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日本の学校の先生って素晴らしいよ

こんにちは。

shimbaです。

今回はNY日本人学校の話をしたいと思います。

わざわざ書くまでもないことですが、これは私の経験に基づく私見です。


アメリカに住んでいた2年3か月の間、長男と次男はNY日本人学校へ通いました。

長男は小学校3,4,5年生の1学期までをそこで過ごし、

次男はバリンガル幼稚園を経て小学校1,2年生の1学期までを過ごしました。


NY近辺に住む日本の子供たちが日本語を学べる場所は主に3か所。

NY日本人学校は全日制の学校で、小学1年生から中学3年生まで在籍できます。文部化科学省の元、日本の公立学校と同じカリキュラムで授業をします。

他に補習校というのがありますが、こちらは毎週土曜日だけの授業で、平日は現地の公立学校に通います。

さらに私設塾があります。(私が在米中はEnaとSAPIXがありました)


先に言いますが、このNY日本人学校の先生方は本当に素晴らしかったです。

日本全国から教職免許を持った希望者が試験を受け、面接を経て、世界各国の日本人学校へ派遣されるそうです。

長男次男と、のべ5人の先生にお世話になり、

私自身もPTA本部役員を1年間務めさせていただきましたので、息子の担任の先生以外にも多くの先生と関わりましたが、

どの先生も本当にいい先生でした。


長男が3年生で転校してきた時点で、クラスのほぼ全員が百人一首を暗記していました。

当然長男は全く知りませんでしたから、かるた取りではクラスでビリ。

小学校3年生です。

クラスメイトたちは1,2年生の頃から少しずつ覚えていたそうです。

その他に古典の暗唱もありました。

プラスアルファの課題なので、やる気がある子はどんどん進み、次々に課題を与えられて、

苦手な子は少しずつ覚えていました。

クラス内で差があったにもかかわらず、先生は対応されていました。

算数でも、できる子にはプラスで応用問題を与えてくれました。

特に国語(日本語)については、海外生活のため触れる絶対量が少ないということで、重要視されていたように思います。


ここで重要なことは、日本人であれば入学を断られることはありませんので、

生徒たちは特別に優秀な子が集まったわけではなく、

一般的な日本の公立学校と同じ条件だということです。

当然、問題児と思うような子もいましたし。

にもかかわらず、全体のレベルが高い(と感じました)。

それはもちろん子供たち本人の努力の賜物でしょうが、

そういう雰囲気を作り、生徒たちをサポートしてくれる先生の力が大きいと思いました。

興味のある方は主な進学先が公表されていますので、以下のリンクからご覧ください。


生徒側の条件は同じであるならば、何が違うのか。

NY日本人学校は素晴らしい学校であるにもかかわらず、生徒数が年々減っていて、

各学年1クラスずつ、10人から20人程しかいません。

日本人駐在や在住者の人数の減少も原因の1つですし、

英語重視で現地校に通い、補習校を選択する家庭が増えているようです。

日本の公立学校よりも少人数でクラス運営ができますので、先生の目も手も届きやすいのでしょう。


さらに、部活動がありません。

委員会はありましたが昼休みや授業時間内で運営し、放課後の課外活動は一切ありませんでした。

これは様々な理由で生徒全員がスクールバスで登下校しなければならず、

小学生から中学生まで全員が同じ時間にする必要性からだと思います。

(様々な理由とは、安全性に加えて、学校運営にあたっての周辺地域住民やタウンとの決め事がありました)


もう1つ、小学校でも一部専門教科制がありました

具体的に書きます。

【美術】週2時間、英語ネイティブで日本語話せない先生

【音楽】週2時間、日本人の先生

【英語】週4時間、英語ネイティブで日本語話せない先生、3段階のレベル別

【米国史】週1時間、英語ネイティブで日本語話せない先生

(米国史は先に書いた学校運営の決め事の中で、必ず週1時間授業を設けなければなりませんでした)

日本の公立学校よりは専門教科の授業時間数が多いと思います。

これによって、担任の先生の負担が軽減されているのかと思います。


勉強面ばかりを書きましたが、行事も日本とほぼ同様に、

運動会、学習発表会、書初め、合唱・演奏コンサート、マラソン大会もありました。


NY日本人学校の先生たちは、先に書いた通り全国から集まっています。

そして2、3年後にはまた全国に帰っているのです。

特に東京や大阪から来ている先生が多いわけではなく、

北海道から岩手、滋賀、福岡、沖縄まで全国に散らばっています。

海外に来てまで日本の子供たちを教えたい、という元々の意識が高い先生が集まったのもあるでしょうが、

日本国内にも、意識の高い先生がたくさんいるはずです。

日本の学校の先生のポテンシャルを引き出すには、環境や制度が大切だと思いました。

逆に言えば、それが整えば、彼らは非常に優秀で、

間違いなく、日本人の教育の底上げにつながると思います。


残念ながらトロントには全日制の日本人学校はありませんので、現在は補習校に通っています。

出来ることなら息子3人を9年間通わせたかったと、今でも思います。













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