TheRedShoes

バレエの有名校に通う才能豊かな若きバレエダンサー、サムは自身がプリマの演目「赤い靴」の公演間際に、常に憧れの存在であった同じくバレエダンサーの姉の訃報を耳にし、ショックのあまり踊れなくなってしまう。精神的に大きな傷を負ったサムは学校を辞め、自堕落な暮らしをしていた。万引きをして200時間の社会奉仕活動を課されたサムは、母親に半ばだまされる形でかつて通っていたバレエ学校で清掃員として奉仕活動をすることになる。

(公式HP STORYより)

あなたの輝く場所にいてこそ。
そこで、自分を、周りを信じて思い切り生きれば、必ずあなたの存在は輝く。

ひたすら清々しいストーリー。

テーマに「周囲の支え」と「自分を信じる」がある。信頼できる環境こそ「自信」を培う土壌となり、また、「自分を開く」ことができるのだろう。

バレエに戻ってからのサムの変化は、日当たり悪いところで目が出なかった苗が、日の当たる場所に移されてすくすくと伸び育ち生き生きと美しい花を咲かすよう。

彼女が、社会奉仕活動を街中でしていたら、つまり環境が変わっていなければ恐らくアニーの喪失感、自責の念という負の気持ちを乗り越えるのは難しかっただろう。

しかしそれに対抗するよすがになることは打ち込めるもの、情熱をかけて打ち込めるもの、そしてそれによって自信を取り戻すこと。その為に必要な土壌がバレエ学校だった。

アジアでいうと・・「孟母三遷の教え」ですな。
さすがママ!バレエ学校に戻すとはナイスアイディア、と思ったら、ミス・ハーロウのアイディアだったとのオチもあるのだけど、ママもあの頃のサムを取り戻すための賭けだったのでしょう。娘にまだ踊ることへの情熱が残っていて、それを取り戻すことで自分も取り戻してくれる、と。

イヴとフレディという2人の友人、バレエ学校のクラスメイトとの友情もまたサムを支えた。 人間、やっぱり味方がいないと辛いよね。(イヴがサムの事を責めたのもつらかったからだしな) ただ、それは自らがその友情関係を大切にする行動をしているから、でもある。(自戒・・・)

主人公サム役のジュリエット・ドハーティ、プリマのグレイシー役、プリムローズ・カーン、ベン役ジョエル・バーク、実際にも実力あるバレエダンサーで、ほかの俳優さんもみな自らおどっているのだそう。練習のシーン、舞台シーンなどバレエのシーンが道理で素晴らしくうまいわけだ。。バレエに興味ある人ならもっと楽しめるかも。

#映画の感想 #The Red Shoes   #洋画

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?