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#0097【マンション管理】マンションに設置している消火器の点検

皆さん、こんにちは。記事をご覧いただきありがとうございます。ご所有されているマンションで、消火器の設置がされている場合、定期的に点検を実施しているのをご存知でしょうか?消防点検費用として支払いをしているだけで意外と何をしているかまで知らない方も多いと思います。今回はマンションに設置している消火器の点検について説明します。

【点検の種類と頻度】
消火器に限らずですが、消防設備関係の点検は6ヵ月に1回以上となっています。年に2回実施されると理解しておけばよいと思います。消防設備のうち消火器についても同様で消火器の全数について6カ月に1回以上の頻度で外観点検を行います。外観点検とは、消火器の設置状況や外観の形状、破損などの状況を目視で確認することです。不備が見つかった場合には、必要に応じて整備したり、廃棄するなどします。
外観点検のほかに機能点検という点検が実施されます。これは外観点検の結果、不備が見つかった消火器や製造年から一定期間が経過した消火器について、消火器の内部の点検や、放射能力などの機能を点検します。要するに目視するだけでなく、実際に消火器が使える状態か機能として十分かを確かめます。

【機能点検が必要な消火器】
・外観点検の結果、機能点検が必要と判断された消火器
・加圧式の消火器:製造年から3年が経過したもの
・畜圧式の消火器:製造年から5年が経過したもの
・化学泡消火器:設置から1年が経過したもの
機能点検の実施サイクルは外観点検と同じ6カ月に1回です。ただし、設置されているすべての消火器について行う必要はなく、抜き取りベースで行えばよいことになっています。要するにサンプル調査です。このサンプル調査をするために設置されている消火器をグループ分けして行います。グループのことを確認ロットとか確認試料と言います。
確認ロットの分け方は、消火器の種類、消火器が大型消火器か小型消火器かの種別、加圧方式の同じもので分けていきます。

【消火器の点検の結果】
抜き取って消火器を点検した結果、検出事項がなければ、確認ロット全体を「良」と判定します。一方で、抜き取った消火器に検出事項が見つかった場合は、その欠陥のあった消火器を整備するとともに、欠陥のみつかった消火器と同製造年の消火器について、同じ検出事項がないかを確認します。

【放射試験】
機能点検のうち確認項目として放射試験があります。これは抜き取った消火器の半分以上を選んで確認することなっています(畜圧式の消火器を前提)。

【最後に】
消火器はどこのマンションでも目にする消防設備です。消防点検の点検報告書を見る機会がある方は、指摘がないか、指摘がある場合、どんな内容かを気にしてみるといいかもしれません。なお、今回は細かいので触れていませんが、加圧方式の違いで畜圧式消火器と加圧式消火器などに分類できます。別の機会にまとめてみたいと思います。今回はマンションに設置されている消火器の点検について説明しました。最後までお読みいただきありがとうございました。よかったらお気軽にフォロー、スキして頂けますと幸いです。

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