見出し画像

ここまでの留学を振り返る


明けましておめでとうございます。

国際学類4年の優作です。

今回は、ここまでの留学生活の振り返りを書いていきたいと思います。

自分のことをただ書き連ねていくだけでなので、このブログで書く必要はないかもしれないですが、こういう機会がないとなかなか書く気にならないので、ご理解下さい。

ここまでの僕の留学を振り返ると、大きく3つの期間に分けることができます。

『ILCやめた期』

『ひたすらドイツ語を上達させたい期』

『現在』

です。

ネーミングセンスのなさは見逃してください。とりあえず大きくこの3つの期間に分けて、振り返っていきたいと思います。



『ILCやめた期』


冬セメスターが始まる前、レーゲンスブルク大学ではILCという留学者向けの語学コースが4週間開講されました。

しかし、僕はその語学コースを1週間行ったところで行かなくなりました。いや、語学コースから逃げたという言い方の方が正しいと思います。理由は、他の国の留学生と話すのが怖い、授業であてられた時に答えられないのが怖い、などです。


もともとドイツ語ができた訳でもないし、それを理解した上で留学に来たので、そんなことは覚悟していたつもりでしたが、いざその環境に身を置くと大きなストレスを感じました。


ここで逃げてしまったら、これからも辛いことがあった時逃げてしまうし、逃げてもいいことなんて1つもないから踏みとどまるべきとも思いました。

しかし、結局自分の甘さ、弱さに負けて行くことをやめてしまいました。そんな自分に対するふがいなさ、無力感、虚無感を感じ自分に失望しました。

ILCをやめた後、その後ろめたさを少しでも緩和できるように寮の部屋でただだらだら過ごすのではなくて、Kindleを契約して本を読んだり、1人でレストランに行ってみたりしました。

「俺はILCはやめたけど、自分で色々考えてこんなことしてたんだよ!」って言えるように。でもそんなことってILCに行っててもできるし、別に大したことじゃない。もちろん分かっていました。でもそうやって考えていないと今の自分が否定されてるみたいで怖かったんです。

結局その期間は何一つ自分の思い描いていたようにいきませんでした。

だけど、ILCをやめたことが良くも悪くも僕の中で大きな出来事でした。実際、あれがきっかけで今後の留学について真剣に考えるようになりました。今までが考えてなさすぎだったというのもありますが、、、


別に行くのをやめたことを美化するつもりはありません。でもこれが大きなきっかけになったのは確かです。



『ひたすらドイツ語を上達させたい期』


冬セメスターが始まってからも留学生活を何を目標にしてどう送っていくべきか自分なりに考える日々が続きました。そんなことを考えている中で『7つの習慣』と『思想は現実化する』という本を読みました。

この2つの本を読んだ後、


「ドイツ語を自分の理想とするところまで必ず上達させる」


という目標を設定し、そこに全力を尽くすことを決めました。それが留学に行った成果として自分的にも他の人から見られた時も1番分かりやすいと思ったからです。

普段の授業が1日1コマととても緩い時間割ということもあり、1日平均6時間ぐらい自主学習していました。土日も図書館に行き、多い時には1日10時間ぐらいひたすらドイツ語をやっていました。


基本的には授業の復習、リスニング、単語が中心に勉強して、週2回タンデムでドイツ語を話す練習をしていました。別にこの量が多い少ないではなく、自分なりにドイツ語に向き合っていました。

この時の自分の合言葉は、


「今できないことが今後もできないということにはならない。今できないことが問題ではなく、その事実に目を背け努力を怠ることが問題。劣等感や失望感を感じてもそれを糧に進み続ける。それ以外に目標達成への道はなし。不可能なんて存在しない。ドイツ語が上達しない道理がない。頑張ったけどできるようになりませんでしたなんて言葉は存在しない」

でした。


授業などで上手くいかない時はこの言葉を自分に言い聞かして奮い立たせていました。実際前向きにドイツ語を勉強出来ていたのは、この言葉のおかけだと思っています。


またその頃は、

人として成長できた

視野が広がった

なんていうのは目標を達成できなかった人が泣く泣く言うセリフだ!と思っていました。なので、この2つの言葉は絶対言いたくないと思っていました。


まあ、今でも「視野が広がった」とか「人間的に成長できた」という言葉はあまり好きではありませんが。



しかし、ここまでドイツ語をやっていたのも、正直留学を終えた時、ドイツ語が自分の理想のとこまで上達していなくても、俺はこんなにやっていたんだぞと言えるようにしとこうという保身の気持ちもありました。

