牡蠣と人形とたわし
玄関にたわしが置いてある。
玄関を磨くためではなく、牡蠣殻を洗うために。
私はご存知の通り最近よく牡蠣殻で作品を作っているわけですが
(今もオーダーの牡蠣が背後の作業ボックスから私をにらんでいるわけですが。)
牡蠣殻を仕入れたら、洗って、干して、牡蠣殻神経衰弱。
牡蠣殻神経衰弱とは、ばらけた牡蠣の上下を合わせる作業です。
だんだんね、目が慣れてきたのか最近ではそんなに時間がかからなくなってきましたが、なかなか大変。皆さんも機会があればぜひ。
で、牡蠣殻を洗うのに小さいたわしを使っているのです。
玄関先でバケツに水を張り、牡蠣殻をならべ、ごしごしごしごしと牡蠣を磨いてはふたをはめまた並べ乾かしていると、道行く人がじろじろと見ていきます。
なにせ、道路沿いの建物なので。
先日は、裏の家の住人が三度見ぐらいしていきました。聞いてよ、気になるなら。聞かれてどう返事するかはまだ考え中だけど、聞いてよ。
でも聞かれたらなんて答えよう。
「私牡蠣殻で作品を作ってるんですぅ」と正直に言うか
「牡蠣殻をね、磨いてお店に卸してるんですよ」なんで嘘つく必要がある
やっぱりそっとしておいてもらおう。
で、玄関先のたわしですよ。
仕舞えって話なんですけどもね、まだね、家の裏に予洗いしかしてない牡蠣があれこれ小さめの貝塚かなってくらいあるので、忘れないように出しっぱなしにしてあるんです。
はあ。次晴れたら洗います。たぶん。
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