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#0098【不動産賃貸】賃貸物件の空室対策のヒント

不動産業界では、2月、3月は繁忙期です。4月から学生が試験に合格して東京に上京してくること、社会人として就職するため1人暮らしをはじめること、既存の社会人でも異動や転勤によって引っ越しする方が部屋探しをするためです。オーナー側としては、この繁忙期は比較的空室が出ても埋めやすい時期です。繁忙期を逃してしまうと、賃貸募集に苦戦しますので、この繁忙期に入居者探しを着実に進めたいところです。今日はオーナー目線での空室対策について説明します。

【空室対策】
以下のような手を打つことが考えられます。

・敷金をゼロにする。退去時に借主の過失等に基づく負担を差し引き精算されます。入居時に受け取る敷金をゼロにすることで初期費用が安くなり入居者から選ばれやすくなります。
・礼金なしにする。効果としては敷金と同様に礼金ゼロにすることで入居者の入居時の資金負担を軽くします。
・フリーレントをつける。例えば、最初の1ヶ月は賃料を免除することです。入居者の負担を下げる方法の1つです。
・賃料を下げる。賃料は、仲介手数料や敷金の金額を決める基準となるため、賃料を下げることで入居が決まりやすくなります。しかし、極力、下げずに募集できるならば賃料を下げるのは最後の手段です。
・少額のリノベーションをする。アクセントクロスへの貼り替え、シャワーヘッドをメタル調の少し見栄えのいいものに変える、シューズボックスの扉や収納等の劣化箇所にダイノックシートを貼る等でも効果があります。
・ホームステージングをする。これは家具や家電を配置して内見時に部屋の使用イメージをしやすくすることで入居を促します。
・DIY可とする。入居者が自由に手を加えることを許容して貸す方法です。壁クロスを選べるなども効果があります。

【最後に】
空室を埋めることに目が行き過ぎて、入居者の審査が疎かにならないように注意が必要です。最近は内見をせずにインターネットで探して、そのまま入居申し込みをする方もいます。あとからトラブルが生じないよう未内見を了承しているか確認するといいと思います。空室対策を優先し過ぎでマナーの悪い入居者と契約しないことも重要です。本来は違反行為だと思いますが、たまに入居申し込み後をして部屋を抑えていて、部屋探しを継続して、別の部屋が見つかってからキャンセルする方もいます。繁忙期に部屋を押さえておいて入金をされずに時間が経過するとロスが大きいです。空室対策とともに注意が必要です。今回は空室対策のヒントを説明しました。最後までお読み頂きありがとうございました。


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