昭和のgifted - 77 仕事をしている気持ちになる大人たち
前回のお話しはこちら
去年末バイトが決まって早速働いてきたら「相談案件決まったのでよろしく!」って連絡が来た。
暇や待ってる時ほど連絡はこないのに、連絡こないし暇持て余してるからなんかやろ。ってときに限って連絡が集中するのはなぜなんだ。
そしてスカウトサイトとかでは噛み合わないことの多い私が、代理店が受けた案件で「クライアントの要望してる人材、ハイスペすぎて無茶振りされてて!!木春さんしかいなくて!!!」と泣きつかれ、代理店さんは「うちにすごいのいますから。」と強気に交渉しにでかける。
会社の偉い人たちよ、君たちの見る目はどうなっているんだ…。
以前、外資系のリファラル採用の提案があったときも上司になる人(元クライアントさんの同僚で私の働きぶりを知っている人)から「募集要項の内容ができるのわかってるんだけど、他のこともできるから勿体無いと思うんだよなぁ」とお祈りされたこともある。
安定させてくれよ。なんだよ勿体無いって。
そして代理店さんに依頼したい企業さんがハイスペ人材求めて無茶振りして代理店が頭抱えて連絡してきて「やったことないけど多分できるよ」と答えると採用されるの何なの。企業勤めの方々よ、見極める目を持ってくれ。(大事なことなので2回目)
とは言え、私の場合直接契約の案件も某家電メーカーの部長さんとか代理店社長とか、今回のバイトもオーナーさんから直接「うちで働きなよ!」の鶴の一声なのでイチ採用担当さんとかだと判断できないんだろうな…という気はしてきている。
こういうケースだと現場ではとても重宝してくれてこちらも働きやすくて助かるのだが、“普通“の人には「その人が失敗だった」とならいような事前情報が必要で、その事前情報にはわかりやすい数字とかが大事なんだ。
とあるビッグなブランディングプランナーをやったことがあるという人と話す機会があったとき、「予算オーバーしない範囲で打てそうな手を打てるだけ打っただけ」という話を聞いて、なんだ普通じゃんと思った。
私の本業は今のところメインはプロモーション・マーケティングとブランディングのコンサルをやっているのだが(個人で)、コロナ禍でフリーランスのマーケター募集の歓迎スキルに「広告予算管理」みたいなものがあったりする。
代理店案件をやってきた中で、私が「やり方さえ知ってれば誰でもそこそこできる仕事」と言う認識の業務内容がもっぱら人材募集されている。
ねぇ、マーケティングって何かわかってる?
ねぇ、ブランディングって…多分君にはわからないよね…。
と言う気持ちになる。
私はこれまでの経験則で「新しい体験の提供の仕方」をデジタルツールを駆使して最小限のコストで最大のコンバージョンを出すためのプランを考える仕事をしてきた。
だけどそれって「前例のないことをやってのける」のがプロモーションでありマーケティング施策なんだと思ってるからやってることなんだけど、企業にお勤めの方々とか代理店にお勤めの方々は「ある程度前例があって失敗しなかろうこと」にしかBetできない。
あほか。
前に習えで“前例“作れると思うなよ。
そんなのだからステルスリーマンたちは実力発揮しないし、やっつけ仕事が増えるんだ。
とはいえ、そういう企業様は採用担当レベルでも“先を見据えられない人が採用担当しかいない“と私は思ってしまうし、そんなところの仕事してても安定したところで削られるだけな気がするのでもう「あっそうですか」で済ませることにしてる。
それなりに13年個人事業主やってきてそう思うことができるようになったのも、これからの時代にグローバルカンパニーとして生き残りを賭けるんだとしたら“そういう眼”を養っていかないといけない。
だけどやっぱりね、教育と環境っていつかのどこかど大事になっていくからなるべく若いうちにちゃんとした人の知見を得れる環境に身を置いた方が良いと思う。
私ははちゃめちゃに遠回りしたけど、遠回りした結果身に染みたけど、今の時代の情報過多社会においては、自分から探そうと思えば近道はいくらでも見つかる。
そんな簡単じゃないよ、と思うかもしれないけれど、少なからず遠回りしないですむルートを探せばそれなりの情報は得られる時代だ。
痛い思いをして身につけるのが吉か、痛い思いをしないで安寧ルートを得られるのが吉か、どっちが正しいかはわからない。
少なくとも私は前者で、正攻法をみつけるのに40年近くかけた訳だが、人生100年時代においての40年、物心ついて行動力が伴い始めた頃から考えると25年くらいかな?自力にしたらわりと早い方なんじゃないかと思えるようになった。
80歳まで生きると考えたら40歳は折り返しじゃん!だったらこれまでのマイナスを全部プラスにしなきゃ割に合わないと思ったけどテクノロジーの進化や人体の不思議解明によって人は延命させられる。
まだ折り返せていないかもしれない。
すでに折り返していて、明日には死ぬかもしれない。
そうした思考の中で人生の大半を占める「働く」ということをみんなもうちょっと考えてくれると良いなぁと思う。
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