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パーソナルトレーナーになった薬剤師の自己紹介

現在やっていることは生活習慣病予防のパーソナルトレーニング

はじめまして薬剤師トレーナーの西極です。
薬剤師トレーナーという聞き馴染みのない自己紹介をしてしまったので、このnoteで少しは理解していただけるように伝えます。※ちなみに名前の西極は「さいごく」と読みます。

現在は薬剤師として福岡県の大野城市にて調剤薬局を経営しながら、
福岡県南区高宮のKINGジムで、2ヶ月集中のダイエット・生活習慣病予防のパーソナル指導を主軸に、筋トレ指導も行なっています。
ダイエット・生活習慣病予防のパーソナル指導に関してはオンラインでのサービスも提供しています。
また、物販ではサプリメントも販売しています。Amazonでの規格品の販売に加え、オーダーメイドサプリメントも提供しており、ひとりひとりの生活習慣や体質に合ったサプリメントをご提案しています。
発信活動は主にPodcastとYouTube。最近はInstagram、そしてこのnoteを始めました。
Podcastは「薬トレラボ」という番組タイトルで、医療×筋トレをコンセプトに医療やカラダの知識を発信し、健康を楽しく実践してもらいたい想いで配信しています。そしてその薬トレラボの延長線上には、さらに実践的な「薬トレCLASS」というオンラインセミナーがあり、現在月1回のペースで開催しています。

まとめるとこんな感じです↓

・調剤薬局
・ダイエット・生活習慣病予防のパーソナル指導(対面・オンライン)
・Amazonでのサプリメント販売(現在9品目)
・オーダーメイドサプリメント
・オンラインセミナー「薬トレCLASS」
・発信活動(Podcast/Youtube/X/Instagram/note)

ファーストキャリアは病院薬剤師

ここからは少し遡って今まで何をしていたのかのお話です。
大学を卒業して新卒で就職したのは病院でした。
ただ、この先ずっと病院で働くというわけではなく、病院という業務内容が複雑かつ、症例数(関わる病気の数)が多い環境で薬剤師としての知識とスキルを向上させる目的で働いていました。

ちなみにこの時から趣味でずっと筋トレをしていました。木造住宅の2階の部屋に100kg以上のベンチプレスを構えていましたね笑 この頃から食事管理でのダイエットは自分の体でこれでもかというほど実験していました。その経験から薬学の知識とトレーニングやダイエットが密接につながっていることを実感しました。

転機となった薬剤師会理事の経験

病院を辞めた後は調剤薬局に転職しました。次のステップとして薬局経営を視野に入れていたので薬局業務を全体的に把握するために1年間薬局で修行させてもらう契約で働きました。

この薬局薬剤師時代に、縁もあって「薬剤師会」の理事に最年少で選出されました。
この薬剤師会というのは、簡単にいうと現場の薬剤師の声をまとめて整理し、政府に届ける機関のことです。医師会や看護師会などと同様ですね。例えるならその職業のPTAみたいなものです。PTAが教育委員会にコンタクトを取るみたいな構造をご想像いただければと思います。

この薬剤師会の理事を経験したことで組織の実情を肌で感じることになりました。
※先に言っておきますが薬剤師会の汚い部分や黒い部分を見たという話ではありません。私が見たのは、どうにかしなきゃなって思う部分です。要するにまだまだ発展の余地が見えたんです。

薬剤師会の活動の一つとして選挙管理委員を経験したときでした。
選挙管理委員が何をやるかというと、全然知らない近所の人たちに挨拶しにいき、1票でも多く投票してもらうために奔走します。これは、国会に薬剤師の議席を1席作るためです。もしその薬剤師の議席がなくなってしまうと、国家予算のうち、自分たち薬剤師の予算を確保することが難しくなってしまうんです。
他の業種もやっていることなのかもしれませんが、自分たちの取り分を確保するには、自分の職域のことをアピールしたり、報告したりする政治家を薬剤師から出す必要があります。
これは今までずっと変わらずやってきたことです。
しかし、それをこの若造ペーペーが目の当たりにしてしまったんです。
そこで私は若いなりにふと思いました。
ここもまた他人の力で生きているのか、、と。

「薬剤師」という業態の実情

先ほど、「ここもまた他人の力で生きている」と言いましたが、
この”ここもまた”の詳細についてお話しします。
薬剤師とはどういう立場なのか?をお話しすることで理解いただけるかと思います。

