犬も歩けば


大学は嫌いだ。群れる学生の視線で蒸れる。
情熱に焚き付けられていたのかはたまた熱情に取り憑かれていたのか。華麗なる学生生活を満喫していたのは高校までだったか……
卑屈になるのは良くない。
兎に角今の私は人様に合わす顔もない。学校にも行かず国外逃亡を企てるほどには。
自分が何者でもなく狭く小さな人間なのだと思い知らされる日々なのです。
なんてこった人生

犬も歩けば棒に当たるなんて諺があるけども
つまりはニートに金なんか降ってこねえよ働けってことで、
トータル70万の入金を果たした私は無一文、足繁くバイトへ向かうのです。
オーストラリアへの夢と希望を持て余しながら。

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