見出し画像

今週のkinologue【12/6-12】

秋の深まりを感じた今週もバタバタするうちに、あっという間に終わっていた。「今年もお世話になりました」の挨拶まわりや小さな忘年会も、実は対面だと1年ぶりが殆どでびっくり。しかし、去年に比べたら年末に会えただけでマシなのかも。そして、年末になると退職のご挨拶もちらほら。不安定な状況が続いているときに動くのは勇気がいることだけれど、それはそれで背中を押されるようなこともあるのかもしれない。

来週17日から東京で久しぶりに『劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション』の上映が始まる。京都や沖縄ではヒット中の『TOVE/トーベ』と合わせて上映してもらったが、今回はBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「ザ・フィンランドデザイン展」に合わせて、同ル・シネマにて上映することに。2015年2月に劇場公開し、すぐにDVDも発売したし、自主上映会もたくさんやってきたにも関わらず、久々の劇場上映への反響が想像より大きくて驚いた。この7年近くの間に変わったと感じるのが、マッツ・ミケルセン人気。マッツ沼なんて、まだなかったもんなぁ。公開当時はまだ通なファンがついていたイメージだったのが、確実に広がったよう。みんないつからマッツ沼に?『アナザーラウンド』でのキレキレのダンスですっかりハマったのか?当然ながら、今回はマッツの姿はなく、声優としてのみ。それもスニフという意外な役柄で。それがたまらない!劇場の大きな音であの声を味わいたい!という沼の民がどれくらいいるか、、、これは沼の民への一種の踏み絵になるでしょう。笑。

そして、早速ミイが迎えてくれる「ザ・フィンランドデザイン展」へ。ヘルシンキにいくたびにアテニウムやデザイン・ミュージアム他美術館は色々行っているし、かなり知ってるつもりだったが、知らないことがまだまだいっぱいだった。カイ・フランクの絵とか見たことあったかなぁ。マリメッコやフィンレイソン以外のテキスタイルブランドやアーティストも初めて知った人ばかりで、中でもドラ・ユングが素敵だった。今後追っていきたい。毎年のようにデザイン・ミュージアムで見ていた大好きなカイピアイネンの作品を久々見られたのも嬉しかった。以前、アルミ・ラティアの息子、リストマッティの家に取材で行ったとき、アルミと友人だったというカイピアイネンの皿が無造作にテーブルに置かれていて、そこにリストマッティが鍵をポーンと投げ入れた衝撃的なシーンを、見ていたら急に思い出した。
展示のラストはわかりやすくムーミンの世界。と思いきや、それだけにとどまっていない。2006年に『かもめ食堂』が公開されてから15年、確実にフィンランドを訪れる人が増え、「フィンランド風」「北欧風」だけでなく、本物を知る人も増えた。展示もその人たちに応える内容でなけれなならないのだろう。平日午後にもかかわらず、男女共に幅広い年齢層の来場者が詰めかけていて、なかなかフィンランドに行けない今だからこその熱気も感じた。フィンレイソンのクリスマスツリーもお出迎えしてくれている🎄



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?