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ヴィパッサナー瞑想を終えた日の日記

今日はとても大切な1日でした。だから、たくさん泣きながら、日記を書いて、ぐっすり寝ます。

4:10起床。6:30にヴィパッサナー瞑想の最終プログラムを終え、8:00からお世話になったダンマホールを清掃し、9:00に出発。先生や奉仕者、生徒の方々とお話し、晴々しいにこやかな時間。参加者の1人をマネして、顎ひげをセットしました。



帰りの電車では、7/1ぶりにスマホを手にとり、メッセージ1,000件ほどに目を通しました。はじめは、タスクを洗い出して、優先度を整理し、テキパキと対応するつもりでした。けど、いろんな人の気遣いや慈しみを受け取りすぎて、最寄駅の直前で涙が溢れました。

タスクの〆切を個別で合わせてくれた人、コーチングのイベントのファシリを代わりに担ってくれた人、瞑想期間と被って得られないはずだった機会を残しておいてくれた人、「おかえり」とメッセージしてくれた人。

わたしの周りには、当たり前のようにわたしを尊重してくれる人たちがいることを痛感しました。

10日間、人や社会との関わりを断つ異様な行為を、誰ひとり否定・批判せずいてくれることが、本当にありがたかったです。

加えて様々なことが重なり、不意に「幸せになってもいいんですか?」という言葉が頭に浮かんできました。今はまだ疑問系ですが、心から「当たり前じゃん」と言える日がきたらいいなと願っています。

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駅から家までの道のりは、36度くらいで暑かったです。でも、大量に汗をかいても不思議と苦しくなく、「前に進むだけだ」という心持ちでした。

シェアハウスに帰ると、リビングに誰もいなかったので、テキパキとやることをやろうと思いました。「これは必ず今日やる」と決めたものには印をつけて、荷物の整理、洗濯、炊飯、仕事のキャッチアップ、10ほどの日程調整など行いました。45ほどあったタスクリストは、いま18ほどになりました。

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夕方からは、心身の疲労を感じながらも、いろんな時間を過ごしました。

まずは、瞑想前に買った着物が届いたので、帯を結ぶ練習をしていると、シェアメイトがジョジョ立ちの写真を撮って加工してくれました。愉快な時間でした。

17:00からは、急遽ZaPASSのグループ展をやったコーチ仲間2人と話すことになりました。ほとんどの時間は2人の対話を聴いていて、それはそれでいいなと思っていました。

その後は、1人のシェアメイトが退去するタイミングだったので、わずかな時間でしたが、傍にいました。彼がバイオリンを練習する様子を何度か見学させてもらったことがあり、技術的なことは何もわかりませんでしたが、表現と向き合う姿勢について、多くの材料を得ることができました。とても尊敬し、感謝しています。

それから、同じ仲間とやっているラジオ(Spotify)の収録があり、ヴィパッサナー瞑想のことをいろいろと話しました。帰ってきた当日に、いちばん新鮮なものをこの人に話せて、受け止めてもらえて、よかったです。

夜は、12日ぶりにピアノを練習しました。ピアノに触れると、「音の聞こえ方が前と違う」と感じました。「たしかに同じ音だけど、こんなに揺さぶられるものだったろうか」と思いました。まるで、ライブ会場に入った直後と、中盤の耳が慣れた頃のような違いでした。

ひとつひとつの音が感動的でした。たくさん弾きたかったですが、なかなかうまくは弾けず、心(理想)に身体(技術)が追いついていない状況でした。

ピアノを終えると、例のニュースを知って、ショックを受けました。と同時に、この数年のニュースの時にそうしたように、ネガティブな情報が過度に入ってこないよう対応しました。ひどく機械的なアクションでした。でも、どうしても悲しくなるのはわかっていたので、適度に、自然に、噛み締めるしかないとも思いました。

また、わたしは瞑想期間中に何度も「もしこの期間中、誰かが亡くなったにもかかわらず、気づくことさえできないとしたら、どうしよう」と考えていました。瞑想センターには緊急連絡は届きますが、おそらく親族の不幸以外で連絡がくることはなかったと思います。なので、「もし大切な友人が亡くなっていたら、本当に嫌だ」と思っていました。

ピアノの数分後から、ゆるめのMtg(というか対話・雑談の場)がありました。Mtg中、シェアメイトが「オーツミールバナナケーキつくったよ!」とLINEに流していたので、サクッとお邪魔して食べさせてもらいました。とても調和のとれた仕上がりだったので、片手間で食べて、丁寧に感謝を示せないのが少し申し訳なかったです。

Mtgの後は、シェアメイトと少し喋ってから、ランニングをしました。しかし、ヴィパッサナー瞑想で負担がかかりすぎたせいか、膝が痛く、あまり走れませんでした。

そこから帰って、シャワーを浴びて、現在に至ります。この文章を書いてみて、5分くらいで済ませるつもりが1時間ほどかかっており、本当に濃い1日だったと理解せざるを得ません。

また明日からも、わたしは生き続けます。

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