ねこってこんなに可愛いの? 第16弾
みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡
親父とラーメンを食べて帰宅。
椅子に座った親父は、「はぁこえッ」を連呼している。きっとテレビジョンを見ながらうたた寝をすること必至。
僕はそろそろお暇しようとした際、「ねこに餌やったっけ?」と聞かれたので、おそらく餌はあげていないと告げた。
僕はキッチンから、普段使用していないであろうお皿を1枚拝借し、玄関に置いてあったキャットフードをパラパラと音を立てながら乗せた。
庭に出てお皿を置くと、僕は少し離れたところでしゃがんだ。
「おーい。おはなしだよ~………ぢゃなくて、ご飯だぞぅ~」
すると一人目の野良猫がやってきた。
「初めまして。よく来たネ。僕は今週末に迫った選挙投票をキャンセルして、勇気ある君に一票を投票する!」
なんて戯言を言ったら、野良猫が「うーん」と鳴いた。
その鳴き声を聞いた野良猫たちが、集まってきました。
「諸侯たちよ、仲良く食べるのだぞ。意地悪はダメ! 独り占めはダメ!」
僕が力説するも、残念ながら僕の声はスルーされました。
絶望します。
すると案の定、とらねこが鋭い眼光で僕を凝視してきたのであります。
そして、あっという間に完食してしまいました。
これではいくら餌があっても足りません。親父の少ない年金に影響がなければ良いのですが………。
まあおそらく影響はないでしょう。だって親父の世代は給料水準も、厚生年金も一番高かった世代なのですから。
嗚呼…これはちょっと嫌味ですけどネ!
そうは言っても、とらねこは一口しか食べられず、黒猫に至っては輪の中に入ることすらできなかった。いくら弱肉強食の世界と言えども、これは看過できない。
僕は玄関のドアを開けた。
「親父。キャットフードもらうよ。これが最後だから」
すると案の定、親父は椅子に座ったまま、テレビジョンをつけっぱなしにしたまま、寝息を立てていました。
まあ今日はポカポカ陽気なので、このままで大丈夫でしょう。
僕はお皿にキャットフードを乗せると、再度庭に出た。
一定の距離を保ちながら、僕の持っているお皿に目を輝かせている野良猫たち。
「1番手だった目元が見えない猫君。きみはたらふく食べたのを僕は見ていたよ。悪いけど、ここから勇気ある撤退をお願いしたい」
すると僕の願いが通じたのか、目元が見えない猫君は、回れ右をして茂みに消えて行ったのである。
「さすがは僕ちゃん。猫のニンがついている。うれぴー」
そんな独り言を言ったあとで、僕はお皿を地面に置いた。
おかわりタイムの開始です!
【第17弾に続く】
過去の作品は以下よりお読み頂けます。
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