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解体工事開始

いよいよ解体工事へ

解体前の片づけが完了し、いよいよ解体工事の開始です。

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今回解体するのは、写真左側の納屋、そして写真右手赤さび屋根の母屋の裏にある建物、合計2棟です。
鉄砲狭間みたいな窓は、納屋に付属のトイレ窓。
納屋の屋根に葺いてある瓦は本瓦で、この建物の古さを物語ってくれたのですが、残すだけの予算がなく、鬼瓦だけを残すことにしました。

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解体する納屋から外はこんな風に見えました。
左のドアは母屋、右のドアが納屋の入り口です。
解体してしまったら、もう二度と見ることはない風景です。

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写真左手、壁にトタンが貼ってある建物も、今回の解体対象。
右はと味噌などを貯蔵する納屋ですが、こちらは屋根の葺き替え工事がされていて、倒壊の危険はないと判断し残すことにしました。
右手の蔵と、解体する納屋は隣接していますし、母屋と納屋はつながっているので、下手に壊すと残す建物に傷をつけてしまいます。
そこで、重機を使った解体ではなく手ばらし解体を行いました。

屋根から瓦と土をおろす

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最初に、屋根から瓦をおろします。
昔の建物なので、屋根に土を葺き、その上に瓦がのっています。
この土がものすごく大量で、粘りがあって重く、大変な作業です。
特に、母屋の裏の建物は昭和8年建築なのですが、ルーフィング(屋根材の下に防水の目的で敷くもの)に杉皮が使われており、足元がつるつると滑って危険な作業だったそうです。

壁の土を落とす

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屋根の瓦と土を落としたあとは、壁の土を落としていきます。
バールと、大きな木槌でどんどん落としていきます。
屋根の上の土と比べると壁の土は軽くて乾燥していますし、足場もよいので作業は早く進みます。

壁の土を落とすと・・・

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土壁の下地材である竹小舞だけが残り、こんな感じになります。
こちらは納屋の1階。

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納屋の2階です。
竹小舞だけになった壁を、構造材から切り離して撤去していきます。

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2階から外を見たところです。
まるで東南アジアの高床式住居そのもの。
解体は10月だったので、稲刈りも終わっていましたが、家から水田が見えるこの光景には、日本よりもっと大きな、アジアを感じました。

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