畜にならなかったのか
第10章.大地の広がる方向と住民の運命
第2部——銃・病原菌・鉄の謎
第11章.家畜がくれた贈り物

出版社#草思社文庫
著者 #ジャレド・ダイヤモンド
少しでも学べたと思ったら『いいね』を
感想などあればお気軽に『コメント』をよろしくお願い致します。

SNS📲

Instagram https://instagram.com/harukibook09
Twitter https://twitter.com/HarukiBook09
Facebook https://www.facebook.com/profile.php?id
Ameba https://ameblo.jp/harukibooks/



この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?