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意中の建築〜トレド駅〜

南イタリアの主要都市のナポリ。
「ナポリを見てから死ね」とイタリアのことわざがあるほどナポリにはたくさんの美しい風景、見所がある。

ナポリの地下鉄は芸術家や建築家によってデザインされた駅が多い。
自分が良かったのはナポリの地下鉄の1号線トレド駅である。

場所

ナポリの中心部で、ヌウォーボ城、ガッレリアウンベルト1世、サンカルロ劇場が近くにあるトレド通りの近くにある。


概要

スペインの芸術家のオスカル・トゥスケッツによって造られた。
建築年は2012年。
トレド通りにちなんで名付けられ、駅は世界一美しい駅とも呼ばれている。

内観

地下鉄の入り口とかは至って普通。色々な芸術家が壁面をデザインされていて、連続性として素晴らしいとか建物一体で感動するとかではない。

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トレド駅に最大瞬間的な感動、惹かれるのはエスカレーター部分のデザインである。

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なにこの近未来感。。。凄すぎる

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モザイクアートなんだけど、結局のところモザイクタイルと照明と造形美によって構成されている。

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青と白が基調となってその配色によって表現されていて、水族館にいるようにも感じる。

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と思えばなんか宇宙にいてブラックホールに吸い込まれるような気分にもなる。

誰もが使える特別な素材を使ってここまで表現できることに感動した。もちろんこの造形を思いつくのは難しいけどモザイクタイルを配して光の当て方でこんな演出ができることが勉強になった。

あとこの建物が地下にあるということがポイントかなと思う。

ナポリはナポリ王国から脈々と続く歴史的な建物がたくさんあり、歴史的な街並みがたくさん残っている。その街並みを壊さないように地下にあることに付加価値があり、過去と現在をうまく切り分けができるヨーロッパの手法みたいものを感じたのでこの建築に惹かれた。


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