あえて簡潔に言い切るならば、
薬剤師はある意味医療業界の中でも下請けなんです。指示する最高責任者の主治医がいて、その薬剤部門という役割です。基本的には医師が指定した薬をその通りに患者さんにお渡しします。
もちろん、来た指示を安全確保できるようにスキルを発揮して最終的に患者さんに提供する立場なので世の中には絶対必要ですが、やはり主導権は医師にあります。
個人的な性格というか気質だと思いますが、私は自分で全てやらないと気が済まないタイプなんです。というのも別に雇用されているのが嫌だとか、誰かの下で働くのが嫌なわけじゃなくて、自分の成果が常にないとどこか少し不満なんです。自分の満足の基準がそういうところに沿っているんだなと気づきました。だから薬局を経営していても、自分自身でコントロールできない薬剤師業界自体に収まりきれなかったんだと思います。

政治に頼るな!と言いたいわけではない

話を少し戻して、薬剤師会のお話です。先ほどはすこしネガティブな文脈で語りましたが、
国家予算の配分によってそもそも薬剤師の取り分がある程度決まってしまうと言っても過言ではないので、それを守るために薬剤師から政治家を出す努力は正直めちゃくちゃ大事なことで絶対否定はしません。

ここで私が声を大きくして言いたいのが、その予算を確保してもらうだけの価値を薬剤師が世の中に提供できているのか?という問いです。

当然、アピールに値する貢献ができていたら
薬剤師から政治家を出してしっかり予算を確保する活動は自信を持ってやっていいんです。
しかしこの目まぐるしいスピードで時代の常識が変わっている一方で、薬剤師の仕事は何十年も内容が変わっていません。
時代が変わっても仕事が変わっていない薬剤師は当然今の時代のニーズに追いついていません。

このように時代のニーズを満たすことができていないのにも関わらず、同じようにアピールして自分たちの取り分を守ろうとする。
それはナンセンスだなと思ったんです。
だからしっかりと時代を見極めてやることをやって実力を見せる。
時代に合わせて薬剤師の仕事を変えることができれば、国民のニーズを満たせる。それは同時に国のニーズを満たすことにもなります。
そうなれば、国も薬剤師に当然予算を充てようとなると思っています。
別にアピールしなくても、その貢献度を見れば誰も文句言えない、そういう状況を作りたいなって思ったんです。
少し遠回りをしましたが、何が言いたいかというと、薬剤師はこの程度で終わる仕事じゃないと思っているんです。

薬剤師個人個人には本当に価値がある

薬剤師が現状の価値しか出せないかというとそれは断じてNoです。

薬剤師はもっと高い価値を発揮するスキルを持っています。失礼な言い方しますが、現在の業務内容で判断するならば、薬剤師は宝の持ち腐れ状態だと思います。
多くの薬剤師は常に勉強しています。現場でも常に医者の意図をくみ取ったり、患者さんの状態を把握して最適な服薬指導をする。
そういう人たちがその高いスキルをもっと国民に還元できればいいなと思っています。

薬剤師が今一番求められてること、そして実際にできることはとってもシンプルで、国民を健康にすることです。

事実、私は現在薬剤師目線で生活習慣病改善や医学的なダイエット、リバウンドしないダイエット等を提供し、血液検査ベースで数値は改善し、医者も評価する結果が出ています。

このように薬剤師は国民を健康にするスキルがあるということを証明し、それをどんどん広げていく。そうやって結果を出していけば、国はもう認めざるを得なくなります。
そもそも保険医療の手前(医療機関にかかる前)で予防や改善ができれば国が負担する医療費が減ります。これは現在国がのどから手が出るほど望んでいることです。

保険医療の領域を飛び出し、民間機関として国民を健康にできるという実績を私たちが作り、その足場ができたら薬剤師自身の認識も変わっていくと思います。
あ、俺らもできるじゃん!というように。

それがどんどん広がっていけば薬剤師という職業はブレークスルーします。
私たちはそれを成し遂げたいです。

自分の薬局があるのにも関わらずジムを開業

生活習慣病の人たちはジムに来るんですよ。

もちろん現在、薬局でも健康相談を受け付けています。おそらく全国の薬局さんも無料の健康相談をやっています。どこかに貼り紙がしてあるはずなので見てみてください。

しかし、薬局で健康相談する人は皆無と言ってもいい。みなさんもそうだと思いますが、そもそも薬局で健康相談ができることも知らないし、薬剤師がどれくらい頼りになるのかもわかっていない。
もし薬剤師に健康相談できることを理解している方がいたとしても、現実は待合室にはたくさん患者さんが待っている。そんな状況で気軽に健康相談しようと思う方はどれくらいいるでしょうか?