ドイツ語の上達を心から望む気持ちとその目標が達成できなかった時の保身の気持ちが混在していました。



そんな中12月の中旬にクラスの何人かでクリスマスマーケットに行きました。僕は何も喋れず、ただニコニコしているだけでした。

家に帰り、俺のこの約2ヶ月は何だったんだ、全く上達していないじゃないかと本気で落ち込みました。2ヶ月という期間じゃそんなすぐに上達しないし、今度は話せるように続けて頑張っていこうと思えば良かったのですが、やっぱりメンタルが弱いんです。

2ヶ月頑張ってきたという自覚も少なからずあったので、余計にメンタルやられました。それでも冬休みに入るまでなんとか惰性で勉強を続けていました。





『現在』


今はというと、前ほど留学を成功させようとか目標を何がなんでも達成しようという気持ちはありません。

年末年始に日本からこちらに友達が来てくれたんですが、正直会うのは怖かったんです。


「お前今まで何してたの?何も変ってないじゃん」って言われるのが怖くて。


でも、そんなこと言われませんでした。実際どう思ってたのかはわかりませんが、、、

でも、その時に人ってそんなに自分に期待していないし、人の評価を気にしたり人に認められたいと思いながら生活しなくていいんだなと思いました。



そうゆうことがあって、ドイツ語を上達させることって自分の中でそんなに重要じゃないような気がしてきました。ドイツ語をペラペラと話せるようになることは他人の目を意識した目標だったんだなと感じました。日本に帰った時に、「すごいね!成功だね!」って言われるための目標だったなと。そもそも留学を成功か失敗かの2択で考えていたけれど、たぶんどっちもないと思い始めました。ただの通過点なのかなと。



もしかしたら世の中や他の人から見たら僕のここまでの留学生活は失敗とうつるかもしれない。でもだからなんだよって感じです。まあそれはその人の意見で真理ではない。考え方は色々あっていいと思いますが、僕自身が僕の留学をどう考えるかが大事なんだと思っています。他人がわかるような足跡を残す必要はなく、自分が歩んだ足跡は心の中で後ろを振り返った時に残っていればそれでいいじゃないかと思っています。

 

だから最近は人の評価を気にせずに自分ができることを自分らしく自分のペースでやっていけばいいと思っています。じゃあ自分らしくとか自分のペースでやるってどういうことなんだろうと新しい壁にも絶賛ぶち当たってます。成功や失敗、何が良くて何が悪いというのがない分、自分で決めて歩んでいくことが難しいなと実感しています。




大変長い振り返りになってしまいました。申し訳ありません。ここまで読んでくれてる人ありがとうございます。

拙い文章ですが、少しでも伝わっていたら幸いです


今の考え方はもしかしたら自分に甘い考え方かもしれませんが、ここまで生活してみて色々自分なりに考えた結果です。コロコロ考え方が変わりやすい性格なのでまた二転三転すると思いますが、日々自分の弱さと向き合って色々考えていきたいと思います。



最後にこっちで出会った2人の友達について少し書きたいと思います。





2人の日本人の存在


ここまでの留学生活において、2人は僕にとってとても大切な存在でした。とても感謝しています。


同じ授業を受けているA君は、基本的に授業に出るのが嫌な僕にとってとても心強い存在でした。この人がいなかったら授業に出るのがもっと億劫で、授業に出ないことも多くなっていたんだろうなあと思います。またA君とはよく一緒に図書館に行き、夜遅くまで勉強していました。勉強を終えて彼と一緒に帰ることが個人的に好きで、僕がここまで勉強を続けてこれた大きな一因だったと思います。


B君は、この表現が合っているかわかりませんが、基本的になんというかゆったりとした考え方の人です。僕が「次のセメスターではもっと上のドイツ語の授業を取れるようになりたい!」みたいなことを話すと、「きっとできるよ」と言ってくれる人でした。初めは無責任だなあとか軽いなあとか思っていたけど、段々とそういった彼の言葉が励みにもなっていきました。また、11月くらいに切羽詰まった生活をしていた僕にとって、彼の考え方は考えさせられるものがありました。


今2人のことを簡単に書きましたが、もっと上手く伝えたいのに伝えられないもどかしさを感じています。


この2人はこのセメスターで留学を終え、日本に帰ってしまいます。もう3人でバカな話をして笑うことができなくなってしまうと思うととても寂しいですが、ここまで助けてもらっていた分、残りの留学生活は少しでも多く自分の力で何かをできるように頑張りたいと思っています。