緋色しゅうこ

田舎町に住む五十路オンナです。 20代までは平凡な人生を歩んで来ました。 30代から現…

緋色しゅうこ

田舎町に住む五十路オンナです。 20代までは平凡な人生を歩んで来ました。 30代から現在に至るまで、 大病/旦那さんの不倫/起業/離婚/自己破産/と…なかなかハードめの日々を過ごす事に。現在スナックホステスです。

最近の記事

【連載エッセイ】余生ーわたしは何処へ向うのかー8話

明日は何十年かぶりのバイト面接だ。 あ、いやzoom面接ならこの間経験したけど人事担当者と実際に会っての面接は20年ぶりかな。 先日zoom面接を受けた職種はコールセンターで、時給等条件もかなり良かったのだけど肝心の交通費が出ない企業だった。 JR通勤する私は1日の交通費1,320円だ。月20日出勤するとして26,400円かかる。1ヶ月分の定期を購入しても22,000円程…自腹は痛い。 スナック勤務は、ラッキーな事に自宅から徒歩10分の場所に店があるから交通費の心配はいら

    • 【連載エッセイ】余生ーわたしは何処へ向うのかー7話

      前回の投稿から4ヶ月もあいてしまった。 書いていない間に、私は53歳の誕生日を迎えた。 当たり前だけど年々60歳が近くなる。 当たり前だけど年々「死」が近くなる。焦る…すごく焦る。 以前の職と住まいを失って、実家に身を寄せてから早2年と少し。 夜の仕事で食い繋ぎながら、メインの仕事を探そうと思いながらこんなに月日が経ってしまった。 昼の仕事を探していなかった訳ではないけれど、何だかんだで夜の収入のみで食べていけて、 少しばかりの貯金までできていたものだからその生活に甘えて

      • 【連載エッセイ】余生ーわたしは何処へ向うのかー6話

        ◆昔の恋の話◆ その昔、水商売の男を好きになった事があった。 現在はスナックホステスとして、夢を売る側と買う側との駆け引きの何たるかが、ほんの少しは分かったつもりでいるが、 当時の私は、水商売のその男を『普通の男』として見ていた。 ほんとバカでウブだった。 嬉しい事を言われたり、軽いスキンシップでまんまと恋に落ちたのだ。 彼がホストではなく、カウンターBARのオーナーでバーテンダーだった事も私を勘違いさせた。 いくらバカな私でも、ホストから嬉しい言葉を言われたり思

        • 【連載エッセイ】余生ーわたしは何処へ向うのかー5話

          ◆今日から仕事再開◆ 過去記事の中で軽くは触れているが、私は現在スナックホステスだ。 今のお店にお世話になって丁度2年が経とうとしている。 水商売は全くの初めてではなく、以前住んでいた街で自己破産をする前の1年くらいを昼職とスナックホステスのWワークでやっていた。 だからこちらに帰ってきて、とりあえず稼がなきゃって時に、何の迷いもなく地元のスナックに電話した。 今まで地元に遊びに帰ってくる事はあっても、地元で呑む事はほとんど無かったので、どんなスナックがあるのか全

        【連載エッセイ】余生ーわたしは何処へ向うのかー8話

          【連載エッセイ】余生ーわたしは何処へ向かうのかー4話

          ◆3話のような経緯で弟との同居生活が始まった◆ 上手くいく筈がないのだ…。 だいたい、弟は常に私にイラついている。不信感もあるのだろう。 私が自己破産をするまで、経営の方は大丈夫なのかと何度も弟から聞かれていた。 弟は経理、管理職の経験もあったので『帳簿を見せてくれれば、何が無駄かの判断も出来るし、事業計画も考えてあげられる』 行き当たりばったりの姉の経営が心配だったのだろう。 でも、何故か弟に弱みを見せたくなかった。 『すごく儲かってる訳じゃないけど生活は出来てる

          【連載エッセイ】余生ーわたしは何処へ向かうのかー4話

          【連載エッセイ】余生ーわたしは何処へ向かうのかー3話

          ◆弟の話は続く◆ 2話でだけでは収まりきれなかった弟の人となり。少しくどい気もするが、これからの私の日常を記していく上で欠かす事はできないので、この回も姉弟の不仲エピソードにお付き合い願います。 不穏な空気が流れ始めたのは、私の離婚も成立して田舎の実家暮らしも慣れてきた頃だろうか。 弟から、仕事を辞めて実家に戻ると報告を受けた。 こちらに帰ってきてやりたい事業があるのだとか。 「うちは2階建てだし、上下で生活分ければ問題ないでしょ。」 「お風呂や台所は一緒だけど、お互

          【連載エッセイ】余生ーわたしは何処へ向かうのかー3話

          【連載エッセイ】余生-わたしは何処へ向かうのか-2話

          ◆弟の話を少しばかり◆ 1話の終わりに、2話は1か月以内に…とか書いておきながら、その翌日である。 この人の話しをしておかなければ、今からの私の日常は書けないので、書きたい言葉が頭に浮かんでいる内に記しておこう。 私と弟は3歳違いの二人姉弟だ。 マイペースで自分に甘く、楽観的ですぐに他人を信じる私とは正反対。彼は自分に厳しく神経質。少し先に降りかかるかもしれないリスクを予測し全力で回避しようとする。 ゆえに、いつも彼はピリピリしていて他人を容易には信じない。 簡単に言

          【連載エッセイ】余生-わたしは何処へ向かうのか-2話

          【連載エッセイ】余生-わたしは何処へ向かうのか-1話

          ◆はじめまして。田舎暮らし、バツイチ、アラフィフ女です。◆ 唐突だが…。 私の人生、こんなはずでは無かったのだ。 20代の私が想像していた50代の私は、家庭円満と言うぬるま湯に、どっぷりと浸からせてもらって、鼻歌でも歌っているイメージだった。 贅沢はしなくてもいい。 ただ家族仲良く健康で、旦那さんと私…そして子供達。 孫なんか居たら嬉しいな。 犬とか飼えてたら嬉しいな。 …なんて妄想していた20代の私。 えっ。でもコレ、控えめな夢だよね?何にも贅沢なこと言ってないよね

          【連載エッセイ】余生-わたしは何処へ向かうのか-1話