だからジムを作リました。

意外かもしれませんが、生活習慣病の人は病院かジムに来ます。
残念ながら薬局には来ません。
厳密にいうと、「生活習慣病だからジムに行こう」ではなくて、最初は「太ったからジムに行こう」で来店されます。
稀に血液検査で引っかかって何かとりあえず運動しにきた人もいますが、大体は肥満の方が圧倒的に多いです。
KINGジムでは、血液検査の結果を必ず見せてもらいます。そうするとほとんどのケースで生活習慣病持ちで、当然医者から薬も出されています。もしかしたら医者から本人には直接診断名は伝えられてないかもしれませんが、医者のカルテには生活習慣病の名前が載っているケースもあるはずです。
こんな感じで、結果として生活習慣病の人の窓口がジムになっているんです。
だから私たちのジムは、ジムと言っても一般的な筋肉を鍛えますというコンセプトではなく、国民を健康にするというジムを立ち上げて今も活動しています。

世の中に広めるための手段としてこれからもっと稼ぐ必要がある

ここからは直近も含めたこれからのお話しですが、
まずは以下現事業全体でコツコツと実績を積み上げていくことが大事だと思っています。

・調剤薬局
・ダイエット・生活習慣病予防のパーソナル指導(対面・オンライン)
・Amazonでのサプリメント販売(現在9品目)
・オーダーメイドサプリメント
・オンラインセミナー「薬トレCLASS」
・発信活動(Podcast/Youtube/X/Instagram/note)

これらの事業は独立しているものではありません。形は異なりますが、すべて健康のための手段であり、それぞれが別プロダクトの宣伝にもなるように設計しています。人はひとりひとり違いますし、生活習慣や家計、環境によって必要なものや求めるものが変わってきます。
そのように状況が変化しても、私たちにアクセスさえすれば何かのアクションに繋がるような提案をしていきたいです。

そうやって実績をコツコツと積み上げなから、信用してくださるお客様を確実に増やしていきたいです。また、そういう我々の活動に共感していただける薬剤師や、ダイエットの知識が豊富なトレーナーも増やしていき、事業を拡大していきます。

最後にお金のお話しをしますが、私たちは世の中に必要なものを確実に提供しながらもしっかりお金を稼ぐ必要があります。なぜならこの現代の資本主義社会のフィールドで新しい予防医療を広め、大きくするためです。
シンプルな話ですが、我々がお金を稼いでどんどん大きくなっているという証明ができなければ、競合も生まれません。「自分たちもできるかも」という競合が生まれてこそ、周りはどんどん上がってくるし、我々も切磋琢磨してさらに大きくなります。そのような仕組みでどんどん業界が発展していくことで、はじめて我々が目指すところ、「より多くの人へ予防医療が浸透する文化」を形成できると思っています。そこに向かって我々はトライアンドエラーし続けながらも確実に進んでいきます。

全員が経営者思考

現在メンバーは私含めて3人で、それぞれ得意分野を担当していますが、私が何度も何度も伝えているのは、「自分自身も経営者だと思って、全員対等に意見したり行動してほしい」ということです。

今の我々の強みは、何事もかなり深いところまで共有できる関係性だと思います。私自身も事業を進める上で悩みを打ち明けますし、メンバーも今後の事業展開案のような大きい視点から今の仕事で時間がかかったところやその理由など細部まで幅広く共有してくれます。得意分野が異なると特に自分と相手の認識とのズレが生じると思っているので、できるだけそういう細かい部分も共有しながら、お互いの得意、苦手を細かい粒度で把握しておきたいと思っています。そうやって私自身の想いもメンバーの想いも定期的に共有することで全員の目線をできるだけ合わせられるようにコミュニケーションしています。

これは我々の組織特有の大きな強みだと思っています。またの機会にうちの個性的なメンバーの紹介もしたいと思います。

今後noteで発信すること

今後noteではpodcast「薬トレラボ」で話した内容や有料セミナーである「薬トレCLASS」の内容を文章やスライドにして視覚化してお届けする予定です。

また事業を進めていく上でぶち当たった壁や、今リアルタイムで進めていることも生々しく発信できるといいなと考えております。

最後まで読んでいただきありがとうございました!ぜひ今後とも楽しく読んでいただけると嬉しいです。

※このnoteは以下のpodcast配信の文字起こしです。

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